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山本淳子 (1960.8.27- )『平安人の心で「源氏物語」を読む』 朝日新聞出版  2014.6 328ページ

山本淳子 (1960.8.27- )
『平安人の心で「源氏物語」を読む』
朝日新聞出版  2014年6月刊
328ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4022630191
「日本文学の最高傑作『源氏物語』。現代の読者が、少しでも平安社会の意識と記憶を知り、その空気に身を浸しながら読めば、物語をもっとリアルに感じることができるのではないか。本書は、平安人の世界を様々な角度からとらえ、読者を誘うことを目指した一冊。」

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022630193
「平安貴族の意識と記憶をひもとき、リアルな宮廷社会へと読者を誘う。そこに生きた平安人と同じ心で読めば、『源氏物語』の本当の面白さが、その奥深さが見えてくる。なぜ、宮廷の女君たちは、かくも熱中したのか?平安をひもとく全六十五編!」

https://honto.jp/netstore/pd-book_26209060.html
「平安ウワサ社会を知れば、物語がとびきり面白くなる! 」

2014年10月6日 読了

『週刊 絵巻で楽しむ源氏物語五十四帖』
朝日新聞出版 2011.11-2013.2
の連載エッセイ
「御簾の内がたり」60回に
書きおろしの番外編5篇、
各帖のあらすじ、
主要人物関係図8枚、
平安の暮らし解説絵図9枚で構成。

第1章 光源氏の前半生
一帖「桐壷」―後宮における天皇、きさきたちの愛し方
二帖「帚木」―十七歳の光源氏、人妻を盗む
ほか
第2章 光源氏の晩年
三十四帖「若菜上」前半―紫の上は正妻だったのか
三十四帖「若菜上」後半―千年前のペット愛好家たち
ほか
第3章 光源氏の没後
四十二帖「匂兵部卿」―血と汗と涙の『源氏物語』
四十三帖「紅梅」―左近の“梅”と右近の橘
ほか
第4章 宇治十帖
四十五帖「橋姫」―乳を奪われた子、乳母子の人生
四十六帖「椎本」―親王という生き方
ほか
第5章 番外編
深く味はふ『源氏物語』
平安人の占いスタイル
平安貴族の勤怠管理システム
ほか


これまでに読んだ山本淳子の本三冊、
『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』
朝日新聞社 2007.4
『誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ』
小学館 2008.10
『私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り』
角川学芸出版 2011.10
と同様に、
知らなかった色々なことに感心しながら、
楽しく読みました。
各篇3ページ、多種多様な内容なので、
それらを全部憶えてはいませんけど。

「「若菜上」巻では、女三の宮は六条院で猫を飼っていた。
この猫同士の追いかけっこで御簾に開いた隙間から、
柏木は女三の宮を垣間見る。
いわゆる「猫事件」だ。
実際に、『源氏物語』が書かれた当時の
今上・一条天皇(980-1011)にも、愛猫がいた。
生まれた時には人間と同様に誕生祝いの
「産養(うぶやしない)」の儀を催し、
人間の乳母までつけたことが貴族の日記
『小右記』に載っている。
……
当時、猫は中国から輸入された唐猫(からねこ)で
錦や香など他の「唐物」と同様に、貴重な舶来物だった。
飼えるのは宮中や貴族クラスで、綱を付けて室内で飼う。」
p.143「千年前のペット愛好家たち」

読書メーター
源氏物語の本棚(登録冊数42冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/1109121

山本淳子の本棚(登録冊数5冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091365

https://note.com/fe1955/n/nc07bb6cbfb99
山本淳子 (1960.8.27- )
『源氏物語の時代
一条天皇と后たちのものがたり
(朝日選書 820)』
朝日新聞社 2007年4月刊
305ページ

https://note.com/fe1955/n/nef8cb068b3ec
山本淳子(1960.8.27- )
林真理子(1954.4.1- )
『誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ
(小学館101新書)』
小学館 2008.10
192ページ


https://note.com/fe1955/n/n8a77c09049c5
山本淳子(1960.8.27- )
『私が源氏物語を書いたわけ
紫式部ひとり語り』
角川学芸出版 2011.10
253ページ


https://note.com/fe1955/n/n27e6fad89d78
山本淳子(1960.8.27- )
『枕草子のたくらみ
「春はあけぼの」に秘められた思い
(朝日選書)』
朝日新聞出版 2017.4
312ページ

https://note.com/fe1955/n/n8ef90401b665
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
新連載
『源氏物語』は「大河ドラマ」である」
『新潮』2023年1月号


https://note.com/fe1955/n/nd8f3acdc8bc1
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
 第二回 はじめに嫉妬による死があった」
『新潮』2023年2月号


https://note.com/fe1955/n/n333db0b1fcbd
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
 第三回 紫式部の隠された欲望」
『新潮』2023年3月号


https://note.com/fe1955/n/n124d45f52d2b
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第四回 敗者復活物語としての『源氏物語』」
『新潮』2023年4月号

https://note.com/fe1955/n/n942cb810e109
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第五回 意図的に描かれる逆転劇」
『新潮』2023年5月号


https://note.com/fe1955/n/ncc2837435432
大塚ひかり(1961 .2.7-)
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第六回 身分に応じた愛され方があるという発想」
『新潮』2023年6月号

https://note.com/fe1955/n/nf22b8c134b29
三田村雅子(1948.11.6- )
『源氏物語 天皇になれなかった皇子のものがたり
(とんぼの本)』
新潮社 2008.9
『記憶の中の源氏物語』
新潮社 2008.10


https://note.com/fe1955/n/n2b8658079955
林望(1949.4.20- )
『源氏物語の楽しみかた(祥伝社新書)』
祥伝社 2020.12
『謹訳 源氏物語 私抄 味わいつくす十三の視点』
祥伝社 2014.4
『謹訳 源氏物語 四』
祥伝社 2010.11
『謹訳 源氏物語 五』
祥伝社 2011.2
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「舟のかよひ路」
『梨のつぶて 文芸評論集』
晶文社 1966.10

https://note.com/fe1955/n/na3ae02ec7a01
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「昭和が発見したもの」
『一千年目の源氏物語(シリーズ古典再生)』
伊井春樹編  思文閣出版 2008.6
「むらさきの色こき時」
『樹液そして果実』
集英社  2011.7

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