「冒険仲間のように、困難を乗り越えていけるチーム」メンバー座談会②
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「冒険仲間のように、困難を乗り越えていけるチーム」メンバー座談会②

私たち一般社団法人Famieeには、多様な経歴を持つメンバーが運営に携わっています。

これまでにFamieeではアドバイザーの方々へのインタビュー記事や、Famiee代表・内山のラジオ出演レポートなどをお届けしてきました。

今回はFamieeを応援してくださっている皆様に向けて、「どういったバックグラウンドを持った人たちが、どのような思いでFamieeを運営しているのか」をお伝えするべく、メンバー同士で座談会を行いました。

座談会2回目となる本記事では、Famieeの理事として事務局を運営し、管理業務なども担当する石渡広一郎/サービス企画とシステム開発担当の佐藤淳一が、Famieeの活動やメンバーに対する印象などを語りました。

インタビュアーは、座談会1回目に登場したFamieeの情報コンテンツ制作・PR補佐のEllenです。


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石渡広一郎
Famiee 理事 営業・管理業務担当
ホットリンクCEO特別補佐

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佐藤淳一
Famiee サービス企画/システム開発担当
株式会社CRIEN CEO 

Famieeの営業・開発の中核を担う

ー石渡さん、佐藤さん今日はありがとうございます。まずは、お二人のFamieeでの主な担当領域などをお伺いしたいです。

石渡:
はい。私のFamieeでの役割は、家族関係証明書の導入に関する営業活動や管理業務、バックオフィス関係の業務です。お問い合わせの対応など、カスタマーサクセス的な部分も担当していますね。

本業では、Famiee代表の内山さんが経営している「ホットリンク」という会社で、CEO補佐を務めています。SNSマーケティングの支援企業なので、マンガや動画といったコンテンツ制作に携わっています。

ほかには、弁理士としての知識や経験を活かして、アーティストを支援する「Arts&Law」という団体にも所属しています。

佐藤:
僕は、Famieeのサービスシステム開発全般を担当しています。本業では、ITの知見を活かして地域や飲食店のDX(デジタルトランスフォーメーション)の支援を行う「CRIEN(クリエン)」という会社を経営しています。最新テクノロジーの研究開発もしているため、Famieeのことは「ブロックチェーン」の切り口から知りました。

普段から関心のある分野は、ITやテクノロジーですね。AIやIoT、ブロックチェーンなどの領域で得た知識と技術を、Famieeの活動に貢献している形です。

学生時代から人権問題に触れてきた石渡/テクノロジー×社会課題の解決に惹かれた佐藤

ー続いて、Famieeに参加しようと思ったきっかけについてお聞きしたいです。石渡さんからお願いできますか?

石渡:
はい。私が本業で所属しているホットリンクは、もともとAIやデータ分析など、テクノロジーの研究開発をメインにしていた会社なんですね。
「ブロックチェーン」の技術が登場して注目を浴びていた約2年半前に、社内でも勉強会が開催されたんです。ブロックチェーンを使ったアイデア出しなどもしていました。

その際に、社長であり、Famieeの代表でもある内山さんと「ブロックチェーンってセクシャルマイノリティの方々のパートナー関係証明書に適用できるのではないか?」という話になったんです。

実は、ホットリンクでは5年ほど前に東京レインボープライド代表の杉山さんと、NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」の柳沢さんをお呼びして、経営層+会社全体に向けたLGBTの勉強会を開催したことがあります。その時いただいたご縁もあり、杉山さんに「ブロックチェーン×LGBT支援」というアイデアを相談したところ、賛成のお言葉をいただいたんです。それで背中を押されたこともあり、内山さんと私で「まずはやってみましょう」と始めてみた次第です。

ーなるほど。1回目の座談会では、「何かしら」Famieeのミッションと共鳴したり共感したことがあって参加した部分も大きいという話が出ました。

石渡:
それでいえば、私自身に関しては直接的な経験やエピソードみたいなものは特にはないんです。

ただ、学生時代の経験や体験は、何かしら影響している気がします。
ひとつは、私が通っていた高校が、不条理や差別などに対してNOの姿勢を示す校訓だったんです。授業の一環として国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル」の事務局を訪問したり、高校生の時に「犯罪者と加害者における人権問題」の論文を書いたりしたこともありました。「人権」について、触れたり考えたりする機会が多い環境だったことは、関係している気がします。

ー高校時代にそんな論文を書かれてたとは、すごいですね。

石渡:
もうひとつは、大学時代の経験もあるかもしれません。当時は英語の勉強を頑張っていたので英会話学校にも通っていたんですが、日本にいる外国人の方々と接する機会が多かったんですね。そこで、無意識の差別を受けている話を聞いたりしていて。

恐らく、学生時代から人権問題や差別に対して意識をしていたのだと思います。そこにブロックチェーンというテクノロジーへの関心が合体して、Famieeへの参加につながったのかなと。

ー興味深いです。ありがとうございました。佐藤さんは、いかがでしょうか。

佐藤:
僕の場合、Famiee参加のきっかけはFamieeアドバイザーの藤本真衣さんにお会いしたことですね。

ちょっと話は逸れるんですが、実は一昨年腕を骨折して入院したんですね。で、退院する時に病院の最寄り駅前で募金活動が行われていたんですが、現金のみの受付だったんです。既に僕は現金派からキャッシュレス派に移った後だったので、募金したかったのにできなかったんですね。

その時、「なんだか便利なのに不便だなあ」と感じて。送金のやり取りって「●●ペイ」などで一瞬でできるのに、なぜ募金だとできないのだろうと、疑問に思ったんです。

そこで、テクノロジーを使用した仕組みとして「誰かブロックチェーンを使った募金活動をやっている人はいないのか」と探してみたら、ミス・ビットコインの藤本真衣さんを見つけました。そのご縁で、藤本さんがアドバイザーを務めているFamieeを紹介されて、興味を持った形です。

ー募金活動に対する疑問からFamieeに繋がったとは、なんだか面白い流れですね。

佐藤:
あとは、僕が経営している会社のビジョンが「テクノロジーを使った地域への社会貢献」にある点も関係しているかもしれません。僕自身の人生の目標も、テクノロジーを使って人の生活をエンパワメントすることにあります。

現在、自治体が発行しているパートナーシップ証明書は居住区以外では使えない仕様になっていますが、それも広い意味で捉えると、自分が普段仕事にしている地域の課題解決に繋がると思ったんですね。

身近にもLGBTの当事者の方がいること、ブロックチェーンを使った社会課題の解決に惹かれるものがあったこと、これらも合わさって加入を決めたのだと思います。

ー佐藤さんは、なぜそこまで地域の課題解決を通じた社会貢献に興味があるんでしょうか?

佐藤:
もともと「地域が好き」という理由もあると思います。
地元が東京の高円寺なんですが、高円寺って賑やかな商店街があるんですね。それが今は量販店やチェーン店なども増えてきていて、地元ならではのカラーが少し薄くなり始めているんです。寂しくなり始めている街を、ITの技術をどうにか使って盛り上げたいと思ったんですよね。
それまで僕は10数年ぐらいオンラインエンターテインメントの仕事をしてきまして、それも楽しかったんですが、これからは自分の生活により直結するような、生活インフラに近いサービスを手掛けたいと思ったことが大きいです。

ー「生活インフラに近いサービスを手掛けたい」ということが、居住地に左右されないFamieeのパートナーシップ証明書の開発ともリンクした感じだったのでしょうか。

佐藤:
そうですね。自治体ベースではスピード感的にも限界があると思ったので、だったら先に民間の方でサービスをリリースした方が速いし、社会の変化に対しても良い影響を与えられると思いました。

僕自身の「家族観」みたいなところでいえば、家族の定義は人によって様々だと思うんですが、性別や立場に関係なく「この人と一生過ごすな」と思えば、それが家族だと思っています。
僕は今経営している会社のメンバーはファミリーだと思っていますし、人生を共に過ごしていくんだろうなという感覚もあって。Famieeの「多様な家族形態が当たり前に認められる社会の実現」というミッションと、僕個人の会社のメンバーへの価値観が近いことにも、共感を覚えましたね。

もはや少しのことでは動揺しないメンバーたち

ー今までFamieeで活動していて嬉しかったこと、印象に残っていることはありますか?

佐藤:
大変なことばっかりですよね(笑)。まだ道半ばだなという気持ちが強いので、「嬉しいこと」は、これから先に起こるのかなって……。

石渡:
サービスを導入してくださる企業様が増えることはもちろん嬉しいですし、「証明書を作ってくれてありがとう」という声をいただくときも嬉しいですが、確かにまだ道半ばです。

佐藤:
素直に、「サービスをリリースできた、やったー!」って思いたい反面……不思議な気持ちですね。

石渡:
やっぱり、法制度が変わったら喜ぶかなあ。

佐藤:
究極的には、Famieeが必要なくなる社会になれば喜びますかね。まだまだ先のことになるとは思いますが……。

石渡:
私も本当にそう思いますね。同性婚や夫婦別姓などが法律で認められて我々が必要なくなった時に、やっと「嬉しい」と思えるかもしれない。誰かから褒められたら嬉しいには嬉しいですし、日々のエネルギーや活力にはなるんですが、「達成感」ではないですしね。

佐藤:
「印象的」なことでいえば、Appleの審査通過の件ですかね。1時間ぐらい担当者と話したなあ。

石渡:
あれは大変でしたね。

ー座談会1回目でもその話題は出ました。

佐藤:
夏から開発を再計画することも大変でした。ここ10年間で、サービスのローンチを遅延させたのはFamieeだけです(笑)。「こんなにスケジュールがズレることってある?」と。この歳ではじめて、ローンチまでのやり方がわからなくなりました(笑)。

ーその要因って、今思い返すとどこにあったと思いますか?

佐藤:
未知な領域が多いこと、一人ひとりの稼働が約束されていないこと、かなり少人数でやっているので、1人欠員が出ると大変だったこと、ですかね。去年の夏のサービスローンチの遅延に関しては、僕の中で一番悔しい思い出です。

ーそのあとAppleの審査のこともありましたし、本当にたくさんの難所を乗り越えてここまでやってきた感じですよね。改めて、本当にお疲れ様でした。
次に、Famieeのメンバーに関する印象を伺いたいです。

石渡:
総じて、忍耐力が強いですよね。もはやちょっとやそっとのことじゃ驚かないよね。

佐藤:
日南市との提携に関してもかなり大きな波だったと思うんですが、「あ、じゃあ自分のやれることをやりますね」って感じで、全員特に動揺もせず行動に移したあたりも、肝が座ってますよね。

Appleの審査がひっくり返ったことはまさに象徴的ですが、困難を乗り越えることが定常的になっていて、荒波に対する感覚が麻痺してきている気もします(笑)。

目標に対してブレがないですし、妥協しにくいチームだと思いますね。内山さんの性格も関係しているでしょうが、同じ覚悟を決めて動けるのはすごいと思います。

石渡:
ウェットな関係ではないと思うんですが、なんか、一緒に冒険をしているような関係性なんでしょうね。目標に向かって一緒に進んで、困難もともに乗り越えていってる感じが。

佐藤:
サーバー代や開発費用の工面といった現実的な話もしますが、自分たちのミッションや目標に対して、当たり前のように議論ができたり、純粋に没頭できたりしていることがすごいと思います。

人の出入りも少なかったり、昔手伝ってくれてた人が戻ってきても「そんなに変わってないね」って感じだったりと、こんなにクリーンに運営されてるのもなかなか珍しいのかなとも思います。

石渡:
ブレずにやってきたんでしょうね。

佐藤:
何がその要因なのかな?

石渡:
本業じゃないことが逆に良かったのかもね。

佐藤:
それでもすごいと思いますよ。各々が率先して動いたり、週次の定例Mtgの参加率が低いこともないですし。社会的意義に対する意識が強いからかな。周りを巻き込む人が多いからかな。
目標に打ち込めるメンバーが揃ってると思います。「Famieeとしてやりたいことにブレがないか?」という議論も、当たり前のようにできてますしね。

石渡:
思い入れがちゃんとある、助け合ってやってるってことも関係してる気がしますね。儲けようがないので、私利私欲に走るとかもないですし。

佐藤:
個人的な誹謗中傷もないですし、大人ですよね。

石渡:
大人だね。

佐藤:
あと、すごいフラット! 内山さんが突拍子もないことを言い始めたら「それは無茶ですよ!」って言えますし(笑)。もちろんお互いに尊敬やリスペクトはし合ってますけど、関係性としてはフラットですよね。

石渡:
全員本業がある中でやってるからか、却って変なこだわりとかがないのかもしれませんね。でも、責任は大きい。サービスも始まってるので、後には引けませんし。

佐藤:
うまいバランスが取れてるんでしょうね。

人間としての尊厳が、より守られる社会へ

ーマリッジ・フォー・オール・ジャパンさんが同性婚を認めないのは憲法に違反するとして、国に訴訟を起こしてくれています。「同性婚の法制化」や、夫婦別姓に声をあげる人たちが年々増えている現在、社会は大きな転換期にあると思います。

石渡:
ここ5年ぐらいの変わりようはすごいですよね。
それこそ私が20代の時は飲み会などで女性がいる前であっても性的な話題を出すことが普通に行われていましたが、「ハラスメント」に対する認識や意識も、相当変わってきていると思います。同性婚に対する認識や意識も、今後も少しずつ変わっていくような気がしますね。

佐藤:
「人間としての尊厳」について考えると、忌まわしいことではありますが、昔は当然のように存在していた奴隷制度や差別的な風習、身分の差なども、歴史の流れとともに廃止され、変化してきた経緯がありますよね。

昔は「情報伝達」というと、「村」などの特定の狭いコミュニティ内で行われることが主要でした。その分、コミュニティ内だけのしきたりが守られていれば良かったのかもしれませんが、今はテクノロジーも進化して、どこにいても情報を得ることができますよね。
だからこそ、不公平や差別が認識されつつある世の中になってきている。

さっき言ったような変化の流れは当然今でも続いていて、「人間としての尊厳をより社会的に守っていくこと」「人と人がリスペクトし合うこと」「マイノリティの生きづらさを解消していくこと」が、社会全体としてますます必要になってきている・求められているのだと思います。

ー確かに、SNSの登場は今まで社会の中で見えなかった・聞こえなかった声を確実に可視化させましたよね。

佐藤:
昔は、変化の速度自体が遅かったと思うんです。変化のベースのようなものは変わらないまま「発展」していったのが昭和・平成初期ぐらいまでで、平成以降はテクノロジーの登場によって、変化のベースすら変わったじゃないですか。テクノロジーの進化と、生活の変化が加速していったというか。技術革新が生活の変化を後押しした部分もあると思いますし、現在進行形で、社会的な価値観にも影響を与えているように思います。

ーテクノロジーによる生活や価値観の変化の後押しは、確かにあるでしょうね。それこそFamieeは、そうした大きな流れの根幹を抽出して反映させたサービスだと思います。

佐藤:
今後、社会はどういう風に変わっていくんですかね。ブロックチェーン技術が広がっていけば、相互扶助なども含めたあらゆることが、分散化した社会になるのかな?
「国が面倒を見る」ことは、このコロナ渦への対応を見ていてもう期待できないわけで。相互扶助にしても、ベースが自治体になるのか、民間に任されるのか…。

ー今回私はインタビュアーの立場で参加しておりますが、恐縮ながら個人的な意見を申し上げますと、私はいずれにせよ国民が国を引っ張っていかなければならないと思ってます。
Famieeのような「民間主導」の活動って、言い換えると「国民主導」なんじゃないかなと思うんです。これって、ある意味ではやっと民主主義の原則に立てたような気もしていて。国民や市民が動き、ムーブメントを作り、国には民意にちゃんと対応してもらい、民意についてきてもらう。
なぜFamieeが活動しているかというと、国が動かないからですよね。相互扶助が本当に社会的に必要になるかは現時点では確定事項ではありませんが、もしそうなったときに、そこには「テクノロジー」の存在が大きな役割を果たすんじゃないかなとも思います。
その文脈でいえば、Famieeは民間主導で社会を動かしていく動きの、大きな一歩なのかもしれませんね。

全員がプレイヤー、監督不在のチームです

ー最後に、Famieeに興味を持ってくださっている方に向けてメッセージをお願いします。

佐藤:
ぜひ、助けてください! これからFamieeをもっと発展させていくために、非営利団体を運営するという意味でも、社会問題に関する知識面でも、テクノロジーの面でも。
今後のマイルストーンは今の運営メンバーだけでは達成できないと思いますので、何卒サポートをお願いいたします。
社会を変えるには、皆さんの推進力が必要です。

民間団体から変えられるところを変えていくムーブメントの中で、一人ひとりの力を合わせ、サポートをし合い、大きな波を作っていきましょう!
Famieeの活動にご興味がある方は、ご連絡をお待ちしています。

石渡:
「多様な家族形態が当たり前に認められる社会」になるよう、世の中を変えたいと思っている方は、ぜひお声がけください。
社会を動かしていくことの経験は、得難いものになると思います。
本当に必要な活動だと思っているので、ご参加いただける方はぜひお願いいたします。

佐藤:
自分が普段やっているなんらかの活動とシナジーを感じる方も歓迎です。
みんながプレイヤーで、監督不在のチームです(笑)。いきなりスタメンとして選ばれますが、その分自分にできることをグイグイ行動していける体制です。

ーーFamieeの営業・開発メンバーによる座談会をお送りしました。
読んでいただいた方々、ありがとうございました!

◾︎Famieeプロジェクト


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■過去note記事

https://note.com/famiee/n/n3bc9b9500d04

https://note.com/famiee/n/n5af81a4bce47

https://note.com/famiee/n/n33c8d69f8601

https://note.com/famiee/n/n5729f389410a

https://note.com/famiee/n/ncf29574568bc

https://note.com/famiee/n/n4aa0a7c9a051


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「Famiee」プロジェクトとは、地方自治体が発行するパートナーシップ証明書に相当する証明書を、改ざん不可能性といった特徴を有するブロックチェーン技術を活用して、民間で発行し、多様な家族形態が当たり前のように認められる社会の実現を目指すプロジェクトです。