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映画びようり2022年上半期映画ランキング 

もう早いもので2022年8月も終わろうとしていますが、皆様。いかがお過ごしでしょうか?わたしは元気です。

ホント今更なんですが、1月から6月までの上半期に劇場で公開された作品を振り返りたいと思います。劇場で観たかったけど見逃してしまった作品は意外と多く、見逃したものほど思いが強くなっていく今日この頃です。下半期はそんな後悔がないよう、多くの映画を観て参りたいと思います。

そして来年の年明けに
「映画びようり的2022年映画ランキング」的なものをやりますのでそちらも是非お楽しみに!

まずは洋画編

次点 ニトラム

主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが2021年・第74回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し話題になりました。生きづらさを抱えた人間がたどり着いた最悪な結末。共感は出来ないけれど見過ごすこともできないニトラムは必見。


10位 ウエスト・サイド・ストーリー 

ご存知スティーブン・スピルバーグによる不朽の名作リメイク。改めてオリジナルの偉大さを感じました。個人的にはキャラクターがオリジナルより深掘りされ、生まれ変わった印象。今再びリメイクされたことに大きな意義を感じた一本でした。



9位 英雄の証明

2021年・第74回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。脚本が巧み。あるあるのオンパレード。わたしには遠い国のように思えたイラン。国は違えど同じSNS社会。情報はあっという間に拡散、増幅し、時に炎上する。SNSは良くも悪くも世界を小さくしています。


8位 FLEE

辛い映画でした。長編ドキュメンタリー賞と長編アニメーション賞の同時ノミネートってある意味事件です。
2022年日本公開の「チェチェンへようこそーゲイの粛正ー」はチェチェンにおける性的マイノリティーの置かれた過酷な現実をディープフェイク技術駆使し、カメラに収めた優れたドキュメンタリー映画でした。こうした圧倒的な暴力にさらされた個人の体験を拾い上げる作品が、今後広く作られていくのでしょう。


7位 ベイビー・ブローカー

家族を描いてきた是枝監督作の韓国映画。人身売買の話ですが、このドラマには極悪人は出てきません。誰かのことを強く想い、その人の幸せを願い行動する。彼らの姿は不思議と家族のようにも見えます。主演のソン・ガンホは第75回カンヌ国際映画祭で韓国人初の男優賞を獲得。いい笑顔です。


6位 codaあいのうた

エミリア・ジョーンズのしなやかで美しい歌声は、ジョニ・ミッチェルの名曲に新たな解釈を与えてくれたような気がします。何度聴いても美しく、優しい。


5位 ナイトメア・アリー

かなり上からですが、「いい仕事してますね」ってそっと言いたくなる作品です。美術が美しく豪華。2022年公開「ELVIS」でも見世物小屋が出てきました。GEEKという言葉はこの映画をみて知りました。いろいろ勉強になります。


4位 パリ13区

フランス映画です。やはりこの上半期ランキングの中でも特別な存在感。これに替わる映画がないという印象です。鑑賞してしばらく経ちましたが、順位が今後も上昇する可能性があり、ものすごく残る作品です。同じフランス映画のチタンよりもグッときたなぁ。


3位 インフル病みのペトロフ家

情報を何も入れずに映画館へ。最初の30分くらいはかなり混乱しましたが、以後考えるのやめました。
「正直よく分からなかったよー」でも凄いエネルギーなのは分かる。今年一といっても過言ではない映像体験です。エンドロールで流れるラップ、カッコ良すぎでしょ。思わずラップを始めようかと思ったくらい。再映したらまた観にいくよ。間違いなく。


2位 チタン

インフル病みに勝るとも劣らない物凄いエネルギーを感じさせる作品でした。全てを覆してやろうという監督の野心のようなものを感じました。前作の「RAW〜少女のめざめ〜」もそうでしたけど、音楽がホントにハマってます。
鉄子のインパクトは大きかった。


1位 カモンカモン

モノクロで撮る意味を物凄く感じた作品。とにかく好き。2022年年間ベストになる勢いですが、リコリスピザと迷いそう。


邦画編


次点 流浪の月

俳優たちの演技が印象に残ります。特に横浜さんは初めて拝見致しましたが、素晴らしい役者さんですね。名前も素敵です。



10位 マイスモールランド

エンドロールで流れるROTH BART BARONの「New Morning」が心地いいことこのうえなし。やり場のない怒りや、悲しみ、誰かを好きになる気持ち、全てがひとつに溶けて混じり合っていく素敵なエンドロール体験。


9位 死刑にいたる病

阿部サダヲの色白な肌、その質感からしてもう狂気を発していました。むしろその上をいっていたのは鈴木卓爾演じる主人公の父親です。家族という身近な地獄が確かにそこにありました。怖かったです、かなり。


8位 愛なのに

今泉力哉✖️城定秀夫コラボ作品。「猫が逃げた」も良かったですが、こちらは本当に笑いました。中島歩がハマり役。声が良いですよね。こういうコラボ企画、増えればいいのになぁ。



7位 やがて海へと届く

秘かに好きな映画です。思いのほか考えさせられました。「人は世界の片面しか見ていない」と言うすみれの言葉、そこに立つことでしか見えないものがあるのだと思います。


6位 恋は光

恋。
多くの人が経験したであろう、そしてこれからも経験するであろう恋についてこんなに真剣に考えたことがあったでしょうか?そして映画の最後にはまるで恋をしたかのような感覚に陥る不思議な体験。素敵でした。



5位 わたし達はおとな

「藤原季節って。。。えっ、こんな人だったの?もうこんな役しか仕事来ないんじゃない?」と勝手に彼のキャリアを心配してしまうくらい最低な男を見事に演じていました。多分ご本人は素敵な人だと思います。


4位 春原さんのうた

2022年1月公開時に観ることができずに、ギンレイホール再映で鑑賞。いずれ感想文も書きたいです。まあ、驚きましたよ。


3位 夜を走る

「春原さんのうた」を観るまではこの作品が2022年度衝撃作でしたが、春原さんの登場により密かにその座を奪われようとしています。しかし、本作の持つ絶望感はやはり突出しています。鉄くず工場の薄暗闇に光る一瞬の火花が不気味で美しかったなぁ。



2位 さがす

コメディーとホラーの共存と言えばいいのでしょうか。絶妙なバランスで成り立っている作品。そしてさがすの意味もこれまた意味深。


1位 ちょっと思い出しただけ

クリープハイプの「ナイト・オン・ザ・プラネット」が鑑賞後頭から離れませんね。これを機にクリープハイプも聴くようになりました。喰わず嫌いだったのですが。あの独特な歌声もハマると中毒性を持つんですよね。映画も、音楽も喰わず嫌いは良くありません。


以上が2022年上半期映画ランキングでした。

日本映画と外国映画を分けた意味は特にないのですが、キネマ旬報形式にしてみました。
2022年年間映画ランキングは来年にアップします。
お楽しみに!

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