ゴールデンカムイ聖地巡礼・札幌小樽の旅2023.5(1日目)
漫画『ゴールデンカムイ』が大好きだ。
最終回、最終巻発売後にも、各地でゴールデンカムイ展が催されたり、アニメ第4期開始や、実写映画化の動きもあり。
まだまだ、各媒体の熱気冷めやらぬ作品だ。
山猫少尉の情報によれば、5月中旬まで札幌市内で『ゴールデンカムイ展』が催されるのだとか。
これは札幌・小樽の聖地巡礼込みで、行くしかないでしょう!
5月の連休明け、翌週。
関西国際空港駅前で、山猫少尉と合流。
関空9時10分発新千歳空港行きのJALに乗り込む。
今日の札幌市のお天気は上々のようで、うれしい。
山猫少尉と、今日の予定とかランチについておしゃべりしてたら、11時過ぎに新千歳空港に到着していた。
半年ぶりに、北海道にやってきた!
さっそく、新千歳空港内でランチ。
スープカレーの店『lavi』はあいにく満席だったので、『五島軒』で、カレーうどんをいただく。
たっぷりカレーの汁と、細麺うどんが美味しい。
リコリコのアイスも食べて、出陣前の、カロリー摂取完了ッ!
新さっぽろ駅からのバスに乗って、またもやって来ました『北海道開拓の村』。
1年ほど前に、開拓の村に来た時は、あいにくの曇天&雨模様だったが、今日は、気持ち良いくらいの晴天。
アゲアゲ気分で、村内を回れそうだ。
なにしろ、5月の天気の良い、北海道なんですから!
開拓村の案内所には、Gカムイ聖地巡礼客用に、作中どのシーンで使われたのかを紹介してくれている説明書が貼ってある。
広大な敷地に点在する施設を、いちいち確認しなくても大丈夫だ。
なんて、親切なのでしょう。
「でも、私たちは、去年の6月にも一回ここに来てますもんね!前回見逃したところをサッと回っていけばいいんだから、簡単かんたん。では、行きましょう!」
と、Gカムオタク2人は、ケータイ片手に村内に突撃する。
まずは、正面の『市街地群』から。
通りの中央には、馬車鉄道が通っている。
浦河支所。
河本蕎麦屋と旧小樽新聞社。
近藤病院。
「尾形がテキパキ指示してた梯子!」
と、山猫少尉は興奮してバシバシ写真撮ってる。
そろそろ、大通り沿いは回りきったかな。
馬車鉄道が、カッポカッポ、と走っていく。
今日は、乗客もたくさん乗っている。
農村群に行ってみましょう。
「ここは、エディー・ダンのシーンで出てきた、牧場ですって」
なるほど、ふんふん、と地図とGカムイの電子書籍で答え合わせをしながら2人でキャッキャいうてると、村内案内ボランティアのおっちゃんたちが、
「アンタらも、Gカムイのファンの人かい?ここもマンガにでてんの?」
と話しかけてきた。
そーなんですよ、とおっちゃんたちもまじえて話をしてると、すぐ横を、ベージュ色の山高帽子とスーツを着用した紳士が、スタスタと歩いて行った。
な、なんだアレは?
記者時代の石川啄木のコスプレなのか?
啄木先生(勝手に命名)は、唖然とする我々をよそに、山村地区の方にスタスタと歩いていかれた。
いろんな人がいるのだなあ。
小川家酪農畜舎から、農村群の裏を歩く。
天気も良くて、風景もよき。
楽しいなあ〜、と、山猫少尉と歩いてたら、向こうの道から啄木先生(勝手に命名)が散歩してこられた。
俳句を苦吟しておられるのかしら。
ジャマしないでおきましょう。
Gカムイの主人公・杉元佐一の家は、貧乏なのかそうでないかをケンケンガクガク討論しながら、農村群の農家を見て歩く。
5月の札幌は、たんぽぽが咲き乱れ、涼しい風にそよいでる。
森の向こうには、啄木先生(勝手に命名)が歩いている。
「もう、ここまで来たら、山村群も行くしか!坂を登り、階段を、下っていきますよー」
元気な山猫少尉が、森の奥にずんずん進んでいく。
ヒーー!坂道キライ!階段キライ!!
「ぎょえー!でっかいアリや!」
吊り橋の手前で、山猫少尉がギャーギャーいうてるので、アリを見に行くと、まあ、そこそこの大きさ。
北海道やし、こんなもんでしょ。
私はアリなんかより、啄木先生(勝手に命名)の動向が気になる。
山村群に来てから、ついぞ先生のお姿が見えない。
どうしてしまったのだろう?
札幌師範学校武道場。
ここも、作中に出てきたとこなので、チェックチェック。
そして、また来ちゃった、『恵迪寮』。
北大の寄宿舎だ。
バンカラ過ぎて、面白い寮の生活が、いきいきと資料に残されている。
おもしろ資料や写真を隅から隅まで読んでしまうので、時間がどんどん経ってしまうという、恐ろしい場所だ。
「窓からジャンプ?新歓『ストーム』は、スキー板をガンガン鳴らしてフンドシ一丁で大騒ぎ?なんじゃこれ😅」
マジメに書き記された、恵迪寮のトンデモ記事を読んで、腹を抱えて2人でウヒウヒ笑ってたら、いつの間にか、啄木先生(勝手に命名)が、寮内を静かに資料を見て回っておられた。
あ、騒がしくして、すいません。
寮内トイレの落書きを書写して自費出版し、売上金でジンギスカン食って飲んじまう、とか、かなりいかがわしい事もやってる、いきいきとした寮生らの記録。
いまだに、北大恵迪寮の伝統は、寮歌とともに綿々と引き継がれている。
大いに感動して、恵迪寮を出るのでした。
寮を出て、広瀬写真館、北海中学と回り。
青山家、土谷家などの漁村群を巡礼し、気がついたら、開拓の村内、ほぼ全てを回ってしまっていた。
「前行ったとこは、とばして行こうっていってたのに・・・恐るべし、聖地巡礼!」
まあ、キャッキャ楽しく回ってたから、良いんですけどね。
有島家住宅、来世旅館ときて、入り口前広場に戻ってきた。
ほぼ全部、開拓の村カムイ関係まわったった!
「よおーし、予定通り!帰りのバスの時間直前やもんね!完璧や!さ、撤収しましょー!」
意気揚々、新札幌駅行きのバスに乗る。
さらば、北海道開拓の村。
さらば、啄木先生!
電車を乗り継ぎし、18時前に、小樽駅到着。
夕方前から、急に気温が下がってきて薄寒くなってきた。
日が暮れかけた小樽の街を歩き、予約していた海鮮居酒屋へ。
それでは、素晴らしき聖地巡礼初日に、カンパイ!
・・・ビールがキリンしかないって。
サッポロビール・クラッシックが飲みたいんだが。
つきだしは、よく冷えたハンバーグ。
ハンバーグ、量も多め。
ハクション大魔王が飲みに来たと思ってるのかしら。
普通に美味しいけどねえ。
八角の刺身と、イカ刺身をつつきながら、一杯だけ飲むことにする。
ハクション大魔王よろしく、ハンバーグをパクつきながら、キリンビール飲む。
ハンバーグ店を早めに切り上げ、夜の小樽寿司屋通りをウロウロ。
適当に見つけた寿司居酒屋に入ってみる。
人の良さそうな板前さんの店で、サッポロビールクラシックを注文する。
これこれ。北海道に来たら、まずはサッポロビールが飲みたかった。
仕切り直しで、小樽の夜にカンパーイ!
適当に料理と寿司10貫セットを頼み、食べたいお寿司をいっせーのーで!で指差す。
「ウニ!」
私も、ウニ!
・・・。
互いに一歩も譲らないので、ジャンケンして決める。
ジャンケンぽん!
「!!ヤッター!ウニ、ゲットだぜ!」
山猫少尉が勝ち、ホクホク顔でウニを食べちゃう。
あーあ、美味そうでよろしおまんな。
とか、2人で楽しく飲んで食って、小樽の夜を楽しんだのでした。
ウニも食べたかった・・・。
「いいじゃないですか、さっきの店では美味しいハンバーグを、お腹いっぱい食べれたんだし」
ハックション!
シメは、すじこのオニギリと、梅白身魚の細巻き。
すじこのオニギリも、細巻きもすごく美味しい!
「小樽のお寿司、サイコー!」
と、山猫少尉もご満悦でした。
良かったヨカッタ。
飲み終わり、ご機嫌で小樽運河に繰り出す。
ライトアップもしてない運河は、真っ暗。
「海もみたいなー」
と、山猫少尉が言うので、港方面に歩いていく。
小樽の海は、真っ暗で、海風は冷たい。
ガタガタ震えながら、這々の体でホテルに帰るのでした。
明日も早よから小樽市内を聖地巡礼だ。
ホテルで風呂入って、たっぷり寝てしまおう。
【つづく】
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