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やってきた就職活動①

なんとなくの毎日を過ごしていたら
あっという間に就活生になった。

留学生といる自分が1番落ち着くと感じ、海外の人に関われるような仕事がしたいと思うようになった。

志望は、エアライン。
決めたら即行動!の私は、あらゆるノウハウを教えてもらうべく貯金の半分を出して大学3年生の秋からエアラインスクールに通った。
週に3回、朝の5時からバイトに行って9時に上がって午前中は大学で講義を受ける。終わったらそのまま、エアラインスクールに直行して自宅に帰ってくるのは夜の11時だった。
ものすごいハードスケジュールだったけれど、自分でやりたいことの為なら、どれだけ追い込まれても頑張れた。

程なくして、新型コロナウイルスが流行した。
最初は、そんなに影響がないだろうと思っていた。
エアラインスクールの先生に、第一志望の面接を受ける前に練習として他の企業を受けた方がいいとアドバイスをもらい、地元のウェディング会社を受けた。大学3年生の2月にはその会社から内定を貰っていた。

大学4年の4月、学校が休校になった。
航空会社だけで、10社ほどはエントリーシートを提出したと思う。毎日毎日、寝る暇惜しんで書いた。
しかし、採用活動を中断すると連絡があった。
その時は、"中断であって、終わったわけじゃないからまだ大丈夫"そう思って、卒論を書くのと並行しながらエアラインスクールでの授業を受けた。

6月、私がエントリーシートを出した航空会社全ての会社から採用活動終了の知らせが届いた。
"誰が悪いってわけじゃないんだから"
そうは思っても、どこにぶつけたらいいのか分からない、どす黒い感情が私の心から流れ続けた。

私の書類は本来だったら通っていたんだろうか。
私の履歴書は、誰の目にも触れないままシュレッターで粉々になってしまったのだろうか。

"これから、どうしよう"
考えても考えても全く答えが出なかった。

ブライダルの仕事に興味がなかったわけではないが、面接の時に良い印象を抱かなくて、ここに行きたいとは思えなかった。
気がついたら私は、内定をもらった会社に辞退の連絡をしていた。

この時の私は、完全に燃料切れだった。
死ぬほどやってきて、頑張ってきたのに。
自分の努力が足りないなら諦められるのに。

誰が悪いわけでもなく、誰かを責めることさえもできなかったことが、かえって私を苦しめた。

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