仕事のミスは幸せの種である
■はじめに
先日、友人と電話で話していた。
どうやら友人は仕事でミスをしたようで、
「どうしてこんな簡単なミスを、数円の間違いをしてしまったのだろう」
と後悔していた。
「あなたならどう思う?」と問われ私は
「多少なりとも後悔はすると思うが、それは現在の私が満点を評価出来るほどの完璧な状態であると言う傲慢さに他ならない。なので個としての奢りを持ちたく無いので可能な限り後悔したくない」
と回答していた。
変態である。
■「視野・視座・視点」
ここで私はビジネスでも良くある「視野・視座・視点」の話を考えていた。
どんな人であっても現在おかれている状況に対して「思考を限定」してしまいがちである。
しかし、「視野・視座・視点」で思考を整理すると、現在の自分の思考がどこにあるのか、どんな観点が抜けているのか、新たな気づきを得るのに有用である。
さて、ここで友人のシチュエーションを例に挙げて「視野・視座・視点」で(詳しくは知らないので想像込だが)少し記載してみる。
などが考えられるかもしれない。
ちなみに、巷では何でも「成功」が重要視され、「失敗」はおざなりになっている気がする。
「失敗」の方が結果的に「成功」への近道では無いだろうか。
変な情報商材も「如何にして失敗したか」を出した方が有用だろう。
「月50万円FXで損した私のトレードレポート」とかだ。その方が面白い。
閑話休題
■「○○の目」
さて、ここでさらに話を飛躍させる。
「○○の目で考えてみる」手法をここで導入する。
ビジネスや教育のシーンで用いられる、マクロ・ミクロ等で状況を俯瞰し分析・考察出来る手法の一つである。
私はあえて「猫の目」を採用してみる。
■前提条件・能力定義
猫の目を考える前にこの猫の前提条件・能力定義を行う。
①年齢・住まい・性別・体重・種類・色
→4歳※、東京都23区内マンション住み、オス、7キロ、ラグドール、白
※人間換算で32歳程度
②視覚
→視野は200度(人間は180度)、視力は0.1~0.2(6メートル程度しかクリアに見えない)、青・緑はよく見えるが、赤・ピンクが難しい
③味覚
→味蕾が少なく感じられる味も少ない。酸味・苦味・旨味は敏感で、塩味・甘味は鈍感
④嗅覚
→人間の数万倍から数十万倍もの嗅覚があり、嗅覚はコミュニケーションの重要な媒介物
⑤聴覚
→人間の聴覚領域の3倍以上あり、高周波な音も聞きとり可能
⑥触覚
→髭は人間の指先と同じくらい敏感で、空気の流れで獲物の存在を教えたり、障害物を回避させたりするのに役立つ
■「猫の目」での場面考察
では、前述の内容より「会社でミスをしてしまった私」が猫だった場合、どのように捉えられるか考えてみよう。
ネコ「数円違う?それは合ってたらご飯が食べれるのか?注意される意味が分からない。髭で触って確かめられないし、見ずらい中で頑張ったからご褒美くれ。赤いハンコも見えないからヤメテ。もしまだやんなきゃいけないなら臭いとか音で分かるようにしてくれ」
極論だがこうしてみると「ミスを後悔する」なんてことはしなさそうだ。むしろ「私はここまでやったから褒美をくれ」「私はこんな事が出来る・出来ないからこうしてくれ」と要望が出てきそうである。
■終わりに
こうしてみると、一つのシーンをとっても様々な考え方が出来る。
あなたがした「ミス」は本当に「ミス」だろうか。
それは社会や会社に貢献できるものだったり、自分への警告だったり、改善の芽だったりするのではないだろうか。
「ささいなミス」ではなく「幸せの種」と呼んでみては如何だろう。
と高めの視座でモノ申して終わりとする。
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