雨の夜、寝言とっ散らかりし時分
幼い頃から、なかなか眠れなかったり唐突に目覚めたりなどして、深夜にひとり起きているという状況に置かれると、「自分が死ぬ瞬間・生を終える瞬間ってどんな感じなんだろう?」なんてことをよく考えていた。
苦しみもがいた末に死に達するのか(それともゴールすらなく永久に苦しみ続けるのか)、それとも日々体験している睡魔のような感覚でやさしく意識を奪われるのか⋯⋯どうしても後者だとは思えなかった。当時、そういった漠然とした不安に苛まれることが恐ろしかったと共に、どこか心地良く感じる自分も