わたしは、本気で母を殺したいと思ったことがある。 あのときのドロドロした漆黒に吸い込まれるような感覚は、 狂気そのものだった。 幸い、わたしはその狂気と正気の間で…
はじめに。 なぜ、コラムを書こうかと思ったかというと、 「忘れてしまう」からだ。 あるとき、あんなに苦しくて、悲しくて、悩み苦しんだ家族のことも、 どんどん忘れて…
三江子
2024年7月23日 20:10
わたしは、本気で母を殺したいと思ったことがある。あのときのドロドロした漆黒に吸い込まれるような感覚は、狂気そのものだった。幸い、わたしはその狂気と正気の間で、何とかギリギリのところでもちこたえた。36歳のとき、わたしは大好きな彼と、温かな穏やかな幸せの中にいた。婚活目的のマッチングアプリでの出会いということもあり、お互い交際当初から結婚を意識し、2人でいろいろな話をし、ときには
2024年5月5日 11:12
はじめに。なぜ、コラムを書こうかと思ったかというと、「忘れてしまう」からだ。あるとき、あんなに苦しくて、悲しくて、悩み苦しんだ家族のことも、どんどん忘れていってしまうことに気づいた。「忘れる」それは、人間に本来備わった、最強の能力にして最弱の弱点だ。「忘れる」ことができるが故、人はどんどんと新しい情報を処理できるし、新しい物事を次々と創造できる。反対に、最弱のポイントとし