Nerhol 水平線を捲る 千葉市美術館
『Nerhol 水平線を捲る』を見に千葉市美術館に行って参りました。
Nerhol(ネルホルと読みます)はグラフィックデザイナー・田中義久と、彫刻家・飯田竜太のアーティストデュオ。
基本的な作品は、連続写真や映像のキャプチャを時系列にプリントアウトし何百枚と重ね合わせる。そしてそれを彫刻のように彫っていく。
そうすると下層のずれた画が現れるので歪んだような画になる。
インスタレーション的な展示も多く、石や木の枝があると内藤礼ぽく感じてしまう…。
照明の当て方や作品の配置は、さすがグラフィックデザイナーぽいセンスの良さ。
千葉市美術館のコレクションとのコラボ展示もあり。撮影不可でしたが李禹煥と並んだ展示はかなりの親和性あり。良い展示。
そして1階のさや堂ホール全体を大量の和紙で埋め尽くし。これは圧巻。
全体を通して、コンセプト、展示手法含めて、どう見られるか?どう捉えられるか?を客観的な視点で作り上げられた作品の集合体といった印象。
最後まで気を抜かずに練り上げられていて凄いなーと。1階で流されていた映像もイメージ作りに1役買ってました。
実は別フロアで開催の『千葉市美術館コレクション選』に鏑木清方が出てまして、そちらのほうがメインでの訪問でした。ほぼ貸切状態で清方の《薫風》もじっくり見れて満足。
いつも思いますが、千葉市美術館は守備範囲広いですよねー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?