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高配当企業の株価データ分析 その14:関係編ゴール。良い夫婦とは。
いよいよ関係編、三笘(日本代表サッカー選手、今一番輝いている日本人選手)とともにペナルティエリア内に入ってきました。三笘がいるので、ゴールは間違いないです。
三笘選手は一旦おいといて、前回の振り返りです。
こちらは、高配当企業22社(A~V)に日経平均を加えた全23社の、全ての1対1の組み合わせに関する株価の相関係数を示したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1675719594080-9oJa0c6cFy.jpg?width=1200)
色は以下です。
・赤が濃くなるほど、正の相関が大きい。
・青が濃くなるほど、負の相関が大きい。
ここで私が着目したのは、最も青が濃いところ。
それは、セゾン情報と出光興産の組み合わせ。
相関係数は、-0.48。
ここで、綾小路英虎さんと英虎さんに投資を習っている弟子に出てきてもらって、具体的にこの2社を見ていきたいと思います。
綾小路 英虎「変動係数は、セゾン情報が7.1%で、出光興産が13.6%。まあまあだね。グラフで見ると、こんな感じ。このグラフから何か言えることある?」
![](https://assets.st-note.com/img/1675720926954-nZvIMhGOGM.jpg?width=1200)
※比較のため、平均が1,000円になるように調整
弟子「そうですね。2020年3月ごろの日本で、コロナが本格化したあたりで2社とも落ちてます。でもその後、セゾン情報はすぐに回復したけど、出光興産は落ち続けてた。逆に2021年3月ごろのコロナ慣れしたあとは、その傾向が反対になってます」
綾小路 英虎「おーすごいいいじゃん。でも勝負はここからだ。リスクを下げるために、両方買えばいいってことは、まずわかるよね。でも振れ幅が違うから、そこはどうしたらいい?」
弟子「そういうことですね。同じ金額買うと、振れ幅が大きい出光興産の影響を大きく受けるということですね」
綾小路 英虎「そうなんだよ。もっと丁寧にやりたくならない? 僕はO型なんで、細かいことまったく気にしないんだけど、データだけは別なんだよね」
弟子「私は何型か知らないんですが、私も細かいことはまったく気にしないです。この前、携帯電話落としましたし」
綾小路 英虎「それは細かくないな。携帯はマズイだろ」
弟子「でも、ちゃんと出てきました。落としても大抵のものは帰ってくるので大丈夫ですよ」
綾小路 英虎「ちょっと大物感あるね。でも、ここは細かく見よう」
弟子「はい。大事なところです」
綾小路 英虎「答えからいうと、2つの株を、どういう比率で組み合わせると一番リスクが低くなるかを見ればいい。これは組み合わせを変えて計算するのが一番早い。結果として、出光興産30%+セゾン情報70%のときが変動係数が一番低くて、その数字はなんと4.7%。ほぼノーリスクといってもいいくらいになる。図に灰色で線を入れた」
![](https://assets.st-note.com/img/1675721755916-LA2Kha6mcL.jpg)
※比較のため、平均が1,000円になるように調整
弟子「おー、もともとセゾン情報が7.1%で、出光興産が13.6%だったのが、2つ合わせると4.7%になる。なんか不思議ですね」
綾小路 英虎「これがリスクヘッジのおもしろいところだね。お互いのいいところを使って、劇的にリスクを下げられる。たとえると、いい夫婦とはそういうものかもしれないね」
弟子「深いですね。普通、変動係数といい夫婦って、まったく結び付かないですよ」
綾小路 英虎「常に僕は深いよ」
相関係数が負の関係にある株を組み合わせることで、劇的にリスクを下げることができることをご理解いただけたかと思います。
そして、組み合わせでリスクを低減するというのは、投資でももちろん使えますが、ビジネスでもそして家庭でも使うことができます。
本質的にはお互いの違いを尊重しようという考えであり、ダイバーシティ&インクルージョンのこの時代にマッチしていると考えます。
投資でも、ビジネスでも、家庭でも、よりよい組み合わせを追求していきましょう。
これにて、関係編は終了です。
次はいよいよ最後のシリーズ、分類編。
開始までいましばしお待ちいただけますと大変うれしいです。
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