隅に追いやられたパセリの束、カレーになる。
「たくさんのパセリを使って作る」という、パセリカレーの話を以前読んだのです。
私はパセリが特別好きなわけではありませんが、読んだ後には食べてみたいと思っている自分がいたのでした。
パセリカレーの話は平松洋子さんが書かれたものだったと記憶しています(もし間違えていたらごめんなさい)。
スーパーで隅に追いやられていたパセリの束を見て、パセリカレーの話を思い出したのです。
私は若干迷いながらも花束みたいなパセリを手に取り、買ってきました。
値引き品として売られていたパセリ。
色もところどころ黄色くなってしまった部分があります。
パセリカレーの作り方が話の中に記載されていた記憶はあるのですが、何の本で読んだのかがどうしても思い出せませんでした。
とりあえず自己流で、市販のカレールーと家にある材料、大量のパセリでカレーライスを作ってみようと思います。
パセリをよく洗うところから始めます。
ボウルに水を入れ、パセリをゆらゆらと振ると、土や砂がパセリからたくさん出てきました。
パセリの葉と茎を手でちぎって分けます。
カレーに使うのは葉の部分だけにします。パセリの茎は食べるには硬そう。
茎は適当な大きさに切ってジッパーつき保存袋に入れ、冷凍保存することにしました。スープを作る時や、肉の風味づけなどで使ってみようと思います。
パセリの葉、人参、玉ねぎ、鶏むね肉、ちくわを全てみじん切りに。
わが家はカレーの時にちくわを入れることが多いのです。
鶏むね肉を炒めます。
色が白っぽく変わってきたら、パセリ以外の用意した具材をすべて鍋に入れます。
玉ねぎと人参が透き通ってきたら、いよいよたくさんのパセリを入れます。こんなに入れたらどんな味になるのだろうと一瞬不安がよぎりましたが、全て鍋に入れます。
パセリはあっという間にしんなり。かさが減りました。
この辺りで水を加えたいところ。
今回は家にあったバーモントカレー甘口を使うので、記載の水の分量を確認。
今回は野菜から出た水分でカレールーの味が薄くなってしまうかなと思い、750mlより少し減らし、700mlの水を入れることにしました。
沸騰したら一度火を止め、カレールーを入れて溶かします。
再び火をつけ、混ぜながら加熱したら完成。
この段階でパセリ特有の爽やかな香りは薄くなり、カレーのいい匂いにパセリが負けている気もします。粗熱が取れたら、食べるまで冷蔵庫で保存。
さて、お次はポテトサラダを作ります。
じゃがいもの皮をむき、一口大に切ったらアイラップで柔らかくなるまで電子レンジで加熱。
ミトンをして、温かいうちにアイラップの上から潰してマッシュポテトにします。
砂糖、穀物酢、マヨネーズをマッシュポテトに加え、袋の上から揉みこんで完成。
枝豆を上に添えました。彩りがよい。
肝心のパセリカレー、どんな味になっていたかというと。
パセリの爽やかな風味がカレーに加わって、さっぱりする感じがします。
あんなに大量にパセリを入れたのに、苦味が増すこともなく、パセリの爽やかな良いところだけがカレーに加わった感覚です。
見た目がそんなに良くない出来になってしまった気はしますが、味はかなり好きでした。
作って食べ終えた後、どうしても気になり、平松洋子さんとパセリカレーについてネットで調べてみました。
パセリカレーのレシピはdancyuで公開されていたのです。
私が読んだのはdancyuだったんだ、とここで気づきました。
私が作ったパセリカレーとは全くの別物です。そりゃそうだ。
私はいつものカレーライスにパセリを足す作り方をしました。
こちらのレシピでは、パセリが完全に主役になっています。
パセリカレーの話を私が読んだときは、写真が添えられていなかったような。パセリカレーを写真で見られたことが嬉しいです。
平松洋子さんのレシピでは、パセリを余すことなく利用されているのが素晴らしいです。硬そうだと思って私は使わなかった、パセリの茎もちゃんとパセリカレーに入っていました。
またパセリをたくさん買う機会が来たら、今度はこちらのレシピを参考に作ってみたいと思います。
シソ