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伊勢志摩ひとり旅①(神社巡りと癒しと食材を求めて)

旅に出よう。ふとそう思った。

理由はあります。
帰省できなくなりました。
そのために買っていた切符が、もうすぐ期限切れになります。
さらに、

・残業が続き、疲れていた。
・テレワークの引き籠りが生活で悶々としていた。
・正直ヒマだった。
・毎日暑い。
・カレーを作ったら、炊飯器のコンセントが抜けていた。

このような悶々とした状況が煮詰まった結果、そう思い立ちました。

行先は、伊勢志摩にしました。
理由は、持っている切符で行ける範囲で、1番遠い場所だから。

とうことで、この突発事故的な旅行について、つれづれなく書いてみようと思います。
ノープランですが、強いて言うなら、神社巡りと癒しと食材探しがテーマです。
お役立ち情報とかは、たぶんないかと思いますが、ご容赦を。

もちろん、こんなご時世ですので、感染対策はしっかりやります。
携帯の消毒液を持参します。
密になりそうな場所は避け、人が寄ってきたらサッと離れるし、ネコが寄ってきても、キャッと離れます。
まあ、基本ボッチ旅だし、行先も人気のない神社なので、満員電車で通勤している日常よりも、感染の可能性は低いかと思います。

ノープランならプランを立てりゃいいじゃない?

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とりえあえず、電車に乗る。
2年近く旅行はしていないから、旅行カンが働かない。

まず、行先を決めなくてはいけない。
こんなときは「OK!グーグル。伊勢旅行のおススメのプランを教えて」と一言言えば、全部解決。
と思ったが、電車の中なので、地道に検索して調べることにした。

「伊勢、おすすめ観光スポットTOP10」「癒しパワーが凄い、伊勢のパワースポット」「恋愛運アップ!「恋」のパワースポット大特集」などのサイトを調べ、良さげなところを、Googleマップにポツポツと登録していと、ある程度プランが出来てきた。
「ひょとして、旅行プランナーの素質あるんじゃない?」と思いあがったのだが、ほとんどがGoogle先生のおかげである。

あとは伊勢に着くまで待つだけ。
普通電車なので、3時間かかるけどね!

素晴らしき小世界「伊雑宮」

ここは良い。その神社の境内に入った瞬間そう思った。

神社は、雰囲気が9割だ。人も見た目が9割らしいですし。

そして、この神社は良い。雰囲気が良いから。
決して広くはない境内で、深い森でもないのに、巨木達がひしめきあっている。それで、この神社はかなり古いことが分かる。

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実際、この神社の創立は古く、創立年代は不詳とのこと。
江戸時代には、この神社が、伊勢神宮の内宮だという偽書が出回り大騒動になったそうだ。

近くに、神様へ捧げる米をつくっている神田もあった。
その日は燃えるような暑さだったが、それに萌える緑は良く似合っていた。

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付近には、この伊雑宮神社に関連のある史跡や神社が点在しており、その中には歴史隠蔽の痕跡など、闇を感じる史跡もあって大変興味深かったが、ここでは割愛する。

ネコ遭遇イベントもあって、思わずホッコリ。

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アクセス
 近鉄「上之郷駅」下車、徒歩約5分。
普通電車しか止らない駅なので、電車は時間1本しかありません。
注意すべし。


癒しと贅沢づくし「賢島宝生宛」ホテル 

人は誰しも、癒し癒されたいと思う生き物だ。特に自分だけ癒されたい。

そんな欲望を満たすべく、賢島宝生宛というホテルに向かった。
2016年の伊勢志摩サミットで、このホテルの庭に各国の首脳が訪れたとか。

ご予算的に宿泊はちょっと厳しいので、目的はお風呂と食事。

まず食事。
悩んで悩んで「海の幸カレー」を注文した。
でも、このおカレー、2,200円でございます。

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ココ壱番屋のカレーなら、3杯はいけるお値段。
食べ始めるが、まあ、旨い。
そりゃあ、高いからね。うん、旨いね。
・・・・旨い。旨い。旨い。旨いなあ、オイ!

海の幸がグツグツと煮込まれているので、重厚な味がする。
とくにアワビが入っているのがポイント高い。

なんだかんだ言いながら、自分の体は大変満足してしまった。
ココ壱番屋のカレーを一日3杯食べるのなら、このカレーを一日一杯食べたほうが、よほど体に良さそうだ。
(いや、別にココ壱番屋のカレーは好きですよ。)

実は、ここでランチを食べたのは、理由がある。
ここのホテルのレストランで食事をすると、ホテルのお風呂の入浴料が、800円割引きになるからだ。

というわけで、本当の目的であるお風呂。
このお風呂も、なんと入浴料2,000円だ。

さっそく、このお風呂の売りである露天風呂に向かう。
目の前に広がる風景に思わず「ほう…。」と声が出てしまう。
一面に広がる英虞湾。風呂の周りは緑に囲まれている。

一番気持ち良かったのは、静けさ。
暑い真夏の昼下がりは、世界がとても静かになる。
たまに聞こえるのは「ピーヒュルルルーー」というトンビの鳴き声、控えめなセミの鳴き声、「タンタンタン……」という船のエンジン音。
この真夏の昼特有の静けさが、とても心地よい。
思わず1時間も座ってしまった。

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(賢島宝生苑 公式サイト)

ちなみに12時から17時までは、日帰り温泉の客しか入れないので、ほとんど貸し切り状態だった。
まあ普通、2,000円もするお風呂に入らないよね。

でも、ちょっと待って欲しい。これは本当に贅沢なのだろうか?
ここで使ったお金は、ランチと入浴料の合計で 3,400円だ。
たしかに、普段の生活の2〜3倍はする。

では、普段の生活では贅沢をしていないのか?
例えば休日に、友人から「ヒマだからどこかに行こう?」と連絡がきて、街に出たは良いが、どこも行きたいところないから、「まあ映画でも見ようか」となり、映画館でポップコーンと飲み物買って、特に見たくもない適当なハリウッド映画を見る。
そのあとに、ちょっとお茶して帰る。

これで、映画代2,000円、ポップコーン代800円、お茶代600円。
〆て¥3,400円。

暇つぶしで、たいして面白くもない1日を過ごして、3,400円。
普段味わえない料理を食べ、リラックスする露天風呂に入って、3,400円。

このどちらが、贅沢なのだろうか?
暇つぶしに、無駄に3400円も使ってしまう方が、ある意味贅沢ではないだろうか?

そんなことを考えて、自分の行動を擁護する自分は、かなりの貧乏性だと思う。

アクセス
 近鉄「賢島」下車。徒歩約7分またはタクシー約3分。
送迎バスも1時間に1本あります。

海の幸とお土産屋のオバサン

さて、食材を求めての旅でもある。
実は、対新コロナ、対ワクチン用のスープを作るための食材探しなのだ。
まずは、新コロナに効果ありと言われている海藻の「あおさ」。
賢島のお土産屋さんで、さっそく発見した。

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値段は1パックで450円。3パックで1000円。
んーー、値段設定がかなり雑ですね。
まあいいか、とりあえず、3パック買う。

「このあおさ、新しいからねえ。いいよう。味噌汁とか入れるとね、とっても美味しいよう。量もぐっと増えるしねえ、いいよう。」
「あー、そうなんですか」

一見、にこやかな会話だが、とても違和感を感じていた。
なぜかというと、オバサンは上記のセリフを、まったくの無表情で、視線も合わさず、淡々と喋っていたのだ。

セリフと表情が合っていない。バグっている。
ひょっとして、このオバサンは実はロボットで、2016年サミットのときに配備されたのではないか?
そしてサミット以降、メンテナンスされなかったので調子が悪いのではないだろうかか?
そういえば、最近、通勤途中の駅に案内ロボットが導入されたのだが、同じように案内を一方的に喋り、表情も変わらず、目も合わなかった。

オバサンがロボットなのは、きっと日本国の機密であろう。
危険な目に遭う前に、そそくさと店を出ることにした。

「神の塩」製造所(御塩殿神社)

伊勢は神の国。伊勢神宮の周りにも、由緒ある神社、ユニークな神社が多数点在している。
御塩殿神社は、塩を作る神社だ。神様の塩をつくる。
塩を作るので、海の近くにあるのだが、近すぎて、境内が砂浜の砂になっている。
すぐ横が海水浴場で、まさに、「オン ザ ビーチ 神社」
夏に参拝すると、夏を体感できるし、冬はまた違う趣を感じることができるかもしれない。

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アクセス
JR参宮線 「二見浦駅」 から 徒歩15分
二見興玉神社 から 徒歩22分


赤福ならず、赤福氷を知っているかい?

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伊勢といえば「赤福」が有名だが、「赤福氷」というものはご存じだろうか?
簡単に言うと、赤福をかき氷の中に入れてしまったものだ。
なんと安易な!と思ってしまうが、赤福とかき氷の組み合わせは意外と合う。
汗を大量にかいた体には、塩と甘さと冷たさが身に染みる。とても美味しく頂いた。
赤福氷は、夏に伊勢に行ったら、是非おススメだ。


縁結びで有名な「二見興玉神社」

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この神社は、縁結び・夫婦円満祈願で有名らしい。
なのに何故か、カップルや、夫婦が圧倒的に多い。
この神社の御利益受けなくても、しっかり成就している方々が参拝しているのは何故だろう?

本来だったら、年齢=彼氏彼女いない人や、男運女運に恵まれない人、連れ添った相方に先立たれてしまった人。
そんな寂しい人たちが、参拝に来るのではないですか?
そんな心の叫びも空しく、密々な状態を避けるため、早々に退散したのだった。

ちなみに、二見興玉神社がある二見浦は、昔は伊勢神宮に参拝する前に、禊を行う場所だったとのこと。
つまり伊勢神宮に行く前に、二見興玉神社にお参りすると、伊勢参りの正しいルートになるのだ。時間があれば、先にこの神社を参ると良いと思う。

アクセス
JR参宮線 「二見浦駅」 から 徒歩16分
御塩殿神社から 徒歩22分


ウィークリーマンションに泊まる

宿泊費が安いところを探して見つけたのは、この「ウィークリーマンション伊勢」。
1泊¥3,182円から泊まれる。
共用スペースにキッチンもあるので、自炊も可能。

風呂とトイレは共有だが、それ以外一通りの物は揃っている。

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しかも、妙に音響施設がとても充実している………?

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うん。これはカラオケボックスですね。
部屋に入った瞬間、なんだか懐かしさを感じたのは、このせいだと気づく。

しかし、ホテルというか、自分の部屋みたいだ。

ちょうとオリンピックの開会式が始まった。
地元のスーパー「ぎゅーとら」で、地元ビールとおかずを買ってきて、酒盛りすることにする。

二日目は、とうとう伊勢神宮に参拝する。
記事が長くなってしまったので、二日目は後編として書きます。

謎のお城と謎の人形。
ひとつも正体がわからない。

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二日目前半です。


東のテツ
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