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出不精旅日記 2日目 羅東を、ときどき吠えられながら散策

まずは宿に向かいます。
ここは夫が日本で手配してくれた、オーナーさんと一切接触しないタイプの民泊。
事前に知らせてもらった暗証番号で建物に入り、部屋も番号で入室。
入ってみるとこじんまりとしたスペースですが、清潔で、シャワーとトイレが室内あります。
う、嬉しい(^▽^)/

出不精としては、やっとここまでたどり着いたのだからこれ以降はペットボトルのお茶(日式の無糖)を飲みつつ持参の本を読んでのんびりしたいのですが、夫は我々の台湾常備食材パッションフルーツを探しつつ街歩きしたいとのこと。
確かにね、せっかくですしね…荷物を置いて出かます。

ご存知の通り、台湾はフルーツ天国。特に夏は色とりどりの、日本では見たこともない果物が沢山並んでいます。
果物屋さんがあちこちにありますが、店によって特色があり、品ぞろえは少しずつ違います。値段もまちまちですし、スーパー以外は交渉が可能なことも…。

一件目は…

バナナはあるけど…

ここはパッションフルーツそのものがありませんでした。
売り切れていたのかもしれません。
別の店に行きましょう。
あ、夫の手元を見ると羅東の果物屋さん地図が…。自作してきたんですね。さすがパッションフルーツクレイジー!
一時は東京で栽培を試みようとしただけあります。

地図を読みつつ歩いているとにわかに人だかり、そしてけたたましい爆竹の音がしてきました。
道端にバイクがどんどん停まり、バイクから降りた人が群がっています。爆竹の他にも大音量の音楽も鳴っています。

すごい音量! 写真には写っていませんが交通整理のために警官も出動。
いかめしい感じではなく、皆さんリラックスして楽しんでいます。
大きいなあ。中の人は結構大変ではないかしら?

そこそこの確率で出会う道教のお祭りです。
台湾といえば半導体で有名なIT大国、人々はパソコンや携帯が大好きで、まちも日本よりずっとIT化されている印象がありますが、一方で生活と信仰が密着していて、生産性一辺倒ではありません。
この新旧が泰然と同居している感じ、見えないものが当たり前に敬われる生活習慣、堂々と現世利益を求める率直さ、すごく面白いです。
お隣の国ですが、「ちょっと分かる」と共感できるところもあれば、「よ、よく分からない…(今のところ)」と異国感を感じるところもあり、近くとはいえやはり海外旅行って面白いなあ…。

もう一軒の果物屋さんには美味しそうなパッションフルーツがありました。
パッションフルーツを選ぶ時はコツがありまして
しわしわで、重いもの。
これが美味しいのです。
つやつやピカピカのものが良さそうに見えますが、実は
しわしわ、おもおもが美味(≧▽≦)
ここ大事です!!

中国語でお買い物する夫。
そしてそんな彼が店に入ってから出るまで、途切れることなく吠え続けるワンちゃん(右)
私には吠えない。
良く見破りましたね、そう、私は犬派、ヤツは猫派。
いや猫よりも鳥が好きか…。

今日は暑すぎないし、道を歩いているだけで楽しいです。
鉄分多めの甥っ子のためにパチリ⇩。

お腹が空いてきたので、夫が行きたがっていた鮫の燻製のお店へ。
さ、鮫…(^▽^;)
あれはあまり美味しくないのでは…と少々怯えていたのですが、実際頂いてみると臭みなど全然ありません。
まずは燻製の香りがして、口に入るとふわっと柔らかな食感、噛むと広がる旨味、そしてまた香ばしい香りが鼻に抜け…。
台湾でも食べられる地域は限られています(新鮮なうちに調理しないといけないので、港の近く)。羅東に来たらぜひ!

鮫の燻製(左上)

ちなみにこちらのお店は食事を頂いている時に仕込みの様子も見えたのですが、野菜の処理も一気に大量にではなく少しずつ調理のペースに合わせて刻んでいらして、
「提供のペースに合わせて準備してるね。手間はかかるけど、これが大事なんだよ」
「この規模だから出来るんだろうね」
「席はうちの倍。スタッフも倍かな。満席だときついけど、このくらいが目配りできていいよね…」
同業者さんのお仕事は勉強になるのです。

美味しかったけどもの足りないというので(私は物足りなくないですが)、こちらをテイクアウト⇩

自分の好きな具材を指定して、煮込んでもらうテイクアウト専門店。

写真には写っていませんが、バイクがどんどん停まり、お客さんがひっきりなしです。受け渡しの時にお客さんとスタッフさんがちょこちょこ話していかれるのですが、仲の良さが伝わってきて、その風景を見ているだけで「美味しい」。
結局食事って、コミュニケーションも含めて「味」なんですね。

夫の食欲は止まりません。
「テイクアウトはテイクアウトとして、もう少し食べたい」
と言うので近くに台湾の高級料理「ぶっとびスープ」の廉価版で有名なお店があるそうで、そこまで歩いていきます。

そもそも「ぶっとびスープ」とは何か?
あまりの美味しさにお坊さんもぶっ飛んだという
「仏跳牆」
スープに豚の胃袋、アワビ、フカヒレ、ホタテの貝柱、ナマコ、魚の浮き袋、キヌガタケ、シイタケ、タケノコ、娃娃菜(ベビー白菜)、クコなどの食材を加えて煮込んだもので(高価な材料を見ただけでぶっ倒れそうです…(^▽^;))、一度味わったら天にも昇る、そしてお値段にも腰を抜かすといういろいろな意味でぶっとんだ一品。
高級料理店で普通に頂くと、小さめのお皿でも「諭吉が飛ぶ」フライング諭吉プライス。
貧乏旅行の私達には縁のないものよ…と思っていましたが、なんとここ羅東にはほぼ同じ味が10分の一ほどのお値段で愉しめるというではありませんか…。

お店に入ってみると、家族連れがテーブルを囲んでいて、「ハレ」の雰囲気は全然ありません。日常的というか、むしろ地味な、そんなお店です。
出てきたのがこちら…

右がぶっとびスープ(廉価版)、左がおこわ(肉でんぶ付き)。
私はそれほどお腹が空いていなかったのですが、頂いてみると…

あの…ここ…
すごくおススメです!!
ここも羅東に行かれたら、ぜひ!!

※ごめんなさい、みのお店のHPが検索できず…必ず添付しますのでもう少しお待ちください(´;ω;`)ウゥゥ 5/19記

私はもうお腹いっぱいです…。
手にはパッションフルーツとテイクアウトもあるし。
満足して部屋に帰ります。
明日はけっこう移動するので、よく休まないと…

(つづく)

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