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【詩】夜の散歩道
風呂上がりの火照った体を夜風に当てたくて
こんな時間にまた靴下と靴を履く
夜道を好きな時間に歩ける平和を
ありがたいものと感じてしまう哀しみ
視界の先には美しく橋を照らす街灯
辿り着くともといた所の暗さが美しい
ないものねだり
夜の散歩道
まぶしいくらいに働く街灯のせいで
気づかれない今日の満月に気づく
満月がぼやっと霞んで三つくらいに見えるのは
弱い視力のせいか、薄い雲のせいか
もしもでこぼこ道だったら五回は転んでいる
ずっと満月を見ながら歩ける平らに感謝
終わりが近づいていることを感じ取り
自然と狭くなる歩幅
上ばかり見て首が痛い
小石を踏んづけたジャリッという音がうるさい
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