パックンチョ・詩と小説、散文

広告代理店に勤める社会人1年目のパックンチョです。 中学あたりから小説やら詩やらに興…

パックンチョ・詩と小説、散文

広告代理店に勤める社会人1年目のパックンチョです。 中学あたりから小説やら詩やらに興味があり、高校あたりからJROCKと hiphopにハマっています 基本的には詩(のようなもの)や小説の習作、 本や音楽、映画の感想も載せていきます。 もしよければ覗いてみてください

記事一覧

詩「波の意味」

画鋲で止められた絵の中 砂浜に座る1人の少女 押しては返す心 波打ち際に形作られていく形を見つめるのは あるいは僕かあるいは

「上回る」

預けてきた体を支えるために傾けた体 触れていたいから寝違えた首 合わせるために我慢したアイス 何も持たずに駆け出した夕ぐれ 愛が上回る瞬間

「眠い朝に」

寝苦しい夜がなんとなく終わり ぼやけた朝がそれとなく始まるとき もう会えないの あなたとおしゃべり

詩「たのしみは」

たのしみは あさはやくおき そとにでて ふかくおおきく いきをすうとき

詩「理想郷」

なんだこんな世界と 理想郷を描いても 木草花川青空に美味しいご飯、そして笑顔 思い知るだけ

詩「めくれる」

胸にずっと垂れこめていた鉛のような重さを解くための鍵は 少しの勇気と、あなたの柔らかさにある 青さと弱さ 抱えるには小さすぎる頭と心 あなたにあって めくれる …

詩「コンプレックス」

少し大きすぎる鼻の穴 言ってきた彼だって相当だった だいぶ短い僕の足 でも別に歩くには困らない 自らのいびつさを引きずる意味すら みんなが言うほどには無いんだよ…

詩「ここから」

陽が傾いて、少し大きくなった影が重なる 落ちたときにこそ思う 波を感じられること自体が幸せなのだと この先どんなことも楽しんでいける 丸ごと見返してやらなきゃな…

詩「オープナー」

忘れないで、 あなたの当たり前が誰かの当たり前ではないこと 間違えないで、 だからこそ世界は楽しいのであって 覚えていて、 いつでもそこには転換の可能性が満ちてい…

詩「甘い弱さ」

ろくに声もかけず、話もしない いるのかなと思って声をかけたら返事がない 家を出るなら大きな声で行ってきますって 言わないとわからないよ いつだって互いのことを想…

詩「瞳」

明るく、何かに怯えたような瞳のあの人は幸せになれただろうか 静かで、強い意志を感じさせる瞳のあの人は幸せになれただろうか 瞳が雄弁に語りかけるとき、私たちはその…

詩「岐路に」

かっぽかっぽ そこにはいつでも2つの道がある どこへ歩めば良いのかは誰しも本当は知っている 不確実な未来を確実にするための一歩は 眠い夜に歯を磨くように 決めら…

詩「まごころ」

たとえ明日世界が終わるとも きみにはおべっかを使わず正直でいようと思う それをきみが知ってくれると信じているから

詩「けじめ」

どことなく表層的なものども 何となく覆い被さった暗幕 だれかがだれかのために動くのは損 自分以外のことを考えるのは無駄 時代の、社会の、自らの悪魔につけるけじめ…

詩「いのち」

狭くて四角い青の中で終わる命 大きく丸い青の中で廻る命 大きく青い空の下で生きるわたしが抱く気持ち 「心に新しい人生をわたそう」 _______________…

詩「生きているということ」

そよそよと頬を撫でる風が 優しく心を落ち着けた 足から頭の裏までひんやりと心地よく湿った 柔らかな草と土の匂い 走った後のように口の中に血の味 電車が走って響く…

詩「波の意味」

詩「波の意味」

画鋲で止められた絵の中

砂浜に座る1人の少女

押しては返す心

波打ち際に形作られていく形を見つめるのは

あるいは僕かあるいは

「上回る」

預けてきた体を支えるために傾けた体

触れていたいから寝違えた首

合わせるために我慢したアイス

何も持たずに駆け出した夕ぐれ

愛が上回る瞬間

「眠い朝に」

「眠い朝に」

寝苦しい夜がなんとなく終わり

ぼやけた朝がそれとなく始まるとき

もう会えないの あなたとおしゃべり

詩「理想郷」

詩「理想郷」

なんだこんな世界と

理想郷を描いても

木草花川青空に美味しいご飯、そして笑顔

思い知るだけ

詩「めくれる」

詩「めくれる」

胸にずっと垂れこめていた鉛のような重さを解くための鍵は

少しの勇気と、あなたの柔らかさにある

青さと弱さ

抱えるには小さすぎる頭と心

あなたにあって

めくれる
ほどける
やわらぐ

詩「コンプレックス」

詩「コンプレックス」

少し大きすぎる鼻の穴

言ってきた彼だって相当だった

だいぶ短い僕の足

でも別に歩くには困らない

自らのいびつさを引きずる意味すら

みんなが言うほどには無いんだよ

ご飯のいい香り、狭い椅子にも楽々座れるもの

詩「ここから」

詩「ここから」

陽が傾いて、少し大きくなった影が重なる

落ちたときにこそ思う

波を感じられること自体が幸せなのだと

この先どんなことも楽しんでいける

丸ごと見返してやらなきゃな

いつかのきみの背中が重なる

詩「オープナー」

詩「オープナー」

忘れないで、
あなたの当たり前が誰かの当たり前ではないこと

間違えないで、
だからこそ世界は楽しいのであって

覚えていて、
いつでもそこには転換の可能性が満ちていること

詩「甘い弱さ」

詩「甘い弱さ」

ろくに声もかけず、話もしない

いるのかなと思って声をかけたら返事がない

家を出るなら大きな声で行ってきますって
言わないとわからないよ

いつだって互いのことを想っているのに

罪滅ぼしに勝ったスイーツ

僕は食べられなかった

詩「瞳」

詩「瞳」

明るく、何かに怯えたような瞳のあの人は幸せになれただろうか

静かで、強い意志を感じさせる瞳のあの人は幸せになれただろうか

瞳が雄弁に語りかけるとき、私たちはその中に自分を見つけることになる

私はどんな瞳で世界を見つめているのだろう

いま、私はどんな瞳であなたの瞳を覗こう

詩「岐路に」

詩「岐路に」

かっぽかっぽ

そこにはいつでも2つの道がある

どこへ歩めば良いのかは誰しも本当は知っている

不確実な未来を確実にするための一歩は

眠い夜に歯を磨くように

決められたように見える未来を拓くための一歩は

近所にできた気になる店に行ってみるように

かっぽかっぽ

詩「まごころ」

詩「まごころ」

たとえ明日世界が終わるとも

きみにはおべっかを使わず正直でいようと思う

それをきみが知ってくれると信じているから

詩「けじめ」

詩「けじめ」

どことなく表層的なものども

何となく覆い被さった暗幕

だれかがだれかのために動くのは損

自分以外のことを考えるのは無駄

時代の、社会の、自らの悪魔につけるけじめ

忘れてしまわないようぎゅっと目を瞑り

思い切り海に飛び込む

詩「いのち」

詩「いのち」

狭くて四角い青の中で終わる命

大きく丸い青の中で廻る命

大きく青い空の下で生きるわたしが抱く気持ち

「心に新しい人生をわたそう」

______________________

子ども夢パークのInstagramの投稿
子どもが作った木彫りの文字、
「心に新しい人生を渡そう」に触発されて

詩「生きているということ」

詩「生きているということ」

そよそよと頬を撫でる風が
優しく心を落ち着けた

足から頭の裏までひんやりと心地よく湿った

柔らかな草と土の匂い

走った後のように口の中に血の味

電車が走って響く地面

満ちて満ちて溢れている