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【ファシリテーショングラフィック】会議を可視化する

 百聞は一見に如かずということわざもありますが、人は情報を得るとき視覚的に情報を得た方が圧倒的に理解を深めることが出来ます。普段、人は受け取る情報のうち、8割は視覚情報から得ています。なので、会議を進める上でも言葉のやり取りだけで進めるよりも書きながら進めた方が圧倒的に効率的で効果的に会議が進みます。
 そこで、ファシリテーションのスキルの中で議論を可視化する(見える化)スキルがファシリテーショングラフィックです。会議室で会議をするのであれば、会議室にあるホワイトボードに議論を書きながら、会議を進めてみましょう。もし、ホワイトボードがない部屋の場合はA3のコピー用紙でもよいので、書きながら進めることをやってみましょう。


議論を書くことで得られる効果

得られる効果には3つあります。
・メンバーの会議への参加を促進します。
 発言した意見をホワイトボードに書くことで意見を受け止めてもらえたという安心感を与え、会議へのモチベーションのUPにつながります。
 
・議論への理解が深まります
 今、何を話しているか、視覚的にとらえることで迷子にならず、議論について、理解がしやすくなります
 
・発想が広がります。
 書かれている意見を見ながら、議論をすることで、発想が広がり、アイデ
ィアが膨らみます

ファシリテーショングラフィックの実践スキル

実践する上でまず、やってみる可視化(見える化)するスキルを3つ紹介していきましょう

1)テーマとゴールを書く
 人は話しを始めると話しているうちに自分でもゴールがよくわからなくことがあります。今日は何を話す場で、どうなると今日の会議は終了するかというゴールを書いて、参加者全員で確認するようにしましょう。
 目の前のホワイトボードにテーマとゴールが書いてあると議論の迷子になりにくいですし、議論が脱線したときもファシリテータがホワイトボードを指さし、「今日はこのテーマ、ゴールで話しています」と、参加者へ確認しやすくなり、議論を進めやすくなります。
 
2)議論のプロセスも書く
 書くときに結論や結果のみを書いている人は多いのではないでしょうか。出てきた意見やアイディアを書き、併せて議論の流れ、プロセスも書くと参加者が考えていた思考やアイディア、意見を漏らすことなく、活用し、有用な議論をすることができます。
 意見を一つひとつ書くことで、意見を承認したことになり、参加者のモチ
ベーションにつながります。他には、会議に参加しているときによくいるこ
まった人の中に自分の主張を繰り返す人がいますが、あなたの意見は受け取
りましたというサインになり、繰り返しを防ぐことが出来ます。
 また、書いてある意見やアイディアを視覚情報で見ながら議論すること
で、発想自体も広がり、より多様な議論をすることが出来ます。
 
3)色分けをしてかく
 「見える化、可視化をしてみましょう」と言われて、そんなのやっている
という人も多いと思いますが、会社で書いているときには割と色にこだわり
を持って書く人は少ないのではないでしょうか。
 議論を書くときに色分けして書くと、圧倒的に議論がわかりやすくなりま
す。例えば、意見やアイディアは「青」。前提の情報は「黒」。決定事項や
アクションは「赤」のように決めて、毎回、同じ配色で書いておくと参加者
もパッと見て理解することができ、記憶に残りやすくなります。

まとめ

  議論を書くことで得られる効果と実践のスキルを3つ紹介しましたが、まずは色々考えるよりも、最初はとにかく書いてみましょう。書くと、書かないでは全く会議の効率が違います。時間の有効活用になるので、まずはやってみてください。
 そうすることで、他の効果も沢山見えてくると思います。


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