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■『「超」働き方改革」組織を「分化」させ、 個人を「自営業化」すれば、人は育ちチームは機能する


尊敬する太田肇教授から献本頂いた最新刊。

太田教授に僕たちFeelWorksがプロデュースする
経営者セミナーでご登壇頂いた際も、
日本企業は「分化」を意識すべきと
強く強調されていたことを
あらためて思い起こしました。

3年前に出されたご著書
「なぜ日本企業は勝てなくなったのか」
においても、同様の主張をなされています。

今回のご著書では、「分化」の考察をさらに深化され、

➀仕事を分ける

②職場を分ける

③キャリアを分ける

➃認知的に分ける

の4つの方向性から分化の方法とそのエビデンスを
まとめられています。

・1人ひとりの仕事(役割)を明確化すれば、
 上司や同僚が残っていると
 自分の仕事が終わっていても
 帰りづらい状況は改善される。

・定年延長や終身雇用ではなく、
 3年でのれん分け独立させるほうが
 定着率は上がる。

・転職市場が整備され転職しやすくなるほど
 エンゲージメントは上がる。

・残業時間を規制すれば
 仕事の持ち帰りが増える。


・オープンな大部屋ではなく、仕切りがあるほうが
 収斂型の仕事に集中できる。

・自分の名前が記されたほうが
 仕事にプライドを持てる(場合がある)。


etc.

これまでの働く常識と考えられていたものが
実は目指す成果に対して、
有効ではなくなっており、真逆の発想が必要であることを
次々と明らかにしてくださっています。

企業に経営理念は不要という件には
さすがに同意できなかったものの(笑)、
僕たちFeelWorksの
日々の企業内人材育成支援の肌感覚からも
「分ける」ことの効用についてのご主張に
大きく頷きながら読み終えられました。

ただ、太田教授も指摘されているように
組織として「分化」が機能するためには、
個人の自律が必須です。

有効な働き方として「職務型」「専門型」「自営型」をあげ
特に「自営型」を推奨されていることからも、
経験を積んできた中堅以上の人たちには、
経営者マインドを持って働くことが欠かせません。

1985年から2015年の間に
約1.3倍に増えている「雇用的自営業」が
これからの働き方の目指す姿だと思います。

タニタが社員を個人事業主にすることで
話題になっていますが、戦後の日本では
ごく一般的な働き方でしたから、
温故知新という形でしょう。

ボトルネックは、いまだ高度成長期の
製造業ブルーワーカーを前提としたレトロ法規制です。

お上に都合のよく、稼ぎを丸裸にされ、
自由に取れるだけ税金を取られる源泉徴収という仕組み。
そして、それに飼いならされてしまう
オールドサラリーマンという
仕組みは変えなくてはいけませんね。

働き方改革がうまく進まない、
進めたものの思ったような手応えが得られないと
悩まれている人事の皆さんは必読です。

すべては、日本の上司を元気にするために。


※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12610682505.html

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