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【ニュースコラム】ナゾにツボったムシの話

「教誨師」シリーズのことである。出し切った感もあるし、書き足りない部分もあるというのが正直なところ。心身とも疲弊していることだけは間違いない。あの勢いで毎日更新というのは、とてもムリな話である。

ただ、テレビをつければ、コロナの話ばかりで正直なところ食傷気味である。コロナのニュースは最重要ではあるが、もう少し工夫できないものであろうか。

そんな状況の中、ナゾにツボったのが毎日新聞の記事。天敵であるカエルに食べられても、マメガムシという虫は生きたまま、カエルのお尻から出てくることがわかったというのである。

とざい とうざい。
かるわざしの そうべえ。
いっせいいちだいのかるわざでござあい。

子どもの頃、よく読んでもらった絵本『じごくのそうべえ』のオープニングである。

絵本『じごくのそうべえ』は、田島征彦さんが落語『地獄八景亡者戯』をベースに創作した、絵本の歴史に名を残す傑作である。あの独特の絵と色は、染め付けによって生み出されている。原画を拝見したことがあるが、絵本の何倍も色鮮やかで生々しい迫力がある。

絵本は保育園や幼稚園で子どもたちに読まれることが多い。子どもたちがゲラゲラと大きな声で笑う『じごくのそうべえ』の名シーンと言えば、もちろん糞尿地獄である。

糞尿地獄はもちろんのこと最難関「針の山」も乗り越えて、最後は地獄から放り出された“そうべえ御一行”に、マメガムシをなぞらえてしまったのは、筆者だけであろうか。


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