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現役パパ医師・ママ管理栄養士に聞く!調味料選びの決め手は?

無添加で手作りのおいしいごはんをお届けするFIT FOOD HOMEが、食・健康・美にまつわる様々なお話をお届けするFIT FOOD HOME ACADEMY。

今日も、FIT FOOD HOMEのInstagramのQ&Aコーナーに寄せられた質問にお答えしていきますね。

前回の質問は、妊娠中にお腹が空いたらどうする?というお話でした。

今日の質問はこれ!

調味料の種類が多くて選べない!

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スーパーに行くと、醤油も味噌も砂糖も、とにかく種類が多くて選ぶのが大変!値段も商品によって全然違うし、どうやって選んだらいいか分からない…。

確かに、調味料の種類はとっても多くて悩んでしまいますよね。
場合によっては同じ量で値段が2倍もする!なんてことも珍しくはなく、「同じ醤油なのに何が違うの…?」と不思議に思うものです。

というわけで、今回は現役パパ医師&ママ管理栄養士が直伝!
調味料の選び方についてお話してみたいと思います。

日本人には欠かせない!醤油の選び方

まずは、私たちの生活に欠かせない醤油!
最近では減塩タイプのものも増え、最後までフレッシュな状態で使える容器のものなど種類豊富です。ますます「どれを選べばいいのーー!?」と迷ってしまいますが、私たちが一番注目しているのはこれ!

原材料の一番最初に書かれているのは何?

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実は、醤油と一言に言っても原材料によってその内容は違うものなのです。

裏面のラベルには、原材料が使用されている量の多い順に書かれているのですが、

・脱脂加工大豆
・丸大豆

と2つの種類があるのが分かります。
お値段を見てみると、もちろん種類にもよりますが丸大豆の醤油の方が割高な印象。丸大豆はイメージしやすいと思いますが、脱脂加工大豆とは何なのでしょうか?

脱脂加工大豆とは、文字通り油をとった後の大豆のこと。大豆の約20%は脂質でできているので、その油をとった残りのフレーク状のものなんです。
「じゃあ、残りカスってこと?」なんて声もありますが、脂質を除いてある分加工もしやすく、うま味となるたんぱく質の割合も高くなっているので、うま味の強い醤油を作ることができるというメリットがあります。

一方、丸大豆は「丸大豆」という品種の大豆があるわけではなく、脱脂加工大豆に対して「丸ごと」の大豆を使っているという意味合いです。
製造の過程で浮いてきた油は最終的には取り除かれ捨てられてしまうのですが、その油分が深いコクや風味を生み出してくれるとも言われています。

どちらにしよう?と迷った場合、私たちは丸大豆の醤油をオススメしています。

なぜ丸大豆醤油の方がオススメなのか?

実は、FIT FOOD HOMEでは食品がもつ「抗酸化力」を調べる実験を行ったことがあるんです。抗酸化力とは、私たちの体を酸化から守ってくれる力のこと。食材のもつビタミンや、野菜などに含まれるファイトケミカルと呼ばれる成分などに抗酸化力があります。
脱脂加工大豆から作られた醤油と丸大豆から作られた醤油とで、抗酸化力に違いはあるのか?を調べたデータはこちらです。

丸大豆醤油の抗酸化力は脱脂加工大豆の約3倍!

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そう、丸大豆で作った醤油の方が抗酸化力が高いというデータが出ていたんです!加工せずそのままの大豆を使っているぶん、抗酸化力の高い醤油になったのでは?と私たちは考えていますよ。

また、どんな大豆が使われているのか?も大切なこと。どこでどのように作られた大豆なのか、明記してあるものの方がより嬉しいですね。遺伝子組み換えの大豆なのか、産地はどこなのか…。日頃よく使う調味料なだけに、少しこだわって選んでみるのもいいかもしれません。

塩も色々!どれを選べばいいの?

次は、これまたお料理には欠かせない塩のお話。
塩のコーナーに行ってみると、値段も形状も様々なものがありますよね。FIT FOOD HOMEがオススメしたいのは…

精製されていない塩!

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実は、多く売られているのは精製された塩…「食塩」「食卓塩」などと呼ばれている塩なんです。海水などの原料から "ナトリウムだけ" を取り出しているので、他の成分をほとんど含んでいないのが特徴です。

一方、精製されていない塩には、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどの成分が残っているのが特徴。これらのミネラルは、実は現代人にはとっても大切で、不足しやすいものなんです。

昔の日本人は精製されていない穀物や雑穀、豆類などをよく食べて暮らしていましたが、現代では精製された白いご飯やパンを食べることも多く、これらのミネラルを多く含む食品をあまり食べなくなってしまったのです。
量はほんのわずかでも、普段使っている塩からもこれらのミネラルを摂取できるのは嬉しいですね。

また、カリウムはナトリウムを体外に排出し血圧を下げる働きがありますし、マグネシウムには血管のポンプ機能を助ける働きがあります。
ご家族に高血圧の方がいる場合も、精製されていない塩を選ぶのがベターですね。また、今は高血圧とは無縁の方も要注意。日本人の塩分の平均摂取量は高いので、若いうちから気を付ける必要があります!

というわけで、調味料にも色々な種類があり、選び方を少し気をつけるだけで健康により嬉しい効果が期待できるかも?というお話でした。

気をつけたいのが使う量。基本的にはレシピよりも少し少なめの調味料でも満足できるようなうす味の習慣を身に付けたいものです。

ちなみに…最近話題になりましたが、塩にはマイクロプラスチックが含まれているものも多くあるようです。

精製されていない塩にはミネラルが含まれる、とお話ししましたが、マイクロプラスチックによる害についても考えていかなくてはならない時代になったようです。

様々な情報がアップデートされている現代、FIT FOOD HOME ACADEMYでも最新情報を追っていきますね。

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FIT FOOD HOMEでは、無添加で手作りのおいしいごはんをお届けしています。低塩分でも満足できる味付けが魅力。

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