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【パンダ物語】貴金属へのファーストタッチ

<プロローグ>
主人公のシュウは「ホテル清掃」の仕事を休む決断を迫られた。
人数が限られ、人手が足りない、そして優しい人ばかりが居る職場。
そんな人たちに「負担」を背負わせてしまうのか。

風邪をひいてしまったんだ。
二日前から「咳」と「たん」が止まらない。
「休みの日になれば回復するだろう」と思っていたが、甘かった。

【エピソード1:パンダの財務省】

パンダが眺めている。
「シルバー」と「プラチナ」の1オンスインゴット購入予定表を。

パンダ「嗯,收费太高了。(Ń, shōufèi tài gāole.)」
※うーん”手数料”が高すぎる。

投資家「うーん、確かに。送料分の4千円で1オンスのシルバーインゴッドが1本買える。

パンダ「这看起来很傻(Zhè kàn qǐlái hěn shǎ)」
※あほらしくみえるよ。

投資家「パンダ、貯金を使って購入する予定のシルバーインゴッドを5個から10個に増やして、購入回数を4回から3回に減らすのはどうだろうか?

パンダ「你是认真的?(Nǐ shì rènzhēn de?)」
※本気でいってんの?

投資家「シルバーの相場は過去最高で1g368円を付けていた。今は破格のはずだ。相場は1g=125円の水準を推移している。送料や手数料を考慮して
1g=170円台で見積もったとしても、かなり割安で購入することができる。

パンダ「您知道平均成本法吗?(Nín zhīdào píngjūn chéngběn fǎ ma?)」
※ドルコスト平均法って知ってる?

投資家「知ってる。確かに、一括購入のリスクはあるが、来年の11月頃に
200円台になっているかも
しれない。最近の世界情勢で安定資産の需要は
どんどん増していて、今すぐに購入をする必要があると思う
んだ。」

パンダ「省钱的目的是什么?(Shěng qián de mùdì shì shénme?)」
※貯金をしてる目的はなんだ?

投資家「生活防衛資金のためさ。6ヶ月、12ヶ月、無職になっても大丈夫なように。」

パンダ「如果是这样,则不。(Rúguǒ shì zhèyàng, zé bù.)」
※なら、ダメだ。

投資家「なんでだ!パンダ。4回の送料分で1オンスのシルバーインゴッドが…

パンダ「您是在投机而不是投资吗?(Nín shì zài tóujī ér bùshì tóuzī ma?)」
※”投資”ではなく、投機をするのか?

投資家「それは…」

パンダ「您的投资期限为39年。别着急(Nín de tóuzī qíxiàn wéi 39 nián. Bié zhāojí)」
※39年間も投資期間があるんだ、焦るなよ。

投資家「わかったよ。パンダ。ありがとう。」

パンダ「赶快购买(Gǎnkuài gòumǎi)」
※はよ買え

投資家「…。」


【エピソード2:餃子と鳥汁の晩飯】

どうして休んでしまったんだ。
きっと「12月15日」の俺は後悔をすることになるだろう。

親父への2022年に借りた借金の返済がもう少しで終わりそうなのに。
「11月3日」「11月4日」「11月5日」の3日も休んでしまったら
”借金返済分”が丸々飛ぶ。

この分を「貯金費」から捻出しなければいけない。
ということは「12月」に貯金できる金額は「ゼロ円」となってしまう。

どうして、風邪を引いてしまった?
俺は一体何をしている。
「資本金」を稼ぐ手段は「労働」しかありえないのに。
ポイ活や歩活で年収130万円手取りで稼げるのか?バカげた話だ。

「餃子」がうまい。

「鳥汁」は身体が温まる。


【エピソード3:貴金属の相場】


あぁ…
「GOLD」の価格が1g=5,000円台なら…
「150千円」も安く購入できるのに。

「プラチナ」の価格はその頃には1g=8,000円、いや1g=10,000円の値段をつけている頃だろうか。そう信じたい。

何年後になるか、テスラの車の販売が軌道に乗れば
大量のプラチナが必要になるはずだ。
それまでに何枚の「1オンスインゴッド」を仕込んでおけるか。

もちろん、一度買ったら「パンダ」が管理するから
俺は「パンダ」から借りて眺めたり、触ったりすることになるだろうが。
あんまり眺めているとパンダが「貸金庫」を借りろと指示をするだろう。

年間13,200円の貸金庫代金を支払うのが賢いのか
それとも「50kg」くらいの金庫を買って保管するのが吉か。

貸金庫を借りるとなると、死んだ後には「本人」しか開けられないから
「あかずの扉」となってしまう可能性が高い。
金庫なら番号がわからずとも「遺族」が電マで無理矢理開ければ大丈夫だが。(悪用厳禁)

一番良いのは山にある「戦前」の防空壕跡地に隠して、トラップをしかけて保管することくらいだろうか。

時速100kmで5キロのダンベルが四方から飛んできたり
隠してある場所を正しい方法で通らないと「硫酸」が股間にかかってきたり
ピアノ線も足元に仕掛けて、前と後ろから「草刈り鎌」が降ってきたり

準備するのも楽しそうだ。

でも、そこまでする必要性はあるのだろうか。
「稼ぐ前」は「なかったもの」なのに。

「資産」ってものは不思議で、所有をすると「守りたくなる」ものなんだ。


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