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【なぜ1粒のチョコで和三盆を使い分けるのか?】

職人にあるお菓子を取材していると、

「よくもまあ、そこまでやるな」

と思うと同時に、

「果たしてそのこだわりは、食べた人に伝わってるのかな?」

こんな気持ちを抱きます。

確かに、イルローザの店舗でもオンライン通販でも、

毎年バレンタイン時期に、すぐ売り切れになっているこのお菓子・・・

弊社の通販課に聞くと、

「毎年争奪戦だね!通販ではバレンタインチョコで一番人気だよ!」 そのお菓子がこちら









”和三盆トリュフ”



恐らく、この一口大のコロッとした可愛い
見た目からは、想像がつかないでしょう。

たった1粒のために、和三盆の種類を
使い分けているこだわりを。



たとえこだわりに気付かれずとも、ただただ黙って1粒に、想いを込めます。


このお菓子は名前通り、阿波和三盆糖を贅沢に
ブレンドしたガナッシュをベルギーのチョコで
コーティングし、さらにさぬき和三盆糖を
まぶした新感覚トリュフです。


これ、ただのトリュフじゃありません。


口の中で、“和洋折衷”を体感いただける、
この1粒でしか味わえないハーモニー。


まさにイルローザのお菓子づくりの真骨頂。


ただ、残念ながら、この極上の体験は、
食べないと味わえません。


そこで、食べた時の感動をこの記事で
疑似体験してもらうため、細かすぎる
和三盆トリュフのこだわりをご紹介します。


このお菓子が進化したのは、
社長のある一言がきっかけでした。


「今も十分おいしいよ?でも、うちならもっと和三盆の味を引き出せる。なので改良よろしく!」



急な依頼を受けた職人は、
社長の発言の意味を考えました。


レシピを見ながら、お菓子を一口食べてみると…
すぐにその意味が分かりました。

「和三盆糖の良さをチョコにのせきれていない」


※和三盆糖とは徳島と香川のごく限られた地域でしか作られない、高級砂糖。結晶が細かく、上品な甘さと繊細な口溶けが特徴です。


そこで、とった職人の行動は…


2種類の和三盆をトリュフの部位ごとに
分けて使用する改良です。


トリュフの中に、徳島の阿波和三盆糖と
生クリームを焦がし、
キャラメルにして、トリュフに加えました。

阿波和三盆は、香川の和三盆と違い、わずかに癖があり、火を通すことで、おいしさが際立つことを、弊社の和三盆プリンで体験済みです。

火の温度を見極めながら、チョコと合わせる、おいしいキャラメルを作るには、非常に手間がかかりますが、職人が手づくりでキャラメルを仕立てます。

また外側の仕上げは、香川のさぬき和三盆でコーティングしてあります。


さぬき和三盆でコーティングする前のトリュフ



これは、さぬき和三盆は、火を通さずに使用した方が、チョコとの相性が良いからです。


中身は阿波和三盆糖のキャラメル、
外側は、さぬき和三盆糖。


たった1粒のために、
高級砂糖を使い分けているんです。

そりゃあ、大変なわけです。


それを1粒1粒、職人が手作業で膨大な数を
生み出すので、ものすごい
手間と時間のかかるお菓子です。


”和をこだわれば、洋も尽くす”


チョコも最大限こだわりました。

和三盆の味わいを堪能していただくため、
トリュフに使用するチョコは、
ミルクとビターの2種を特別にブレンドしました。

レシピは最小限。



シンプルを突き詰め、”本物の味わい”を体験して
いただくため、添加物は一切使用していません。


そのため、賞味期限は2週間。


トリュフの中では、比較的短い期間です。


その分、味は本物です。


この職人が生み出す和三盆トリュフを口にすると…

甘そうな見た目とは裏腹に、
甘過ぎない上品な和三盆らしい
お砂糖の味が口に広がります。



片栗粉並みの”きめ細かさ”は、
砂糖の中でも、舌触りは群を抜いています。


周囲の上品な和三盆を体感した後は、
中のチョコの味わいが徐々に現れます。


中は、外側より甘いですが、”上品な甘さ”
持続します。


溶けていくチョコは、明らかに本格的な
味わいで、ああ良いチョコだなと
感じる至福の時間です。


それは、まさに

和洋折衷の極み。



こうして、職人の細部まで手が入り組んだ
こだわりで和三盆トリュフが生まれます。


「一粒に和三盆を使い分ける」


これを知って欲しくて、職人はこの手間を
加えているわけではありません。


なぜたった一粒のために、わざわざ和三盆の
種類を使い分けるのか?


その意味は、是非、1粒舌でゆっくり味わって
答え合わせしてみてください。


全店ご用意でき次第、販売開始します。

通販はこちら↓↓↓


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