コロナが作る新しい世界

なんだか物騒なタイトルだ。今現在、新型コロナウイルスが世界を席巻して、人々は恐怖と不安に怯えている。都内では初めて1日に200人の感染者が、世界では200万人が感染し、14万人が死亡している。死亡者数の多いのはアメリカの3万4千人、ついでイタリアの2万2千人、発生源と言われる中国は4500人と少ない。中国の数字の真偽は置いておいて、自粛要請により人々は自宅待機を余儀なくされている。これがいつまで続くのかと言えばハーバード大学は2022年まで自粛は続くだろうと発表した。そこまで企業はあなたの事を支えてくれるのだろか?

支えてくれるはずがない。企業はあなたから労働力を買って収益を得ている。あなたの時間を買っているのだ。その労働力が生み出す価値よりも企業が支払う対価が少なければ少ないほど、企業は利益をあげられるのだ。企業は労働者の貧困を食って体をなしている。行き過ぎた労働力への対価の縮小はやる気搾取などと呼ばれている。給料は安いけれどやりがいはあるよ。ってやつだ

ではそこから抜け出すにはどうすればいいのか?

自営業。自分で仕事を請けてやるしかない。サラリーマンとして搾取されることはなく自分で決めた対価で仕事をすることができる。だが誰も助けてはくれない。仕事がなくなったり、必要とされなければ、利益を得ることができない。それを承知でより良い対価を求めて起業するのだ。さぁ、起業した彼らは今どうなっているだろうか?

これは企業情報なので法人化したものたちが対象だ。名もなき小さな個人商店やフリーランサーは含まれていない。

これからの自分を考えたことはあるか?


テレワークが企業のデジタル化を後押しする

このコロナによって世界は今までにないテストを大規模に行うことができるようになった。それはテレワークや自宅勤務というこれまで本当に少数でしかできなかった事を自粛という大義名分を得て企業は大規模にテストを行なっている。

みんなが自粛で自宅待機やテレワークをこなしているいる間、世界ではこの労働力を何かに代替えできないかと本気で考えている。出社しない労働力なら機械でもいいからだ。これまで我々は労働力を企業に売ってきた。その見返りに給与というサラリーを時間単位で得ていた。今、企業は労働力を抱えているにもかかわらず収益は悪化し続けている。このまま行けば、企業はその中途半端な労働力が支えられないのは目に見えているし、どうにかしないといけない問題だ。

ここで登場するのはマシンラーニング、AIと言われるものだ。事務作業などは代替えされつつあるし、データの抽出など人がやる必要はない。これを企業は導入するのにいい機会になったのがコロナの流行だ。今はまだ紙に依存している企業も多いが、テレワークになりデジタル化は一気に進む。そうなればもう人間しかできなかった書く事の必要性が必要なくなるのだ。

そうなればもう人間は必要なくなる目でしか読めなかった紙がデジタルとなると機械が読んでくれる。人は減らすことができ、管理する人間がいればいい。いや管理する人間ほどいらない存在なのかもしれない。成果評価をうまくすることができればマネージメントは機械がすることになる。事務所も入らなければ余計なランニングコストを削減できる。いよいよ人が必要なくなり、移動しなくなる。移動しないとお金が動かない。ここまでくればベーシックインカムが現実味を帯びてくる。

規制緩和の大波

先日、こんなニュースが流れてきた。タクシー会社が600人をリストラしたのだ。

もう人がいない街では誰もタクシーに乗らない。タクシー会社も人を雇っていられない。それなら会社都合で失業保険がもらえる解雇がいいだろうという都合の良い企業判断だ。これに追随する企業も増えていくと思う。そうなるとここから選挙の票を得ている国会議員は別のことを考える。票田(自分に投票してくれる団体、業界)がないのだから、守る必要がない。今まで業界保護に動いていた規制も緩和していき、いよいよUberの参入が本気で見えてくる。そうなれば職を失ったタクシードライバーたちもここに参入できる。保証はないものの稼いだら稼いだだけ、フィーを得ることになる。優秀なドライバー達にとっては願ったり叶ったりだ。票田としても悪くはないし、新しい仕事も生まれて、将来の自動運転の時代まで真っすぐなルートが見えてくることになる。


学校はどうだ?

今休校になっている高校までを含めた学校。今回、驚いたのは生徒達が学校へは行かないとストやネット、SNSを通じて意思表示を行なっていることだ。安全ではないので学校には行きたくないと声を上げている。

もう学校は先生の言うことだけを聞いて規則通りに生きていく場所では無くなっている。世界一と呼ばれる大学はどこの大学かご存知だろうか?ハーバード?マサチューセッツ?ケンブリッジ?東大?次に大学ランキングを載せてみた。

BBCのニュースから引用している。

どうだろうか?

みんなが知っている大学が数多くランクインしている。東京大学はどうだろう。今までの教育にお金を出さない政策のせいでグローバルなところでは目を見張るランキングではない。中国に至っては素晴らしい研究が数多くされているが中国語なので評価されにくい。どれも素晴らしい大学がランクインしている。

そんな中、世界一入りにくい大学があるのはご存知だろうか?

そうミネルバ大学だ。ランキングには入ってこないが合格率2%という狭き門だが大学には門がない。そもそもキャンパスがないのだ。世界7カ国を4年間で渡り歩き、その国々でボランティアや人々とのつながりを通して社会に関わりながら学んでいく。大学での学び方も完全にオンラインでどこで授業を受けてもいいのだ。生徒各人はパソコンを手に7カ国にある寮で過ごす。その中で教授達とオンラインでディスカッションをしながら授業を受けている。

ミネルバ大学については知らない方はこちらを見てほしい。

どうだろうか?

難関大学ですらオンラインで全ての授業ができ、生徒達はオンラインでディスカッションをしている。学校へ行けないこの時間にオンライン導入を考えていないわけがない。優秀かどうかわからない先生を育てる現場に学校を使う必要があるだろうか。日本に散らばる優秀な先生がオンラインで生徒を教えることができれば、問題解決能力のない先生に子供たちを殺されることもないし、コミュニケーションと称し激辛カレーを食わせるような無駄な教師の数も減らせる。オンラインなら逃げ道として自宅学習がある。それに各授業では優秀な生徒だけが発言するのではなく、各々が発言する機会を与えられ、心の成長に拍車がかかる。いじめられる事に歯を食いしばって学校に行く必要もなくなる。教師たちも最初の輝かしい信念は現場に甘えていれば腐っていくものだ。教育そのものも変わっていくのだろう。いや、今まで選べなかった先生を生徒たちが選ぶ時代が来るのだ。絶対君主だった先生という存在にあぐらをかいているともう必要な存在ではなくなる。

しかしこんな先生もいる。

奈良一条高校の校長で元リクルートフェロー藤原和博さん。

何年も前から学校のあり方に問題提起をし、デジタルを活用した授業とコミュニケーションを活かし、これから先の時代で生き残る戦略を立てて授業をしている。


こんな事を高校で教えてもらっただろうか。俺の記憶にはない。受験の戦い方すら教えてもらっていない。高校で何を学べばいいのだろうか。もう自分で学ぶしかないのならオンラインで十分学習できる。

まとめ

これからこのコロナウイルスには付き合い続けなくてはならない。撲滅することなんて不可能だからだ。コロナ患者への治験が行われているとか、新薬やワクチンがどうとか、時間稼ぎとパニックを起こさないように政府は情報をコントロールして流している。SNSに流れる情報も自由に見えて、人に見えやすいように当然コントロールされている。アカウントの中身なんて誰にも分からないのだ。

これから先に起こるであろう長期間に渡る不況は歴史の教科書にも載るような出来事になっていく。だけれどもこんな中でも儲けている人間はいる。みんながお利口に大人しく家で待機し続ける中、世界は着々と変化を遂げつつある。AmazonがWITHコロナの中で高収益を上げている。お金が回っていなくてもお金を回収するシステムは回っているのだ。コロナが収束した世界は今とは180度変わってしまっている事だろう。これはあがなえない事実だ。しかしだからこそ、既得権益が壊され、今まで持たざるものは持てるようになる可能性が大きい。


今こそ他人に囚われないありたいままの自由に生きる術を探す時ではないだろうか?



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