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私にあった出来事をそのままに

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心がぽっきり折れちゃった話

1998年生まれ、23歳。 周りからは、"責任感がある" "リーダーシップがある" "頼りになる" そう言われて生きてきた。 でも、どこか苦しくて。 辛くて、しんどくて。 心の奥の奥に気持ちをずっと押し殺して生きてきた。 ある日、ぶっ壊れた。 私が私でいられなくて、私が私でいられていないことに気がつかなくて。 何も出来なくなった。 同じように苦しんでる人に伝えたい。 あなたはひとりじゃない。 私はここに書き連ねながら自分の気持ちを整理していきたいと思う。

    • いつか欠片を拾うまで

      1ヶ月の休職を経て、やはりこれ以上迷惑をかけることは出来ないと判断し退職した。 休職期間中、自分が本当にやりたいことって何だろうかと考えた。 やりたいことは未だ見つからないが、いくつになってもライフステージが変わっても変わらずに出来る仕事がしたい。 そう思うようになった。 昔から言葉が好きで、いつか外国語に関する仕事がしたいと思っていたので改めて勉強することにした。 病院の先生と相談してアルバイトを探し始めた。 面接は緊張して発狂しそうになるが、出来ることが少しずつ増え

      • 休職中のわたし

        紆余曲折の末、休めることになった。 休職する前に、上司には"ご迷惑になるし戻って来られるか分からないので退職したい"(正直戻るつもりはなかった)と申し出たら却下された。 ともあれ、一旦離れられるということで開放感に溢れ帰宅した。 私は実家暮らしなので、母に伝えると "ふーん、そう。早く辞めてきなー。そんなクソ会社。ともかくあんたが無事で良かったよ" と返ってきた。 ちょっと予想していなかった言葉に驚いたが、人生で初めて母を喜ばせられなかったことに申し訳なさを感じていた気持ち

        • 発作

          なんとなく騙し騙し過ごしていたが、5月に入ってから毎日涙が止まらなかった。 と思えば、涙が出ないほど元気がない時もあった。 5月はゴールデンウィークの影響で、日曜日以外のお休みが1日だけだった。 仕事をしてもしても休みが来ない。 頑張っても頑張ってもまだ足りない。 心がざわざわして、朝なんか来なくなれば良いのにと思った。 そう思っていたら、寝られなくなった。 2時間に1度目が覚める。 目覚ましよりも早く起きる。 目覚ましが鳴らなくても動悸がする。 泣きながら仕事に行く私に、

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          最初に感じた異変

          4月中旬。いつ頃からだったか覚えていないが 朝、目覚ましが鳴ると心臓がバクバクするようになった。 寝不足かな。 最近帰ってくるの遅いし、朝出るのも早いもんな。 そんな風に思っていた。 お休みを挟んだ次の日、たっぷり睡眠をとったはずなのに変わらなかった。 目覚ましの音にびっくりしてるのかもと思い、違う音に変えてみたり、バイブレーションだけにしてみたけれど何も変わらなかった。 しばらくすると、朝起きるたびに吐き気が起きた。 家を出る前にトイレで何度もえずいた。 朝ごはんを食

          最初に感じた異変

          社会人1ヶ月目

          入職後も特にこれといった研修がなかった。 私はてっきり、ビジネスマナーを教えてもらえるんだと思っていたが、実際は電話の取り方すら"やりながら覚えろ"と言われていた。 まともに研修させてくれないのに、失敗すれば患者さんからも上司からも怒られる。 何のためにここにいて、何のために働いているのか分からなくなった。 そのうちに始まった時間外労働。 当番制で、1週間に1.2回の早番と、同じ回数の遅番があった。 それでも、定時の時間は変わらない。前も後ろもはみ出た分は全部時間外だった

          社会人1ヶ月目

          募る不信感

          2月からスタートした早期アルバイト。 しばらくは研修だと思っていた。 しかし、薄い冊子を渡されただけで何もわからないまま仕事がスタートした。 同期は皆、専門卒。 11月から早期アルバイトに来ていたせいもあり、 私とはすでに2ヶ月の差があった。 コロナ禍ということもあり、事務所内は目まぐるしい。 その中で、誰かが何かを教えてくれるということもなく、ただ時間だけが過ぎた。 お昼休憩、女社会だからか新しく入ってきた私は除け者にされた。 居づらくて、午前中のこともあって、私は思わず

          募る不信感

          やってきた就職活動②

          6月に採用活動中止の連絡があってから、毎日ただひたすらに溜まっていたドラマや映画を見続けた。 何も考えられず、何もしなかった。 人一倍太りやすかった私は、試験に備えて2年で20kg落とした。食べたかったものを我慢して、夢を叶える為に必死だった。 その糸が切れてしまった後、私は過食に走った。 1kgアイスクリーム、お徳用ポテトチップス、マクドナルドのハンバーガー、カップラーメン… これを1日中、胃に押し込んでいた。 そこには美味しいとかお腹が空いたから食べるとかそういうのは無

          やってきた就職活動②

          やってきた就職活動①

          なんとなくの毎日を過ごしていたら あっという間に就活生になった。 留学生といる自分が1番落ち着くと感じ、海外の人に関われるような仕事がしたいと思うようになった。 志望は、エアライン。 決めたら即行動!の私は、あらゆるノウハウを教えてもらうべく貯金の半分を出して大学3年生の秋からエアラインスクールに通った。 週に3回、朝の5時からバイトに行って9時に上がって午前中は大学で講義を受ける。終わったらそのまま、エアラインスクールに直行して自宅に帰ってくるのは夜の11時だった。 も

          やってきた就職活動①

          大学生になった私

          大学は実家から通えるところに行って欲しいと言われていたので、言われるがままに行った。 サークルは肌に合わなくて入らなかった。 バイトはしていたが、門限を決められていたのでなかなか入れなかった。 唯一楽しかったのは、ボランティアだ。 留学生とたくさん話すボランティアだったが、私のことを知らない人と話せることが、何よりもホッとできる瞬間だった。 留学生と関わる中で、"私も自分で決めて何かをする"という経験をしてみたいと思うようになった。 でも、そんな経験がなかったので、どうし

          大学生になった私

          高校生の私

          中高一貫校に入った私は、高校受験を経験することなく高校生になった。 将来について考えることなく、みんながそうしてるから、なんとなく高校生になった。 高校2年生になって、進学するのか就職するのか考えるように言われた。 幼い頃からケーキが好きだったのと、小学生の時に読んだ『夢色パティシエール』と言う漫画の影響でパティシエになることを夢見た。 母と今後について話になった時に "大学には行っておきなさい" "何になりたいの?" と言われて、お菓子の専門学校に行きたいと言えなかった。

          高校生の私

          中学生の私

          受験にも成功し、なんとか母のために進学できた。 担任の先生は、非常に熱い人でクラス活動にものすごく力を入れていた。 先生は、私のことをじっと見ていつもこう言う。 "人の心を見抜こうとするな" 最初に言われた時は、何のことかさっぱり分からなかった。 先生曰く、私は父と母のやり取りを見て怒られないようにしようと思いすぎたあまり、人の顔色を窺いながら、その人がしてほしい事をしようとしているらしい。 自分では全くそんな意識はないが、ごく自然と身に付けた技だったようだ。 そしてそ

          中学生の私

          父が出て行った後のはなし

          小学5年生頃に両親が離婚した。 しばらくは寂しかった。 近所の人や同級生のお母さんたちが、ひそひそ声で"可哀想よね"と言っているのが聞こえた。 その度に、"この人たちは家族に困ったことがないんだな"と思うようになった。 我が家の事情なんて何も知らないくせに。 私たちが罵声を浴びせられ続けて、母が殴られ続けることが幸せなわけが無い。 そんなことも知らないくせに、噂だけで"可哀想"なんて言わないで欲しいと思った。 大人のくせにみっともない。 それでも、週末同じくらいの子供がお

          父が出て行った後のはなし

          幼い頃のはなし

          幼い頃から変わった子だったらしい。 2歳を過ぎれば敬語まで使いこなす、おませな子だったそう。 自宅の天井の角には"イチイちゃん"というお友達が居たらしく母は頭がおかしいと思って病院に行くか悩んだという。 4歳頃になると私は新聞が好きで、毎日読んでいた。 とは言っても内容を理解するわけではなく、ひたすらに、漢字にだけ丸をつける作業をしていた。漢字がとにかく好きで、分からないものは全部読み方を聞いて回るほどだった。 自分で言うのもなんではあるが、勉強はよく出来た方だった。 小学

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