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【詩】無題

僕たちは何を学べるのだろうか
命の尊さだろうか
日常の尊さだろうか
想定外の怖さだろうか
想定外にも責任者がいることだろうか
剥き出しの鉄骨に感じる自然の威力だろうか
動かない時計に見る止まった時間だろうか
全てを粉砕する自然への畏怖だろうか
畏怖との共存の難しさだろうか
人間という生き物の無力さだろうか
その生き物の想像力という希望だろうか
己の想像力の乏しさだろうか
現実を見ても現実だと思えないことだろうか
時は残酷なまでに過ぎることだろうか
誰もいない花壇にもパンジーが咲くことだろうか
多くの命が失われたことだろうか
今も探し続ける人がいることだろうか
思い出すことも苦しいと知ることだろうか
そんな中メディア今も騒ぎ立てることだろうか
風化しないようにという想いだろうか
その想いが誰かの重荷になっていることだろうか
忘れてはいけないという思いだろうか
裏腹に忘れたい人がいることだろうか
寄り添いたくも簡単にそう言えないことだろうか
言葉にしないことが賢明と思う弱さだろうか
弱い自分がなぜ生かされたかという問いだろうか
考えても出ない答えに向き合うことだろうか
向き合うことこそが生きるということだろうか
生きているからこそ向き合っていることだろうか
生きていることの有難さだろうか
生きていることへの感謝だろうか
感謝と共に感じる申し訳なさだろうか
申し訳なさと共に合わせる手だろうか
合わせる手と共に流れる涙だろうか
涙の意味が明確に分からないことだろうか
それによって自分が人間だと感じることだろうか
僕たちは何を学べるのだろうか

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