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ネガティブ思考の使い道、今取り戻したいのはやりたいことを思い描く力

人は一日4.5万回もネガティブなことを考えるそうです。
だからポジティブ思考って貴重なんでしょう。
ポジティブな人といると元気が出るし、前向きな気持ちになりますよね。

私自身はむかしむかし、超絶ポジティブな上司に
「お前は思考が暗いんだけど、行動は前向きなんだよな。
だから、ま、いっか。」
という謎のフィードバックをもらったことがあります(爆)

確かに落ち込むことも多く、くよくよすることははっきり言って多いですが、だからと言ってずーっと落ち込んで同じ状態に居続けるということは今はあまりありません。というより、歳をとるごとにネガティブで居続ける時間は短くなったような気がします。

ちなみにこのフィードバックをくれた上司は、のちに人事部長→人事担当役員に出世された、とても素敵な方でした。超ポジティブ過ぎて、みんなついていけなくて大変でしたが。

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ときどき「ネガティブなんです、だから動けなくて」というお悩みを聞くことがあります。会社員時代も、辞めてからも。
それは大概「もっとポジティブに行動できるようになりたいんです!」と続くことが多いのですが、それは単にネガティブの使い方を変えてみたらいいんじゃないかな、と思うんです。

というのも、こうおっしゃる方の中にかなりの割合でクリティカルシンキングが得意なんだろうな、と思う方が含まれています。

クリティカルシンキング(批判的思考)とは、現状の課題・問題が何か、その事象を「批判的」に捉えて、本質的な課題は何か、それに対する仮説・回答は何かということを網羅的に、かつ深く考え抜く思考法のことをいいます。組織でクリティカルシンキングを活用することで、主体的解決者として、計画立案や問題解決、そして意思決定の基盤・技術を築くことができます。また分析、推論、伝達といったクリティカルシンキング・スキルは円滑なコミュニケーションにおいても重要です。

リクルートマネジメントソリューションズ クリティカルシンキングとは

物事のあらが見えすぎちゃって、批判的になってしまう=ネガティブ、と言ってしまう人が意外と多くて、それは強みの表れ方でもあるのでもったいないなと思うんです。

注意したいのは、単にネガティブなのか、クリティカルシンキングを発揮しすぎているのかは区別する必要があります。
私が個人的に気をつけているのは以下の点です。

・事実と意見、特に妄想との区別がついているか
・客観的な、複数の視点で考えることができているか

まず「事実と意見、特に妄想との区別がついているか」については、ネガティブな思考がどこから生まれているのか、に着目する必要があります。
今考えているのは事実に基づいているのか、それとも起こる”かもしれない”妄想なのか、それを分けるだけでもネガティブの対処法は変わってきます。
事実であれば対策を打つことができるし、一方で妄想はほどほどに付き合わないと100%自分に害が降ってきます。

「客観的な、複数の視点で考えることができるか」については、渦中は無理でもこの思考ができる人は冷静になれば物事の良い面をとらえられる人が多いです。
例えば「うちの子、すごくだらしがなくて、片付けられないの」って怒ってばかりのお母さんでも、少し落ち着いて離れてみれば「でも彼/彼女は優しいところがあって、好奇心旺盛なんです」ってちゃんと言える人は大丈夫。

粗ばかりが見えるときって、すごく疲れているから休みなさい、ちょっと距離が必要ですよ、というサインなんだと思います。
物事のポジティブな側面に気づけるかどうかは、自分の心身のバロメーターにも使えます。

事実に基づく批判な思考は、危機回避のためにとことん使うのがおすすめです。
こうなってほしくない、そんな現実を避けるために今何ができるか、それを徹底的に考えてできることから行動していくと必ず現実は上向いていくし、そして何か行動できている自分に少なからず自信が持てるような気がするのです。

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ポジティブな人が発する魅力、それは確かにあります。憧れます。
でもネガティブな自分だって、否定しなくていいんじゃないかと思います。
だってどっちもあるのが人間だから。
ポジティブもネガティブもあるから現実が動く。

無理にポジティブを目指すのではなくて、大切なのは夢を描く力を取り戻すこと。今楽観的になれなくても、夢が見れなくても、子どものときはみんなやっていたはず。
たぶん、今はちょっとその力が弱くなっているだけです。

やりたいことをポジティブに思い描き、その実現性を高めるためにネガティブな思考を使い倒す。それができると案外自分の中にあるネガティブな思考を受け入れられるようになるんじゃないかなと思います。

どうしてもだめな時は寝ましょう。
気になることは全部ノートに書きだして、明日の元気な自分が前向きに考えてくれることを祈ろう。



今日は過去悩みまくって苦しんだ自分のために書いてみました。
自分のネガティブさに悩む、誰かのお役に立てたらこんなに嬉しいことはありません。

読んでくださってありがとうございます。

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