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映画「異動辞令は音楽隊!」レビュー

なんで俺が…

サラリーマンなら誰しも思ったことのある言葉ではないでしょうか。

「異動辞令は音楽隊」主人公の成瀬刑事(阿部寛)がパーカッション演奏を通じて、仲間との調和や自信を取り戻していくストーリー。阿部寛ファンはもちろんですが、ブラスバンド部などの音楽経験者、中高年世代におすすめの映画です。

少し前のテレビ番組の番宣で、阿部寛が「ひつまぶし、食べました」と話していて。楽器自体が初心者でドラムスを2ヶ月特訓したりだとか、演奏場所には豊橋駅が選ばれていたりという話を聞いて、久しぶりに映画館に行きたくなりました。

クールな阿部寛がどんな警察官を演じるのか。ちなみに光石さんがちょっと意地悪な本部長役で、見逃せない配役となっています。あと、清野菜名さんは稲沢市出身(どちらかといえば阿部さんよりも清野さんに、若い頃の自分を重ね合わせて鑑賞しました)。

愛知県警音楽隊のYouTube

制作前に監督がインスパイアされたというのは、こちらの動画のようです。再生回数930万回以上!?オアシス21(名古屋の栄駅直結)で開催された演奏会ですね。

今年の7月だったか、オアシス21を通った時も、ちょうど県警の音楽隊が演奏していました。飲食店もたくさんあるし、上からも見れるので音楽隊を観覧するには最適な場所です。

私がよく食べに行くのは栄地下街の仙台牛タンの店。

中高年の挑戦

この映画が中高年世代におすすめな理由は「挑戦」がテーマの1つだからです。

若い頃は頑張れていたし、昇進していれば偉そうにふんぞり返っていることもできる。仕事ができる自負もある。そんな中高年が突然新しい環境に放り込まれたらどうなるでしょうか?

この映画は、どれだけ自信がある人でも周りの支えがなければ生きていけない。そんなことを象徴するエピソードが盛りだくさんです。それに、誰でも何かに挑戦するだけで価値があると思わされる。

中高年クライシス

「お父さんはもう死にました」

家中いえじゅうに貼られたこの張り紙。何度も映し出されて、なんとも言えない気持ちになりました。成瀬には深夜徘徊をする認知症のお母さんがいます。そして娘さんはヤングケアラー。

>> ヤングケアラーとは

>> 65歳以上は5人に1人が認知症に

もの忘れ(記憶障害)
・数分前、数時間前の出来事をすぐ忘れる
・同じことを何度も言う・聞く
・しまい忘れや置き忘れが増えて、いつも探し物をしている
・約束を忘れる
・昔から知っている物や人の名前が出てこない
・同じものを何個も買ってくる

厚生労働省ホームページ


あなたの周りにも、自慢話をするときが一番輝いている中高年はいませんか?

タレントの高田純次さんの言葉で「年を取ってやっちゃいけないのは、説教と昔話と自慢話」というのがあります。私の周りにも3点コンボをキメている中高年が残念ながらいますね。

中高年になってから直面する自分や他人への悩み。うまく乗り越えるには何が大事なのか。

音楽に救われる人

音楽に触れることは、旅行やフェスに行くような非日常感を味わうことに似ています。

音楽療法ではないですが、演奏者も視聴者も、音楽を楽しんだり、ふとした時に救われたりすることがある。また、音楽以外のところで学ぶこともたくさんあります。

本部長は音楽隊を廃止しようとしますが、知事が音楽好きだったというオチも。頑張っていたらいつの間にかチャンスに恵まれる。そう信じて仕事や音楽を頑張っていきたいものです。

挿入歌

挿入歌を吹奏楽とオーケストラ版で探してみました!!

✅パプリカ

✅宝島
良い・・。作者の和泉宏隆さん、昨年急逝したことがニュースになりました。

冒頭、高らかに鳴り響くアゴゴベルはこちら↓手頃な価格・・(欲しい)。

✅ボギー大佐

✅イン・ザ・ムード

✅茶色の小瓶

✅ラデツキー行進曲。これはやはり手拍子せざるを得ない。

✅アメイジング・グレイス

ここまで全部聴いたら楽器をやりたくなりませんか?楽器が無理でもDTM(デスクトップミュージック)という方法がありますよ。やる気次第で吹奏楽全ての楽器を担当できます♪

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