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ゴールデンカムイ聖地巡礼・札幌小樽の旅2023.5(2日目)

2日目。早朝。

ホテルの窓から、小樽市内をながめる。

今日の小樽市は、少し曇り空。気温もやや低めの模様。
服装には気をつけていかないと。

朝8時頃から、小樽市内のGカムイ聖地巡礼に出かける。

小樽駅前からバスに乗り、30分ほど。
『おたる水族館』方面にやってきた。

「ん?なんだか、プオプオ鳴き声が聞こえてきますよ?なんじゃ、これ?」

不気味な鳴き声を追って、坂道を登ってみると、向こうにプールみたいな施設が見えた。

どうやら、おたる水族館のセイウチやら、アザラシやらの水槽のようだ。

面白いので、しばらく様子を見ていると、連中はプオプオ鳴きながら、グルグル泳いだり、水面から首を出したり、様子を伺ったり。

もうすぐ、アザラシ君たちの朝食タイムなのかもね。

岬に至る坂道を上って『日和山灯台』へ。

こんな朝からは、誰もいない灯台あたりを、ウロウロ散歩する。

「見てみて!コンクリを突き破って芽を出す植物の生命力!」
と、山猫少尉が道々の雑草を指差して興奮している。

か、風がキツくて寒いなあー。
そりゃ、生命力も高まるで。

岬の突端へ。

うみねこが、ニャーニャー鳴きながら、頭上を滑空している。
波は岸壁を洗い、打ちつけている。

「辺見くんが、シャチに突き上げられての死を迎えたのは、この辺の海ですよねー」

と、Gカムイの愛すべき登場人物、変態殺人鬼・辺見和雄を想う。

『こんな死に方、最高だっ!』

ふう。聖地巡礼の『鰊御殿』に行こう。

朝イチ平日なのもあり、鰊御殿はガラガラだった。

山猫少尉と2人、御殿内を我が物顔に歩き回り、フォゼ尾と写真撮りまくり、マンガのシーンとかを再現したり、キャーキャーいって遊ぶ。

たまに紛れ込んでくる、Gカムオタのイタい所業には慣れっこなのか、係のボランティアのひとたちは、はしゃいでる我々を、そっとしておいてくれてる。

「大きい包丁でしょう?ぜひ、おためしあれ・・・です」
ハアアッ!!ホウフ!!

とか、Gカムのセリフで、ウヒウヒ笑ってる、キモい2人。

「だーれもおらんし、寝っ転がってやるもんね!」
と、2階の畳部屋で、どでーん!と大の字になってる山猫少尉。

鰊御殿内を、熊牧場のクマよろしくごろんごろん転がってたら、他にも観光客がやってきた。

恥ずかしいので、そろそろ引き上げようかな。

鰊御殿、とっても楽しかった!

寒さもしのげたし、勝手に写真も撮ってよかったし。

あんまり観光客もおらんかったから、好きなだけ騒いでたし(迷惑)。

あまりに居心地良かったので、とろろ昆布やらニシン甘露煮やらおみやげを、売店で買い込んでしまった。

鰊御殿に大満足して、坂道を下っていく。

「このまま歩いて、次の目的地に行きましょう。すぐそこやと思うし。」

丘を下りてきて、海岸沿いの道を歩き、番屋を見て、写真撮って、と。

さらに先に進んで、『旧青山別邸』へ。
別称『小樽貴賓館』とも。

んん?入場料が1100円〜!?
バカに高いな。
さっきの楽しい鰊御殿は、たったの300円だったのにな。

入口には、ご来館された皇族方の写真を、これ見よがしに飾ってる。

見学の順路とかも、キッチリ決められてる。全館撮影禁止だそうで。

なんや、京都の格式ある寺院みたいなこと言うとるなあ。

邸内には、骨董品、書画、美術品などが所狭しと並べてあるが、アレもコレもと揃えた美術品に、なんの統一性もない。

カエル像があるかと思えば、鎧兜が飾ってあり、虎の絵があったり、中国の仙人と山水画があり。

もっともらしい書画がぶら下がってるかと思えば、過度装飾の箪笥が置いてあったり。
陶器でできた豪華便所は、Gカムイで出てきたなー。

成金趣味ー。

どうせ、美術品つうて全部偽物やで、これ。(決めつけ)
こんなもんの写真なんて撮らんよ。趣味の悪い。

内容のうっすい家系図もあった。(3代くらいしか遡れない)
成金の家系なんて、観光客の誰が知りたいねん?

羊好大尉は、書画美術骨董品等にカケラも興味がない、情緒欠落野郎なので、邸内にケチをつけ、悪口言いまくる。

入場料も高い!(これが1番よくない)

「うーん、ここではお昼ごはん食べる予定なんですけどねえ」
とか、山猫少尉が言うてるが、却下却下。すぐに撤収!!

旧青山別邸の文句をぶつぶついいながらバス停へと歩いてたら、雨まで降ってきた。

バスに乗って、『小樽総合博物館』へ向かう。
手宮の停留所で下車。

小樽総合博物館に入場。
さっきまで降っていた雨は、もう止んだもよう。

手宮側の入場口から入場したら、場内を走るミニ蒸気機関車の到着と、回転台による車輌の方向転換の場面にでくわす。

「機関車カッコイイ!乗りたい!!」
と、山猫少尉が言うてるが、とりあえずは機関車の写真撮ろう!

回転台の汽車から、カーン!カーン!と警鐘が鳴らされている。

機関車『アイアンホース号』の次の運行は、2時間後の13時30分らしいので、それまで館内を巡ることにした。

屋外展示されている、客車や除雪車を見て回る。

除雪車、でけー!

館内も見て回る。

「Gカム最終章で、函館五稜郭へ乗り込んだ時の客車や!」
うおー!

興奮して見回ってたら、遠足の道民小学生の大群が館内に押し寄せてきた。

まー、仔犬みたいに館内を走り回るわ、キャンキャン叫びまくるわ。

グループごとに、あっちにチョロチョロ、こっちにちょろちょろ。

Gカムイ聖地巡礼の目玉、蒸気機関車『静号」

ゴールデンカムイ最後の決戦舞台となった機関車を前に、Gオタ2人で大興奮!

・・・といきたいとこだが、遠足の道民小学生たちが、ピーピー言いながら、静号をグルリと取り囲み、乗ったり降りたり、降りたり乗ったり。

落ち着いて、鑑賞できんなー。

静号の周囲が落ち着くまで、他の展示物でも見ていようっと。

広い館内を、ぶらぶらする。科学館みたいなのもある。

古めかしい、AI搭載のロボットに話しかけてみる。(話しかけてみてね!と説明書きにあったので)

こんにちわ!

「・・・(沈黙)」

ん?えーと、キミのー、お名前はーー?

「・・・(沈黙)」

今日の天気をおしえて!?

「・・・(沈黙)」

うつろな目を向けて、何を問いかけても黙っている『コロット』。
メンタルがやられたんかな?
お大事に・・・。

13時30分。『アイアンホース号』に乗り込む。

往路でいったん乗客をおろして、回転台で汽車を回転させ、復路で駅に戻るという行程だ。

しかし、整理券をゲットしてアイアンホース号に乗ったはいいが、ガタゴト揺れるし、窓も狭いので景色も見えんし、腹も減った。
もう、汽車はいいかな・・・。

片道だけ乗った後、汽車から脱走し、小樽総合博物館を出る。

少し歩けば、『旧日本郵船小樽支店』の建物があるはず、と探したが、見当たらない。

「え?アレちゃいます?」
と、山猫少尉が指差した先には、改修工事中の日本郵船小樽支店。

・・・。

小樽駅前に戻って、新倉の団子屋に行くとするか。

小樽運河前に戻ってきた。
運河近くに、総合博物館の分館みたいなのもあるので、入ってみる。

おお、こんなところにGカムイ原作者・野田先生のサイン展示が!?

「ヤッター!なんか得したきぶん!」
と、喜んで館内をみてまわる。

小樽市の歴史を展示していたが、特に目を引いたのは、『消防犬ブン公』の大活躍だ。

消防署で飼われていたブン公は、火事になったら現場にまっしぐら。

ワンワンいうて野次馬を蹴散らし、こんがらがったホースをくわえて真っ直ぐにし、と大活躍したらしい。

なんて、健気!小樽市民のアイドル消防犬ブン公は、銅像にもなり、今日も小樽を見守っている。

大正硝子館で、小樽硝子を見物。

小樽浪漫館の外見を撮影してた頃には、お腹もぺこぺこになってきた。
小樽新倉屋でお団子🍡食べる予定だったが、もはやガマンの限界。

桑田やの『ぱんじゅう』を買って食べる。
あまとうの『マロンコロン』も買い込む。

美味い!唾液腺が弾けそうだ。

小樽新倉屋本店で、団子とお茶をいただく。

「ワタシは、黒アン団子頼んだはずやのに、白アンきた!」
と、山猫少尉がニャーニャー文句言うてるので、私の黒アンと替えっこしておく。

この団子も、Gカムイ作中に出てきたやつ。杉元と鶴見中尉が食べとった。

腹も減ってるので、あったかいお茶とお団子がしみるわー。

このお団子で、今回の小樽のGカム聖地巡礼はおしまい。

ホテルを引き払い、小樽駅へ。

小樽観光を振り返ってみるに、メシもお菓子も美味しかった。
聖地巡礼も楽しかった!
鰊御殿は、特に面白かった!

イマイチだったのはイタい成金野郎の旧青山別邸だが・・・。

さらば、小樽よ。
また来るその日まで!

小樽から電車に乗り、札幌にやってきた。

ホテルに荷物を放り込み、身軽になって市内へ繰り出す。
山猫少尉と、今回のゴールデンカムイ展の会場『丸井今井札幌本店』へ歩いていく。

札幌テレビ塔やー!

夕方、まだそんなに混み合ってないGカムイ展。

私は2回目の入場。
山猫少尉に至っては、もはや4回目の入場となる。(東京・京都・京都・札幌)

「さすがに内容は一緒やし、3回みてるし。展示はサラッと流しましょ、サラッと」
とか余裕をみせてた山猫少尉だが、入場したとたん、フォゼ尾(ぬいぐるみ)片手に、キャーキャー言いながら写真撮ったり、名シーンを反芻したり。

「尾形カワイイ!杉元かっこよすぎ!谷垣エモい!」
と、ニャーニャーいうてる山猫少尉。

土方さーん!永倉さあーん!
歳の和泉守兼定がうなるぜ!
ガムシンの一撃必殺、神道無念流ッ!
し、新撰組、むを、燃えーー!!

と、新撰組オタク魂が爆発し、メーメーいうて興奮している、羊好大尉。

Gカムイ展は、こんなもん、何度来てもええのんやからね!

夜になって、入場客もだいぶん増えてきた。Gカム展名物・物販コーナーも、大盛り上がりだ。

「コレも買わなくては、アレも買わなくては!ソレを買うかどうか悩むー、ええい、買っちゃえー!」
と、あんまり悩まずに、グッズをカゴに放り込んでいる山猫少尉。

これがまた、やたらとええ値段すんねんなあ。
こんな白石スタンプに1400円も出すのかね?

「ここでは値段のことを気にしてるひとは、1人もいないですよ?欲しいか、欲しくないか。今買うか、次買うか。どっちかしかないもんね!」

と、鼻息荒く、カゴを片手にレジに突進していく山猫少尉。

私もせっかくなので、フォトクリアカード(内容ランダム)のひとつでも、記念に買っとこかな。

ゴールデンカムイ展を存分に楽しんだ後、すすきの飲みに繰り出す。

お目当ての居酒屋を何軒かまわってみたが、どこもかしこも満席。
観光シーズンでもないのに、珍しいな?

蟹とフグの『喜多川』さんに入店。
靴を脱いで、掘り炬燵席にあげてもらう。

アスパラ天ぷらと、鮭のルイベ。
そしてタコのてんぷら等を適当に注文。

では、今日もお疲れ様でした。
Gカムに、カンパーイ!

この店の料理、そこそこのお値段するけど、とても美味い。

一皿の量も多いので、全然高くない。
いや、安いくらいよ、これやったら。

お酒も料理も、タイヘン美味しゅうございました。また来ようっと。

『喜多川』を出て、次のお目当て回転寿司『活一鮮』に行ってみるも、満席&長蛇の列で、諦める。

夜の札幌市内は、しんしんと冷え込んでおり、マジで寒い。
ここはひとつ、熱い札幌ミソラーメンでも食うていこうか。

大通駅近くの『らーめん空』で味噌ラーメンを食べる。

「あー!あっさりして美味しいー!あ、ネギはいらんから、羊好大尉に全部あげます」
と、山猫少尉にネギを移される。

うんむ、これは美味い味噌ラーメンや!
夜の札幌市内の寒さと、相性バツグン。

ごっそさんでした!!

ラーメン屋を出て、ホテルに歩いて帰る途中、夜のテレビ塔を仰ぎ見る。

「歩き過ぎて、脚イタいー。ワタシのスマートウォッチによれば、昨日は2万7千歩、今日はもうちょっとで3万歩歩いたって!だいぶん歩き回ってるやん!」

歩き過ぎついでやから、夜の札幌時計台も見て行こう。

今日はたっぷり歩いたし、明日朝はゆっくりスタートとしますかね。


【つづく】

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