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Fieldism必聴新曲リスト December 2022 (Part.1)

直近の新曲特集&ライブレポはこちらから↓



 もう今年も残すところ半月ちょっとなんていまだに信じられません。時の流れというのは早いものですね。いつもお世話になっております、Ryotaです。

 もう先月末のことですが、3年前にnoteを始めてきて累計PV数20,000を突破しました。延べなので繰り返し読んでいただいている方もいるかとは思いますが、最近日に日にその存在を知ってもらってる人が増えてきているようでとても嬉しいです。

 結構何気ない気持ちで気分転換程度にやっていたものがいつの間にか生活の一部になりつつありますし、いつも読んでる皆様なら既にお分かりの通り毎記事毎記事気持ち込めてやってます。それがどこまで伝わってるかはわかりませんが、少なくとも数字は裏切らないと思うので。


前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。

リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 12/1~12/12にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。


①In Search Of Solace: The Endless Ache

アルバム(12/2)

 アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスのメタルコアバンドの最新アルバム。前作 ''Enslaved to Tragedy'' はAvianaあたりの冷ややかで硬質ヘヴィなメタリックサウンドとテクニカルなプログレッシブ要素、時折フィーチャーされるエモーショナルなメロディがいい塩梅でミックスされていたスタイルでしたが、最初の先行シングル ''Death Follows Me'' がリリースされるとそのスタイルは一変、よりシンプルかつ無駄がそぎ落とされたモッシーなハードコア寄りのメタルコア路線に転向していて驚きました。

 SharpTone Recordsに別れを告げてリリースされた4thアルバム ''The Endless Ache'' はまさに2020年代のモッシュコアというべき作品。ミネソタ州のバンドゆえかモダンメタルコア影響下の冷たいメタリックサウンドに、2010年代初頭~中盤のダウンチューニングメタルコアのエッセンスを加えた無駄のないサウンドに。 ''Currents + Counterparts'' とあるYoutubeのレビュワーが評してましたが、まあそれもあながち間違いではないと思います。ただ、Tr.9 ''Oathbreaker'' は間違いなくモッシュコアです。Tr.6 ''Dead Reflection'' や Tr.11の表題曲のように時折叙情要素があるのもポイント。

 プログレッシブメタルコアからの路線転換を行ったIn Search Of Solaceの新作、国内バンドで言えばOctaviusや最近のDecember Everydayあたり好きな人は刺さると思います。

②Kaonashi: I Hate The Sound Of Car Keys 

シングル (12/1)

 アメリカ・ペンシルバニア州フィラデルフィアを拠点に活動するポスト・ハードコア/マスコアバンドの最新シングル。某アニメ映画のキャラクターから取られた名前や巨漢のフロントマンPeter Rono含めナードな出で立ちからネタバンド扱いされそうですが、90~00'sメタルコアを基盤にプログレッシブ・マス要素をミックスさせ、ハードさとユルさを両立させたサウンドはハードコア/メタルコアリスナー両方から支持を得ています。This is Hardcore 2019のライブ映像はモッシュピットに水色のパーカーを着たキッズがいっぱいいるという珍妙な光景が強烈なインパクトを残しています。

 2021年のデビューフルアルバム ''Dear Lemon House, You Ruined Me: Senior Year'' 以来の新曲になる ''I Hate The Sound Of Car Keys'' は、イントロからブラストビートとカオティックなギターワークで畳みかけていく思ったら、ツーステップ必至のモッシュパートになだれ込んでいくせわしなさで度肝を抜かれます。メロディを排して目まぐるしくテンポチェンジしていく楽曲の展開に乗せて、ハイピッチに吠え散らかすPeterはまさにハードコア界のゆるキャラ。Foreign HandsのEPでも見られた2000年代のMTVへのオマージュを感じるMVにも注目です。

 今後リリースされる(かもしれない)アルバムでは、メロディを減退させてカオティックハードコア方面へのサウンドへ展開していくのかは気になるところ。


③Take This to Heart: Hypernova

アルバム (12/6) ※Tr.10 ''Amethyst'' はCD盤のみ収録

 ''Hyper Metalcore'' を標榜する、東京発新鋭メタルコアバンドのデビューアルバム。Ba. MiyauchiはかつてFall of Tearsでも活躍していました。伝説のバカテクメタルコアバンドThe Air I Breatheの楽曲からバンド名をとったであろう彼ら、昨年本家に勝るとも劣らないシュレッドリフとメロディックなリードに溢れた ''Celestial'' のリリースで鮮烈なデビューを飾ったことで全メタラーの腕を硬直させたことで話題になりました。早くから今冬にフルアルバムのリリースがアナウンスされていましたが、ついにその全貌が明らかになりました。

 待望のデビューアルバム ''Hypernova'' は、活動初期からテーマとして掲げる"Hyper Metalcore"の現在の最高到達点を提示するとともに、速さ・強さだけでなくその幅の広さも感じられる傑作。Tr.1の表題曲のシュレッドリフからこのバンドたる理由が分かると思いますが、「ギターは歌わせるもの」とばかりにクサメロツインリードが随所に出てきます。個人的にはThe Black Dahlia Murderバイブス感じるリフワークと西荻窪ブラックゲイズkokeshiのVo. NaNaのfeat.が際立つTr.6 ''Dogmatic Monarch'' とCDのみ収録で変拍子も相まってメンバーが「過去最高難度」と豪語するTr.10 ''Amethyst'' が気に入ってます。

 今週末にHone Your Sense, SLOTHREAT, ovEnola, View From The Soyuzを招いて初ライブ兼アルバムレコ発を行うTTtH、ソールドアウトしているので行く人は圧倒されてほしいですね(いずれは大阪にも…)。


④Despite Exile: Wound

アルバム (12/2)

 イタリアを拠点に活動するプログレッシヴ・デスコア/メタルコア・バンドの最新アルバム。2019年にはUKのメタルコアBleed From Withinと共に来日ツアーも経験しています。As Blood Runs BlackDecayerあたりにも共通するブラストビートやメロディックなリフワークの主張が強いメロデス影響下の流れるような展開と、Thy Art Is MurderFit For An Autopsyあたりにも共通するシンフォニックアレンジを用いた壮大な雰囲気はこのバンドの持ち味でしょう。激しさと美しさを両立させたサウンドは確かにヨーロッパらしさを感じさせます。

 通算3枚目のフルアルバムになる ''Wound'' では、バンドが自称する ''ポストデスコア'' と称するサウンドをよりダイナミックな方向へ推し進めているというべきでしょうか。Tr.1 ''Riven Mirrors'' からまさにメロデス由来のデスコアというべきか激烈なブラストビートと不吉なサウンドスケープで壮絶な幕開けを迎えます。Tr.3 ''After The Deluge'' はクリーンコーラスやメロディックなリードで明暗の対比をうまく魅せていき、Tr.10 ''Hymn Of Failure'' ではスローでメロディアスよりなサウンドスケープを提示する楽曲から、Tr.11 の表題曲のインストゥルメンタルで余韻を残していくのも〇。

 その熾烈なサウンドに織り交ぜられる美しさで、エキサイティングな映画作品一本観終わったレベルの満足感を与えてくれるDespite Exileの新譜、当時のプロモーターがBleed From Withinと一緒に来日させたのも納得です(当時行けてない)。


⑤MurakuMo: Power Abuse

EP (12/7) 

 東京を拠点に活動するモダンオールドスクール / クロスオーバースラッシュバンドの最新EP。過去作品はサブスクでの配信やCD-Rなどで展開されていましたが、今作はKrueltyのメンバーが運営しているDead Sky Recordingsからのリリースになります。上手Gt.のHirotoはex. HORSEHEAD NEBULAと掛け持ちで活動していた時から面識があり、RENOUNCEDのツアーで大阪に来てくれた時に初めて観て衝撃を受けました。この手のジャンルはあまり詳しくないんですが、それを差し引いてもつい体が動いてしまう彼らのライブには感服しています。

 流通盤として初めてのリリースになる ''Power Abuse'' は、5曲で約13分とコンパクトながらも現行のUSHC・古き良きニューヨークHCをミックスさせた軽快さとノリのいいビートダウンで即効性があり思わず体が動き出します。ライブでもよくプレイされているTr.5 ''Snake Skin'' が一番気に入ってるんですが、Hirotoのブルース要素感じさせるソロからのビートダウンの流れはブチ上がり必須。たた、このバンドに関しては体格のいいBa. IKのグルーヴィーな指引きやVo. Philのエネルギッシュなパフォーマンスなども見どころなのでぜひ一度ライブ観に行ってほしいです。

 年明けにNo Pressure/Regulate (1/28) や One Step Closer (2/1~3, 2/5)の来日公演のサポートアクトが決定しているMurakuMo、2023年は間違いなく躍進の一年になるので皆さんも是非チェックしておきましょう。


⑥LIONHEART: Welcome To The West Coast III

アルバム (12/9)

 アメリカ・カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するメタリックハードコアバンドの最新アルバム。2018年にはBLOODAXE FESTIVALおよびHOTVOX帯同で来日ツアーも行った経験があります。アメリカ西海岸をレペゼンした豪快なアグレッションと図太いグルーヴがうなるモッシーなサウンド、時折ラップにも接近した独特のフロウや要所要所でのシンガロングパートなど、ハードコアリスナーのツボを押さえた作風で日本でも人気が高いバンドです。

 異例ともいえるドイツのレーベルArising Empireと契約し、満を持してリリースされた7thアルバム ''Welcome To The West Coast III'' は、これまでの集大成というべきか豪華ゲストと一緒にこれまでの一貫したサウンドでモッシャー達のツボを押さえてくれます。Tr.2 ''DEATH COMES IN 3'S'' ではメタリックハードコアの代表格HATEBREEDからVo. Jamey Jasta、不穏なアルペジオから始まるTr.4 ''LIVE BY THE GUN'' でラップコアBody CountのICE-Tが参加、Tr.11 ''EXIT WOUNDS''ではUKの人気ハードコアMalevolenceからAlex Taylorが参加し、まさにパーティーの様相を呈してます。

 100%純粋なモダンメタリックハードコアをリリースし続けるLIONHEARTですが、再来日したらTIGERやHOTVOXはもちろん、ReVERSE BOYZとも共演してほしいですね。


⑦Brother Till We Die: Reincarnation

アルバム (12/9)

 スペイン・マドリードを拠点に活動しているメタリックハードコア/ユーロビートダウンハードコアの3rdフルアルバム。前作 ''Touch These Wounds I Came Back From Death'' はNERDSが大絶賛しており、Nastyあたりのユーロビートダウンを軸にDesolatedNo Zodiacを彷彿とさせた''いなたい''スタイルを現代の高品質のサウンドでお届け、ザクザクのメタリックリフを武器にずんずん落としてくる鬼気迫るビートダウンは慈悲が一ミリもありません。2019年に出演したスペインのResurrection Festのフルセットを観ればどんな感じのバンドかわかります(同年にCrystal Lakeも出てました)。

 コロナ禍のロックダウンやメンバーの入れ替わりを経て3年ぶりにリリースされた ''Reincarnation'' はバンドとしての進化を提示した作品。先行でMVされた新曲 ''Path Of Fire'' を聴けばわかる通り、ツーステップ必至のメタリックリフと凶悪なブレイクダウンはそのままに、メンバーの別プロジェクトの影響かエレクトロやインダストリアルサウンドも巧みにミックス。Tr.4 ''Hardest Way''では最近のVarialsっぽさもあるモダンメタルコアさながらのクリーン、Ba. Alissaが加入したのもあるのかTr.10 ''Dead Throne'' ではまさかの女性クリーンVo.まで導入。

 ユーロビートダウンのいなたさにエレクトロ・インダストリアルサウンドの革新性が加わったBTWDの新譜。面白い作品ですので聴いてほしいですね。

⑧Thousand Below: Hell Finds You Everywhere

アルバム (12/9)

 アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動しているポストハードコアバンドの最新アルバム。初期の2000年代スクリーモ・エモ影響下の叙情的なポストハードコアサウンドで鮮烈なデビューを博した ''The Love You Let Too Close'' から早5年、2ndアルバム ''Gone In Your Wake'' ではよりメロディに重点を置いたことでVo. James Debergのメロディセンスが光る作品になったのは今でも覚えています。では、過去2作を今の彼らのセンスで組み合わせるとどうなるのでしょうか?

 Rise Recordsに別れを告げ、SpiritboxLost In Separationも所属するPale Chord Musicに移籍してリリースされた3rdアルバム ''Hell Finds You Everywhere'' は、パンデミック期に書かれたのもあって喪失感や孤独などネガティブなテーマを取り扱っています。前作では減退していた激しさを取り戻しつつも、Tr.4 ''Sabotage'' やTr.1の表題曲を聴けばわかる通りこのバンドが重点に置いているのはやはりメロディ。そして日本のリスナーなら近年人気爆発中のCVLTEが参加している、日本語詞やエモラップの要素も入れ込んだシンセポップ調のTr.9 ''Blue Roses Don't Fade'' に注目するでしょう。

 1stのストレートな激しさと2ndに捻りを入れた構成を現在のThousand Belowのセンスで組み合わせた今作、ポストハードコアのフォーマットにはまりつつもそのメロディの純度の高さで現行のシーンでも頭一つ抜けています。


⑨Runs In Bone Marrow: AMON/PRELUDE/CONVICTION

シングル (12/5) ※サブスクは調整中。

 名古屋を拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。Killswitch EngageUnearthAll That Remainsあたりの90年代~2000年代メタルコア・メロディックデスメタルの影響を受けた、まさに王道というべきストレートでアグレッシブなメタルコアサウンドで多くの海外バンドのサポートアクトを経験しています。近年は各メンバーが家庭を持っていたりで活動はマイペース気味ですが、それでも現行の名古屋のメタル・ハードコアシーンの一翼を担っていることは変わりありません。

 Ex. Devil's InlayのGt. MONが加入しトリプルギター体制での始動&バンド結成10周年を記念してリリースされた最新シングル ''AMON/PRELUDE/CONVICTION'' は、バンドの過去と現在を総括したような作品。Tr.1 ''AMON'' は恐竜さながらに咆哮するVo. Akiraと相変わらずタフに展開していくアグレッシブなモッシュパートが苛烈な一曲。アンセミックなインタールードTr.2 ''PRELUDE'' を通過した後は、初期からずっとライブでプレイされているTr.3 ''CONVICTION''(再録版)になだれ込んでいきます。Embody The Chaos/The World is CruelのTAKUMAが手掛けるSELF CONVICTION STUDIOのおかげでサウンドもバチバチです。

 2組キャンセルが出ながらも、先日行われた10周年アニバーサリー企画がソールドアウトに終わったRuns In Bone Marrow、自分はコロナ禍入ってからRIBMのライブ観れていないのでそろそろまた遊びに行きたいですね。


⑩Laika & Invert Hourglass: Search for Hope, In this Chaos

スプリットEP (12/10)

 新潟を代表して北陸メタルコアシーンの最前線を担う2バンドがスプリットEPをリリース。Laikaは直近のライブレポートでも取り上げましたが、プログレメタルコアやDjentの要素が垣間見えながらも、詩的で美しいサウンドスケープを提示する抒情ハードコア/メタルコアバンド。かたやInvert Hourglassは、ダークな雰囲気を持つアンビエント/ダンスミュージック影響下のエレクトロサウンドを取り入れたプログレッシブメタルコアサウンドを展開していくバンドです。狭い北陸のシーンでも共演の機会が多い2バンドですが、全国区への新たな一手ともいえる作品をドロップしました。

 「この混沌の中で希望を探す」という意思表示が込められたスプリットEP ''Search for Hope, In this Chaos''、どちらも熱い作風になっています。Invert Hourglass側は終始アグレッシブに畳みかける不穏さとアグレッシブ120%の ''Berserker'' & ゲストボーカルRinaのコーラスを大胆に取り入れた叙情的でアトモスフェリックなTr.2 ''End of the Spiral''をリリース。対してLaika側は転調を繰り返しながらメロディックなリードとともにアグレッシブに展開していくTr.3''Sakura'' & 揺蕩う波のような展開とアウトロの膝付きリードが印象的な3拍子バラードTr.4 ''Lull''の2曲を発表。

 ホーム新潟で共同企画兼レコ発を完遂させた両バンド(詳細は前回のライブレポ参照)、来年はさらなる活躍に期待していますし、特にInvert Hourglassにはまだ足を踏み入れていない大阪に来てもらいたいです。

⑪Changeless: Until The Fire Burns Out

シングル (12/10)

 現代まで続く仙台のメタル・ハードコアシーンにおいて半ば伝説的なバンドとされている「Story of Hope」で活躍してきたRyuto Ajima a.k.a. AJが「理想のヘヴィーミュージックの追求 & ハードコアマインドの発散場所」として新しく結成されたバンドのデビューシングル。加えているメンバーもDayfalls, Elicity, From The Abyss, CASPAなどキャリアも申し分ないし、Ba. Natsumi(CASPA)以外は既に解散/無期限休止しているバンド出身なのでこうしてまた表現者として帰ってくるのは素直にうれしいです。

 豪華なラインナップとともにドロップされた ''Until The Fire Burns Out'' は「Story of Hope」でも前面に押し出されたメロディックなリードが来るかと思いきや、ハードコアやスクリーモやポップパンクなど多種多様な要素を詰め込んだ作風になっており、曲を書いたAJ本人でも「曲調だけで言ったら八方美人タイプ」と評しており、まさに全方向のリスナーに刺さりそうな一曲。個人的にはサビパートで畳みかけていくDr. Koheyのブラストビートと後半のAJ & Gabrielのソロの掛け合いが聴きどころでした。ここは人によって感想が変わると思います。

 「次に出す曲はみなさんを奈落の底に突き落とすような曲なので早く嫌われたい」らしいですが、ジャンルに縛られない理想のヘヴィーミュージックの探求がコンセプトなので、嫌わないであげましょう。

Honorable Mensions

Stranded: The Lines
シングル (12/3)

 東京を拠点に活動するメロディックハードコアバンドの最新シングル。エモバンドFILMLETSのGt/Vo. Yukaiがベーシストとして加入して初の音源リリースになります(KEEP AND WALKのコンピレーション収録は除く)。タフなVo. Kaiのスクリームとどこまでもストレートで海外志向なメロディックハードコアは今回も健在。来年春には3年越しのTaken/Hopesfall来日ツアーの全公演帯同が決まっているので筆者も観に行きます。楽しみですね。


Blessing In The Name: FEAR//NONE
シングル (12/2)

 東京・立川を拠点に活動していたポストハードコアバンドのまさかの新曲。「まさかの」というのもバンド自体は2020年に解散しており、先日1日限定復活公演があった直前にリリースされたからです。楽曲自体は解散直前にリリースされた ''Legacy'' のスタイルを踏襲した、メタルコアサウンドにニューウェーブ/レイブサウンドをミックスさせた彼らのスタイルが前面に押し出された一曲。こんな良い曲残しておいて、1日限定復活なんて惜しすぎるでしょう…。

Your Spirit Dies: Our Saints Drown in Ash
EP (12/3)

 アメリカ・サウスカロライナのメタルコアバンドの2nd EP。UKのバンドで例えればRENOUNCEDあたりと共通点のある、Killswitch EngageやPoison The Wellあたりの90~00年代のメタルコア/ニュースクールハードコアに影響を受けたサウンドど真ん中を行くバンド。不協和音を交えたチャグワークと後半のメロディックなリードが顔を出すTr.2 ''Sacrosanct'' 、デモニックなリフワークがまとわりつくような感覚を覚えるTr.5 ''2000 Needles'' あたりはおすすめです。


Winter Wakes: Jaded
シングル (12/5)

 東京を拠点に活動しているポストハードコアバンドの最新シングル。先日もSatylus & LIKE A KIDとのスプリットをリリース+レコ発も大成功に終わったばかりですね。春先にデモCDで販売されていた曲ですが、正式な音源としてはGt. Shuyaが脱退前に手掛けた最後の曲になります。直球のオールドスクール目なハードコアの要素を出していつつもグランジやインディーなどいろんな解釈ができるサウンドは日本のメタル/ハードコアシーンでも唯一無二。


VII DAYS REASON: Anemone
シングル (12/9)

 福岡・北九州市を拠点に活動しているポップパンクバンド。ハードコア・イージーコア・エモ・J-POPなどの要素を織り交ぜ、Vo. けんたまが紡ぐ日本語詞メロディを前面に押し出した作風が特徴のバンドで、筆者も一度大阪で観て気に入ってます。ex. Same old Same oldのガトリングコンボイが正式加入して初になる音源はどこまでもまっすぐな人間賛歌というべきか、しがらみに疲れているリスナーにそっと寄り添ってくれます。



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