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コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)8月10日

前回の様子はこちら。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n756a95bce214
札幌ドームから 大和ハウスプレミストドーム に変わってからの最初の試合です。略称も「札ド」から「プレド」になりました。
これはけっこう重要で、自分自身、まだ「プレド」といわれてもピンとこない部分はありますが、いずれ「プレド」も「味スタ」とか「フクアリ」のように、ピンとくる呼び名に変わってくると思います。とりあえず、念仏のように「プレド」「プレド」「プレド」「プレド」「プレド」と唱えておきます。

名称が変わっても、変わったのはそれだけ。場所も変わらず、地球に着陸したUFOのような外観も変わらず、中の様子も当然変わりません。また、自分も変わりません。集合時刻の10時少し前に「まちのミライ・サポーティングスタッフ」コンサドーレ・ホームゲームボランティア控室に入ると、まちのミライの担当者も変わらずに出迎えてくれました。

10時に全体朝礼が始まり、前日までのチケット発券状況からの予想入場者数や、試合前のイベントの場所と予定時刻の説明があり、特に縁日が行われる場所への行き方はボランティア参加者から念押しの確認がありました。
無線の確認をしたあとに、バケツとともに新たにラミネート板を持って担当場所へ移動です。今回の担当場所はカテゴリー2のホーム側で、近くにクラブコンサドーレのブースもあることから、多くの人が集まる場所です。

担当場所に着いてすぐに、そのラミ板をセットしました。コンサドーレの公式ホームページの会場案内図です。

まちのミライの担当者が、ボランティア参加者からの意見を取り入れて用意してくださいました。
これは「ボランティアが会場案内をしやすくするために」という目的でしたが、開場後は来場者が案内図を一瞥して目的地へ自ら行っている様子を何度か見かけたので、思わぬ副次的効果が生まれたかもしれません。
それから、リサイクルボックス(ごみ箱)一箇所につき、ごみ袋の口を5枚程度開いておきました。ごみ袋が『ライスレジン』というもので口を開けずらいため、あらかじめ開けておくことにしたためです。朝礼で、その後は無線で、予想入場者数が入ってくるので、入場者数が増えればごみの量も増えるから、内心は“5枚では全然足りないだろうけど”と考えつつも、あまり開けすぎるのもムダな感じがするので、控えめにしています。

11時に開場。最初は毎試合やってくるサポーターが入場するので、何かトラブルが起こらないか目配せをすることが中心です。そしてやはりというべきか、屋外テラスに並ぶキッチンカーへ一目散に向かう人が目立ちました。きっとたぶん、どのキッチンカーが来るか確認していて、何を買うか決めているから、最初に買って手に入れておこうという考えなのでしょう。そういうサポーター心理、自分も理解できます。
それに加えて、この試合ではビールが半額で提供されていました。おまけに外は30度を超える暑さです。ドーム内は空調が効いていても地味に暑く感じました。熱中症対策にも水分補給は必要だから、ビールを買う人は地味に多かったように思います。それもあってか・なかったかはさておくとしても、こんなことがありました。

「エレベーター内でビールがこぼれている」
と40代くらいの男性から申告がありました。
自分ともう1人のボランティア参加者で該当のエレベーター内へ行き、ビールが床に広がっている様子を確認しました。ただ、場所が場所だけに、無線で「処置は業者が行うのか、ボランティアがやってもいいのか」と問い合わせて、担当者から「ボランティアでやってください」と指示があったので、2人でバケツと吸水用の新聞紙とタオルをエレベーター内に持ち込んで処置しました。その間、エレベーターは扉が閉まりそうになるし、利用しようとしているサポーターの視線は感じるし、それでいてビールはなかなか吸い取れず、気持ちばかり焦りました。
エレベーターの近くでは、60~70代くらいの男性が「わしがこぼした」と言いながら一部始終を見ていました。
「すまないねえ・・・」
と言いつつも、杖を持って足腰がおぼつかない様子で「座席まで(ビール以外の買った食べ物を)持ってってくれ」とお願いされました。本来、ボランティアが行うことではないですが、その人1人しかいないこと、片手が杖でふさがっているので、やむなく座席番号を聞いて案内しました。男性は座席に着いてからも「どうすればいいのか・・・」と、無事だった食べ物の置き場所に難儀していましたが、自分は「膝の上に置くなどしてください」と話して担当場所に戻りました。

そんな大事(おおごと)があると、普段の「お座席、わかりますか?」と訊いて「わかりません」というのは大したことがないように思えてきました(苦笑)。ほか、カップルからは
「とにかく明るい安村さんはいつ出演されますか?」
と訊かれて
「ピッチよりも前に、屋外ステージが先に出られますよ」
と案内するのも、手元に案内チラシを用意していたから簡単でした。
それで、なんとなくですが、休憩時間(詳細な時間は記載しません)を挟み、通路内で座席案内しながらスタンドの様子を見ていると、出演するゲスト目当ての人が今回は多かった気がしました。タイトル未定の3人が歌っている間はタオルマフラーを振り回すファンがそこかしこに見られたし、とにかく明るい安村さんが芸を披露している間は通路で立ち止まって凝視する人が大勢いました。で、自分はこういうときに「お座席、わかりますか?」と訊くのは控えました。理由は“KY”で、自分も芸を見たいというのもあれば、座席案内も芸の披露が終わってからで間に合うから、空気を読みました。ただし、通路を歩き回って、無線を気にしつつ、流し目で正視せず。

試合開始時刻が近づくと招待券を手に入ってくる人が増えだして、自分が「お座席、わかりますか?」と訊く前から「座席がわからない」と言われて、一人一人、順番に案内していきます。すると、本当に偶然で、同じ通路番号・列番号・異なる座席番号の2つのグループから座席の場所を訊かれて一緒に案内するという、今後二度とできないような離れ業もやってしまいました。
あと、通路を歩いてスタンド内の様子を見ていると、赤平市の広報担当者が写真を撮っていたり、パートナー企業の家族連れが大勢集まっていたりと、夏休みだからこそ札幌に来て・家族サービスで、思い出作りにコンサドーレを選んだ人を多く見かけました。

試合が始まれば全員が休憩に入ります。スタンドでの観戦もできますが、自分は控室に戻って持参のコーヒーを飲みながらDAZNでの観戦です。
ボランティアは、屋外のドーレくんひろばも担当場所の一つです。その場所担当のボランティア参加者も控室に戻ってきて
「いやあ、暑いわ、夏休みで子供が多いわ、大変だった」
と言いながらも、充実した表情を浮かべていました。自分は空調の効いた屋内で担務だから汗をあまりかかずに過ごせるので、なんかちょっと申し訳ない気持ちにもなりました。その分、休憩時間以外はずっと立ちっぱなし・歩きっぱなしですが。
なお、試合中(=休憩時間)の控室内の様子については「あ~あ・・・」の一言でお察しください。

前半40分には控室を出て担当場所に戻り、リサイクルボックス(ごみ箱)内の確認をして、半分程度の量でもごみ袋を交換しておきました。ハーフタイムでごみを捨てに来る人が多いので事前に空っぽにしておこうというわけですが、どういうわけかリサイクルボックスが混雑したのは前半終了 → ドールズの演舞、まで。それよりあとは自分がビールの飲みこぼし処理対応でスタンド内に行ったことからわからないものの、戻ってもリサイクルボックス前の混雑はなく、ごみもあまり増えていませんでした。
それであっても、後半開始前にごみ袋は交換しておき、後半が始まれば再び全員が休憩です。

後半も控室でDAZN観戦です。自分はタブレットで見ていたし、控室にいるボランティア参加者も各々のスマホで試合の様子を見ています。同じ画面を見ているから
「PK」「福岡の選手が抗議している」「DOGSOだったら厳しい判定だな」「武蔵が蹴るのか」「止められたらどうしよう」「よし、決まった」
ハイタッチこそしないけれど、パブリックビューイングにありがちな“みんなが解説者”のような会話が繰り返されました。

このまま1-1で引き分けになりそうな雰囲気で控室を出て担当場所に戻り、ラミ板を外して隅において置き、ごみ袋を交換して試合終了後に備えていると、福岡が追加点を入れてしまったので、勝利をあきらめて退場する人がどっと出てきました。
「ごみの分別にご協力をお願いします」
と声かけをしていると、スタンドからシュートが決まって総立ちになる様子が見えて、退場する流れもいったん止まりました。止まったといっても2分程度で、再び試合終了前に退場する人の流れができました。そのため、自分もまた分別を呼びかけたのでした。
結局、2-2で試合終了。観客数が約25000人ということと、ハーフタイムにごみがあまり出なかったこともあってか、試合終了後にごみを捨てに来る人のほうがはるかに多かったです。ごみが溢れる前に袋を交換したいと思ったけれど、ごみを捨てに来る人の流れが途切れないためにリサイクルボックスへ近づくことすらできず、プラカップが上に飛び出ている様子は見えているのに何もできないまま10分以上経過したのでした。その間、自分は『ライスレジン』のごみ袋を5枚程度開けておき、あとでまとめて交換する段取りを考えていました。
試合終了から10分程度経過すると、まだ人だかりはあるけれどリサイクルボックスには近づける状況に変わったので、ペアを組むボランティア参加者と溢れた部分から別のごみ袋に移し替え、量を減らしたうえでごみ袋を交換する作業を片っ端からやりました。片っ端からやっても、3分後にはもうリサイクルボックス内がいっぱいになってしまい、また交換する羽目にもなりました。観客数が20000人を超えると、ごみの量は30000人分です(苦笑)。

無線で「16時30分には上がりましょう」と指示が来たので、27分ころに“これが最後のごみ袋交換”と思いながら取り換え、30分きっちりにラミ板とバケツを持って控室に戻りました。
控室ではまちのミライの担当者が「皆様、お疲れ様でした」と労いの言葉があり、チームはまだ厳しい状況だということ、次の試合に備えて改善点があれば出してほしいという話ののちに解散となりました。解散前には来場者プレゼントのTシャツを受け取りました。

次のホームゲームは平日ナイトゲームです。平日ナイトゲームに都合をつけられる人は多くないので、自分はシフト勤務なのを逆に利用して休みを取って参加します。
それでは、次回もドーム内のどこかにいます。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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