「『他人事』じゃなかった、Famieeへの参画」 メンバー座談会①
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「『他人事』じゃなかった、Famieeへの参画」 メンバー座談会①

私たち一般社団法人Famieeには、多様な経歴を持つメンバーが参画し、運営に携わっています。

これまでにFamieeではアドバイザーへのインタビュー記事や、Famiee代表・内山のラジオ出演レポートなどをお届けしてきました。

今回はFamieeを応援してくださっている皆様に向けて、「どういったバックグラウンドを持つ人たちが、どのような思いでFamieeに参画しているのか」をお伝えするべく、運営メンバー同士で座談会を行いました。

FamieeのPRコミュニケーション戦略やメディアとの情報コミュニケーションなどを担当する細田知美と、情報コンテンツ制作&PR補佐担当のEllen(エレン)が、Famieeに関わっている思いについて、語り合いました。

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細田知美 
Famiee PRコミュニケーション担当 プロジェクトメンバー 
株式会社電通パブリックリレーションズ/シニアPRコンサルタント

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Ellen(エレン)
Famiee 情報コンテンツ制作&PR補佐担当 プロジェクトメンバー
本業では会社員として、ライティングや編集に携わっている

FamieeのPR、情報発信を担う二人

Ellen:
こういう改まった場面で細田さんと対談するのって、初めてのことですね。自己紹介から始めましょう。細田さんからお願いします。

細田:
細田知美(ほそだ・ともみ)です。
PRのスペシャリストとして、Famieeの賛同企業である電通パブリックリレーションズに所属し、メディアとのリレーション構築やコミュニケーション設計などを担当しています。

大学卒業後、ジュエリーデザイナーとして仕事をし、1995年〜2000年まではフランス・パリに在住、パリコレのお手伝いもさせて頂きました。異国の地であらゆる国の人と出会い、多くの刺激を受け、人生の転機になりました。帰国後、クリエイターとメディアの架け橋になるべく、PRの仕事をスタートしました。

Famieeでは本業での専門や知見を活かし、PR視点からの価値づくりを行っています。代表の内山さんの考えを中心としたPRコミュニケーション戦略を練ったり、メディアを通じてFamieeの認知度を上げたりする活動をしています。

プライベートに関していえば、5年前ぐらい前から水彩画を描いています。大学では芸術学部でグラフィックデザインを学んでいたのですが、ずっと絵を描くことから離れていました。ですので改めて、自分自身を絵で表現するアーティストとしての時間は最高だなと思っています!

じゃあ、Ellenさんどうぞ(笑)。

Ellen:
Ellenです。本業では、会社員としてライター・編集者の仕事をしています。Famieeでは記事コンテンツを作ったり、定期メルマガを書いたり、Facebookのグループに投稿をしたり、細田さんのサポート的なお仕事をしたりと、私も本業で培った経験で貢献させて頂いていますね。

趣味は読書と音楽です。読むのも書くのも好きですし、昔バンドをやっていたので、音楽は聞くのも演奏するのも好きです。

Famieeへの参画は「他人事」じゃなかった

Ellen:
細田さんは、どうしてFamieeに参画しようと思ったんですか? もともと、代表の内山さんとはご友人だと伺っていましたが。

細田:
はい。大きく2つありますね。

ひとつは、内山さんから相談を受けたことです。2020年の春に、内山さんからPRに関する相談を持ちかけられた時にFamieeの構想を知りまして。仮想通貨以外のシーンでの「ブロックチェーン」の具体的な活用法がイメージしきれてなかったんですが、「こんな方法で、しかも社会課題の解決のために、ブロックチェーンの技術が活かされるって、なんて素敵なんだ!」と、感銘を受けたんです。

もうひとつは、パリに住んでいた時の経験が大きいです。パリでは、いろんなパートナーの形や家族の形が、当たり前に存在していました。LGBTを始め、様々なバックグラウンドを持った人たちが、すごく自然に入り混じっているのを目の当たりにしました。

日本に帰国した時、違和感を覚えたんです。LGBTの人たち、多様な家族の形、また障がいがある人たち……、こういう人たちがあまりに少ないと感じました。たとえば手話で会話をしている人たちも、たくさんいたんですよね。それも日本ではあまり見かけない光景だったというか。

でも、実際はマイノリティが「少ない」んじゃない。「日本にいると、マイノリティの存在が見えてこないんだ」と気がついたんです。

フランスと日本で、妊娠・出産を経験したんですが、お腹の中の赤ちゃんに対して「この子の性別やセクシャリティがどうであれ、生まれてくる子は”人”。私は心から愛する!」と強く思いました。フランスで多様なバックグラウンドや属性の人たちがごく自然にいる環境にいたことは、大きく影響していると思います。

ブロックチェーンのこともきっかけですが、マイノリティの存在が当たり前のように可視化されている社会に触れて、3人の母親になるたびにそういったことを考えていたことが、Famieeへの参画につながっている気がします。これは全く「他人事じゃない」と感じ、一緒に社会を変えたい!と、参画した次第です。

Ellen:
興味深いですね……。

細田:
「男の子は青、女の子はピンク」というジェンダーバイアスってあるじゃないですか。私は昔から「不思議だなあ」と思ってたんです。
パリで長男を産んで、「男の子だから青を着せなくちゃいけないとか、やっぱりそんなことはないな」と思い、いろんな色の服を着せていました。実際、次男は小さい頃「きれいな色だから」という理由でピンクが好きでしたし。

Ellenさんは、どういうきっかけでFamieeに興味を持ったの?

Ellen:
「他人事じゃない」といえば、私もまさにそうです。

まず、私自身のセクシュアリティが揺れ動いていた経験が大きいと思います。男性と女性のどちらが好きなのかわからない時期が結構長くあって、モヤモヤしていたんですね。実際、小学生の時に女の子に恋愛感情を抱いたこともありました。

自分自身がそうだからかもしれないんですが、子どもの時からLGBTの人々に、一種の関心というか、なんとなくアンテナを貼っていた記憶もあります。
LGBTというワードも知らない年齢でしたが、親の友人のパーティに招かれたとき、ある参加者の方を見て、「この人は同性が好きなんだろうな」と分かったりして。後で親に話したら、親は全く気づいてなかったけど、事実そうだったとか。
高校生の時、LGBTのミュージシャンやセレブリティばかりが気になって気になって、仕方がなかったりとか。

モヤモヤの正体が知りたくてLGBTの本を読んだり、セクシャルマイノリティのイベントに行ったりしたこともあります。ただ、今はそんなに気にならなくなりましたね。あるがままでいいや、という感じです。

それと、Famieeのミッションは「多様な家族形態が当たり前に認められる社会の実現」じゃないですか。私は両親が離婚していることもあって、「どうして血の繋がった両親が揃って同じ家に住んでいることが、『幸せ/普通の家族』と定義されているんだろう?」と、長年疑問でした。
「幸せな家族=両親が揃っていること」というわけではないのに、そういう一般論や、血縁関係のみを至上のものと尊ぶような風潮に、幼少からすごく違和感があったんですね。

そういうバックグラウンドのある人間だからか、本業を経由してFamieeのお話を聞いた時に強く共感して、参画することにしたんです。

細田:
フランスでは、事実婚制度の「PACS」や法的契約を行わない事実婚「ユニオン・リーブル」が定着してるの。私も離婚しているので、確かにFamieeの「多様な家族形態」という理念にはすごく感動したな。

メンバーの想いと熱意が局面を変えた、Appleの審査通過

Ellen:
1年ぐらいFamieeで活動してきて、私はJobRainbowの星さんにインタビューした時に聞いたお話がすごく印象に残っていて。「文化人類史の観点から見ると、人類はこれまで多様な家族形態を作って生存してきたのに、宗教的・政治的な思惑によって画一的な家族像が作られ、それが今に繋がっている」というお話だったんですが、それを聞いてすごく納得したんですよね。

細田さんは、Famieeで活動していて印象に残ったことはありますか?

細田:
離婚を経験しているのでわかるんだけど、日本ではシングルマザーが1人で生きていくことって、経済的にも本当に大変なんです。特に地方では結婚して仕事をやめて専業主婦になってしまう人が多いし。

だから「お互いの子どもたちを協力しながら育てていく二組のシングルマザーの親子を、家族としてFamieeが証明できたら」という話を内山さんから聞いたときは、強い意義と必要性を感じたことを覚えています。母親だけでなく父親でもこのケースは考えられるよね。

あとは、Appleの審査に通った時のこと!!

Ellen:
あ〜! そうですね。FamieeのアプリがAppleの審査を通過できるか、できないかの瀬戸際だった時期ですね。全員ハラハラしていました。

細田:
これまでの型にはめていたら難しかったけど、私たちがしようとしていることは新しいこと。「これで社会課題を解決するんだ!」という、内山さんや開発担当の佐藤さんの強い信念と熱い想いが、Appleの人に伝わって心を動かしたんだろうな。

度重なる粘り強い交渉と説得が審査を通過させたと思うと、やっぱり印象的な出来事です。地道だけど重要なことをひとつ一つできる人たちが、Famieeには集まっているんだと思います。

Ellen:
内山さんといえば、私は「今までこういう社長って見たことないなあ」と思っています。極端な話、企業の社長って、必ずしも利益につながるわけでもない慈善活動にコミットする必要はないじゃないですか。しかも、内山さん個人はLGBTの当事者ではない。そういったなかで、あれほどの熱意を持ってプロジェクトを推進していく社長さんっているんだなあと。

細田:
メディアは、そこが知りたいかもしれないですね。利益を生むものではない、しかも当事者でもない、なのになぜ、ここまで熱心なんだろうって。

私は、内山さん自身が「人として人らしく生きたい」と思っている気がするの。大学在学中に起業してから、これまでに経験してきたこと・見てきた世界を通して、いろんなことを考えたんだと思う。
あとは、もともと持ってる優しさなんだろうなって。

Ellen:
気づいたら内山さんの話になってしまいましたね!
細田さんがおっしゃるように、Appleの件は、内山さんや佐藤さん川さんといった開発メンバーの粘り強さと熱意あってのことだったと思います。

細田:
みんなの熱い思いがなかったら、審査は通過できなかったでしょうね。

Ellen:
Famieeの運営メンバーのことも話しましょうか。私個人は、利益を生むことを目的としていない団体にこれだけ「大人」が集まって、自分の専門性やプロフェッショナル性を惜しみなく発揮していることが、すごい奇跡だなと思っています。

それが「悪い」という意味ではなくて、大人になると、経済合理性に基づく価値観で生活を送ることが中心になりがちだと思うんです。でもそれに基づかない、「共通の思い」を軸に、自分の時間や技術を提供できる大人たちがこんなに集まれるんだなって。

細田:
私はFamieeに参加したのが、ちょうど1回目の緊急事態宣言の時期だったの。初の顔合わせもオンラインでしたけど、「どこかベースのところに強い共通点があるんだろうな」と感じました。

お互いに信頼し合えている感覚はありますよね。関わり方は人ぞれぞれで自由だけど、コアメンバーは、自然と定例ミーティングで集まってくる。
目には見えない何かによって、お互いに魅力を感じて引き寄せ合っているような、強いものを感じます。

Ellen:
すごくよくわかります。「思い」でやっているなって、いちメンバーとしても感じますし。

細田:
着実に前進はしてますよね。Famieeに賛同してくださる人や関心を持ってくださる人たちの声をダイレクトに聞いたりすると、ひとつずつ実現していかないとなって、痛感します。

我々が起こすアクションが、若い世代の未来へと繋がる

Ellen:
今、マリッジ・フォー・オール・ジャパンさんが同性婚を認めないのは憲法に違反するとして、国に訴訟を起こしています。「同性婚の法制化を実現する」という大きなムーブメントにおいて、Famieeの活動は、その動きを後押しする一助になると思っています。

民間から先んじて同性パートナーシップ証明書を発行し企業が利用することで、「既に民意は動いていますよ」と、国に既成事実を提示できるというか。

細田:
そうね。大企業のアクションが社会に与える影響はとても大きいですし、法整備の後押しになるはずです。
ただ、企業としては「変わらなくてはいけない」と規則を改正するだけではだめなんです。社員の「意識」の醸成はとても大切です。なぜ変わらなくてはいけないのか、社員ひとり一人が理解し、現状を認識し、変わる自覚をしなくてはいけない。

そのために、社内勉強会を開催したり、グループディスカッションを行ったりと、変化までのたくさんのステップを踏んでいくことが必要なんですよね。
Famieeのサービスを導入するなど、企業が多様な家族形態の証明に関してスピード感を持って取り組んでくださっているのは、とてもありがたいです。

同性婚の法制化しかり、Famieeの活動しかり、今私たちが起こしているアクションって、若い人たちの将来に直結することでもあるんですよね。
私の子どもたちや周囲の学生、Famieeの学生サポーターズの人たちは、「自分たちは将来どう生きたいのか?」「誰と生きたいのか?」「結婚とは?」ということを、よく考えている。学生サポーターズの人たちは、自分たちがこれから生きていく社会を少しでも変えたい、という思いで関わってくれているよね。

Ellen:
私は今20代後半ですが、今の自分たちの選択や行動は、我々世代の今後にも繋がってきます。同時に、下の世代の子たちにも繋がる道となるんですよね。恩着せがましいように聞こえたら恐縮なんですが、「この人と家族になりたい」と思ったときに選べる方法が今よりも多く用意されている社会を作れたら、下の世代にバトンとして渡せると思うんです。

代理母出産で男の子を授かった日本とスウェーデンの国際ゲイカップルの「ふたりパパ」というYoutubeチャンネルに最近ハマっているんですが、めちゃくちゃ素敵な家族なんです。ぜひ見ていただきたいです。
さっき話したことと重なりますが、「お父さんとお母さんがいて、子どもがいるという状態『だけ』が正しい家族の形、なんてことはない。『それだけが幸せの定義』ではないな」と、動画を見ていると本当に思います。

細田:
Famieeのミッションである「多様な家族形態が当たり前に認められる社会」が実現したら、個の生き方も変わっていくだろうね。
いろいろな”生き方の形”が増えていくだろうし、その中で「家族として生きていくってどういうことだろう?」って、改めて考えさせられると思う。まさにまだカタチになっていない部分をサポートする役割を、Famieeが担えたらいいですよね。

Ellen:
Famieeって、『これが正しい家族の形です』と、家族の形を定義づけるようなスタンスではないじゃないですか。

私はこのスタンスって、個人的にすごく好きなんですよね。女性の友人と何人かで住んでいて、本人たちが家族だと思っていれば、それは家族。籍は入れていないけれど長年一緒に住んでいる、それで自分たちは家族だと認識していれば、家族。
それでいいと思うんです。

今の日本ではまだ「家族の形はこれが正解です」と、法的・社会的・文化的に、一律で定められてしまっている状態です。もう少し頭を柔らかくして、新しい時代の家族の形を作っていってもいいと思うし、私はそういう社会になってほしい。自分たちで家族の形を選べるような生き方を、みんなで作っていきたいなと思っています。

アクションを起こせば起こすほど、社会は前進していく

Ellen:
最後に、Famieeに関心を持ってくださっている方に向けてメッセージを伝えましょう。細田さんからよろしいですか?

細田:
動けば何かしら社会は変わっていきます。でも動かなければ何も起きません。いや、きっといつかは変わるでしょう。私たちは、その変わる速度を早めるために動いています。
Famieeに賛同し社会を変える一員として「一緒に」活動したいという仲間を増やしていきたいですね。

日本は、思っている以上に生きづらさを抱えたままの国です。将来日本で生きていく人たちのため、これからの日本に必要な動きを加速させるために、Famieeは動いていきます!

Ellen:
今って、同性婚の法制化をはじめとして、結婚や家族の形が大きく変わっていく転換期だと思うんですね。この転換期に、「どれだけアクションを起こせるか?」という気持ちがある方は、ぜひジョインしていただきたいです。

私は1994年生まれなんですが、私たちの世代って、言ってみれば生まれた時から今日までずっと、元気のある日本を知らないんですよ。
生まれた時は既にバブルが崩壊、サリン事件、阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災と経験してきて、コロナです。
先ほどの話とも通じるんですが、私個人の気持ちとして、次の世代には「どうせ社会なんて変わらない」「未来に希望なんて持てない」みたいな状態を残したくないなと思っています。

細田:
いろいろな人たちがそれぞれの立場でいろんな意味での生きづらさを感じている。見えにくいけどたくさんいるはずですよね。

徐々にではあるけど、日本も変わってきているので、今こそアクションをどんどん起こしていければと思います。起こせば起こすほど、よい変化が加速し、前進していけるはずですから。


ーーFamieeのPR担当メンバー2人による座談会をお送りしました。
次回は、Famiee理事の石渡とサービス開発担当の佐藤による座談会をお届けします!

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https://note.com/famiee/n/n5729f389410a

https://note.com/famiee/n/ncf29574568bc

https://note.com/famiee/n/n4aa0a7c9a051


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「Famiee」プロジェクトとは、地方自治体が発行するパートナーシップ証明書に相当する証明書を、改ざん不可能性といった特徴を有するブロックチェーン技術を活用して、民間で発行し、多様な家族形態が当たり前のように認められる社会の実現を目指すプロジェクトです。