体育教師が身につけておくべき「体育指導の10か条」
教師が「体育のマネージメント」を身につけることで、知的で楽しい、子どもに力をつける体育指導を行うことができます。
■マネージメント・・学習がより効果的に展開されるための教師の経営手法
1 体育の学習は着替えから
着替えのポイントは3つある
(1)着替えの3原則
①素早くできる(3分以内)
②丁寧に服をたためる
③きちんと机にのせる(隣同士で見合う)
※4月最初の体育の授業で指導する
2 子どもが集中する導入の在り方
(1)遊びから入る
→ 授業に集中する→欲求が満たされ、話しに耳を傾ける
(2)すばりゲームから入る
例)かげ踏み、鬼ごっこ、おんぶジャンケン、手つなぎ鬼
3 教師のすべきこと
(1)子どもの伸びをみつける
微かな変化を見逃さない
(2)つまずきを見つけて、治療する
①技術の系統を押さえる
例)台上前転 → 膝の伸びた台上前転
→ネックスプリング・ヘッドスプリング
②技術のポイントを押さえる
例)開脚跳び・・・走り出しの姿勢
(跳び箱を一度見て、自然に体を倒しながら走る)
③手立てを押さえる
例)開脚跳び・・・A式・B式・C式の指導
(腕を支点とした体重の移動)
(3)補助をする
例)倒立の補助・・・ア 股を持つ イ 膝を持つ ウ 足首を持つ
*補助者は常に横から補助する
4 子どもをひきつける指導
(1)教師は子どもと動く
(2)特技を身につける
例)縄跳び 倒立 側方倒立回転 等
(3)子どもの動きを引き出す
5 効果的な教師の位置
(1)全体が見える位置に立つ
(2)部分が見える位置に立つ
①つまずきを見つける ②個別指導・個別評定をする ③補助をする(3)全体と部分が見える位置に立つ
*(1)~(3)を場面毎に使い分ける
6 生き生きと運動させるための3原則
(1)ゲーム化する
例)ねことねずみ
(2)競争化する
(3)課題を少しづつ高める(スモールステップ)
7 子どもを集中させる話し方
(1)子どもの目の高さで話す
*教師はしゃがんで目線を低くする
(2)話、説明は1分以内で(30秒が目安)
(3)3m以内で話す
*教師は太陽に向かって話す
*教師の背後に子どもが気になることが見えないようにする
8 基本の運動の3原則
(1)無理なく
めあては高すぎず、低すぎず、頑張ればできるもの
(2)無駄なく
調子よく動けるように、無駄な力を入れさせる
(3)むらなく
左右どちらも行う 例)ドリブル、ボールを投げる等
9 体育指導の中心をなすもの
(1)安全への配慮
(2)技術の習得
(3)汗をかくほどの運動量
(4)仲間と一緒に運動すること
(5)何か発見があること
10 準備運動について
(1)基礎感覚作りを行う
(2)運動量の確保に配慮する
①意欲つけ
②主運動につなげる内容で
③体温を高めさせる
④リズム・テンポ良く行う
⑤二人組、三人組で行う・・・楽しく仲良く行なう
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