【詩】青、それは僕の好きな色
青、それは僕の好きな色
小さい頃、空を見上げるのが大好きだった
毎日の違う青、右から左で違う青
みんな同じ青だけど、みんな同じ青じゃなかった
青は奇跡の色だと思った
僕は大人になっても夢を追いかけていた
心の中で追いかけていた夢を
体全部で追うようになり
自分一人の世界で追いかけていた夢を
全世界で追いかけるようになっていた
大人になってもそんなことをしていると
「青二才の若造」とか
「あいつの言葉は青臭い」とか
言われる
僕の大好きだった青は未熟な色だった
僕は青を嫌いになりそうになった
でも、空を見ることはやめられなかった
青をまだ好きな自分と自分にとっての奇跡はまやかしだったのかもしれないと心が折れそうになった自分とを住まわせて僕は息をしていた
「青二才」
頭の中で言葉が響く
でも、でも、でも。
それでもやっぱり。
青空はきれいだし
幸福は青い鳥だし
隣の芝生は青いし
僕の追いかけている夢は
まぎれもなく青春だった
それは確かに未熟なのかもしれない
でも、未熟だからなのかもしれない
僕は青という色を未熟なまま
抱きしめた
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