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【書評】『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』


【基本情報】

  • 著者:根本裕幸

  • 出版年:2017年9月29日第1刷発行/2021年11月24日第25刷発行

  • 出版社:株式会社あさ出版

  • ページ数:全214ページ

【読書のきっかけ】

私の悩みは「自己肯定感が低い」ことです。

いつも他人から

「変に思われていないかな?」
「笑われていないかな?」
など、

どう見られているか気になってしまいます。

何か起こるたびに
「私ってバカ」「やっぱりダメだ」と
ネガティブになることもしょっちゅうです。

自己肯定感が低いままだと

・いつまでもネガティブ思考が止まらない
・他人の視線が気になる

など様々な悪影響が出てきます。

「自己肯定感を高める方法を知りたい!」
自己肯定感について書かれた本を探している中
本書に出会いました。

【気づいたこと・感じたこと】

Ⅰ.敏感な人って、どんな人?

まず、自己肯定感が低い人は
「敏感な人」です。

敏感な人は、常に周りの視線が気になりがち。

言動や行動面においても
自分が他人にどう思われているかを
気にしてしまうので、
他人の気持ちを優先する傾向が強め。

敏感すぎる人は
言動や行動の軸が自分ではなく
「他人」になっているのです。

また、敏感な人は他人と比較して
自分にダメ出しする傾向が強いのも特徴。

「あの人と比べると私なんて…」という思考は
自分を否定するのも同じ。
だんだん自分が嫌いになってしまいます。
(…ちなみに、私はまさにこれです💦)

他に自己肯定感の低い人は
「~するべき」「~しなくてはならない」
という口調が多いです。

この口癖、実は他人軸の考えなのです。

他人軸で考えた「あるべき姿」を想像して
そうなっていない自分自身を
無意識に責めてしまっているのです。

私もつい
「~べき」「こうであらなくてはならない」と
考えてしまいがちなので、気をつけたいです。

Ⅱ.自己肯定感は「過去」が影響している!

自己肯定感の低い人は
その原因が「過去」にあります。

  • 思春期

  • 失恋

  • 進学や就活での失敗

特にこの3つが
失敗や他人の目を恐れてしまう
原因を作ってしまいやすいです。

思春期は自意識が高まり
周りの目が気になりだす時期。

周りが気になりだすため
ちょっとしたことで過敏になってしまい
コンプレックスを持ちやすくなります。

思春期の出来事って、
自身の性格に影響を与えている
んですね。

他に失恋・進学や就活での失敗経験
自信喪失や人付き合いに恐怖心を持つ
原因となります。

失敗や挫折といった経験は
大きな心の傷を残してしまう
のです。

また、子ども時代の家族関係
現在の自分に影響を及ぼしています。

特に母親との関係
人付き合いの基本となります。

母親の性格が
感情的・過干渉・心配性・冷たいなど
ネガティブな面が強いタイプだったら
親の顔色を伺うようになります。

その結果、人付き合いでも
相手の顔色を伺うようになり
主体性の無い性格になってしまう
のです。

私の場合、
親が感情的なタイプの人
子どもの頃いつも親の顔色を伺っていました。

今でも親の前では
「親が理想とする自分でなくては」
と自分を押し殺してしまいます。

Ⅲ.自己肯定感を高めるには?

自己肯定感を高めるには
まず、自分自身に意識を向けて
自分がどのくらい敏感に反応しているのか
感じることが大切です。

自分自身に意識を向けられるようになったら
自分の過去を遡り、原因を探っていきます。

【自分と向き合うステップ】

  • まず、自分自身に意識を向ける

  • 自分の過去に意識を向けて、思い出して嫌な気持ちになる出来事はないか

  • 家族関係は良かったか、両親はどういう人だったか

私も今回、自分の過去を遡り
ノートに年表という形で
書き出しましたが…

良い思い出よりも
嫌な思い出が多くしんどかったです。

そのくらい
自分の心が傷だらけだったんだな
痛感しました。

Ⅳ.自分軸を作っていこう!

自分自身に意識を向けられるようになったら
軸を他人から自分に置き換えて
考えや心のあり方を変えていきます。

自分に意識を向けた上で
自己肯定感を高めていくのが
自分軸を作る上で一番大切なところです。

【自己肯定感を高めるステップ】

①ありのままの自分を受け入れる

自己肯定感を高める上で
意識したいポイントは
「自分の感情を否定しないこと」。

嫌と感じたものは嫌
好きと感じたものは好き。

不器用で思い通りにいかない自分を
大切な友達に接するように
接してあげるのが大事。

自分を受け入れることについて
「私ってずっと自分を蔑ろにしてきたなあ」
私は自分を振り返ってみて思いました。

自分の味方になれるのは
結局自分しかいないんですよね…

②敏感な自分を作った相手を「許す」

自分に軸を置いて考えるようになると

自分の気持ちを優先させることへの
モヤモヤや悩み、苦しみといった
「痛み」が発生します。

「痛み」を乗り越えるには

相手への思いを書き出す「解放」と
相手の状況を感情的に理解する「共感」

この二つのプロセスを繰り返します。

そして、最終的に相手を許すことで
自分の中の負の思い出を手放します。

相手を許すなんて、と
モヤモヤすると思いますが
大切なところだと思います。

私もまだこの「許し」の部分で
モヤモヤしていますが
ゆっくり乗り越えていきたいです。

③自分と相手の間に境界線を引く

他人の感情に影響を受けやすい人は
「私は私。あなたはあなた」と唱えて
自分と相手の間に境界線を引きます。

自分と相手に境界線を引くことで
相手との間に適切な距離を取りやすくなる
効果があります。

④自分軸で考え、自己肯定感を高く保ち続ける

自分らしさを取り戻していく中で
人間関係がギクシャクするなど
問題が生じます。

自分軸で生きていても
問題は生じるもの。

自分がより成長するために
必要があって起きている

と前向きに捉えていく気持ちを持つことが
大切だと感じました。

⑤小さな成長を見逃さない

自分を変えていく上で大切なのは

過去の自分と現在の自分を比較して
その間の「小さな成長」を
見逃さないこと。

「どこが良くなったか?」を
過去の自分と比べてみて
小さな変化があれば褒める。

小さな変化を褒めることで
自己肯定感が高まる効果があります。
私も意識していこうと思います。

【まとめ】

本書の中で、最後に出てきた
「人生はらせん階段を上がるように進んでいく」という言葉が印象に残りました。

「他人にどう思われてるか気になる」
「他人の目が気になってしまう…」

普段から他人に振り回されがちな人は
過去に敏感になってしまった
原因があります。

自己肯定感を高める時の
大事なポイントは、

  • 自分が敏感になった過去を探る

  • 負の感情を許し、手放す

  • ありのままの自分を受け入れる

  • 変化している部分に目を向ける

過去を探り、今の自分を知り
未来に少しずつ目を向けていく
ことが
大切だと思いました。

【2023年11月12日追記】

こちらの記事にて本書の
実践内容をアップしました!↓


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