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和製ドリブラー革新

私達は「もっとfootballがうまくなりたい‼︎」と願う全ての方々に技術的なサポートをしている【football・テクニカルアドバイザー】の f-style です。
 “知る”だけでもアナタのfootballが生まれ変わる⁉︎ 
⚽️ f-style  science の世界へようこそ⚽️

⚽はじめに

さて、これまで“姿勢の大切さ”/“身体の使い方”/“footballが上手くなる歩き方”/“ボールの置き所”などについてお伝えさせて頂きました。

今回は、これまでの内容も踏まえ、『和製ドリブラー』をテーマにこれからの日本産のドリブラーについて、F-styleの考え方をお伝えしていきたいと思います。
あくまで私の私感でお伝えしていきますが、footballが上手くなる為の”何かのヒント”になればと思っておりますので、お付き合い頂きましたら幸いです。

ー日本サッカーと『ドリブラー』ー

これまでにも日本から生まれた『天才ドリブラー』と呼ばれた名手は数多くおられます。
そんな数多の『和製ドリブラー』達は日本football界に多大なる影響を与え、その歴史に欠かせない存在だと感じております。
そして、これからも『和製ドリブラー』は、日本のfootballを発展させる切り札になるだろうと心から期待しています。

さて、少し昔話をすると、日本に初めてのプロサッカーリーグ「Jリーグ」が誕生した頃にサッカーを始めた私にとって「三浦知良選手」は、とてつもなくキラキラと輝いて見えました。(これに関しては、共感してくださる”元サッカー小僧”は数えきれないほどいるでしょう。)
代名詞はブラジル仕込み?の「高速またぎ/高速シザース」
あの頃の日本サッカーには「キング・カズ」という『天才ドリブラー』がまさしく王様の如く君臨していた印象をもっています。

それ以降も多くの『和製ドリブラー』達が日本サッカーの歴史を塗り替え、日本中を熱くしてくれました。

ーそして現代ー

あれから27年。今ではあの頃に憧れていた『天才ドリブラー』が至る所に存在している様な気がしています。
より高度なフェイント、細かく正確なボールタッチ、スルスルと敵を抜き去っていく小さな『天才ドリブラー』達。
多彩な技術を小学生の頃から体に浸み込ませる為にドリブルに特化したチームやスクールも数多く見受けられます。
これからの日本football界を担うであろう『和製ドリブラー』の”金の卵”達がどのように育ってくるのかとても楽しみです。

今回は、そんな”金の卵”達のさらなる成長のヒントになればと私たちF-styleの考える『和製ドリブラーの未来像』を、今の『和製ドリブラー』達の特徴を参考にお伝えします。

⚽現在の和製ドリブラーの特徴

少し前置きが長くなってしましました。
それでは、『和製ドリブラー』の特徴を長所と短所の両面から見ながら考えてみましょう。

まず、私が思う『和製ドリブラー』の長所は以下の通りです。

ー長所ー

☆ボールタッチが細かくて正確
☆すばしっこい
☆技が多彩

現在の『和製ドリブラー』の長所はこのように技術的な要素が多いと感じています。
小さな頃からボールを沢山触り、色んな技を身に付け、それを速く正確にできるように練習を繰り返していく。そこに日本人特有の“アジリティーの高さ”が合わさることで「上手くてすばしっこいドリブル」と成ったのではないかと考えています。
これは”体格的なフィジカル”で劣る日本人が世界と戦うために、「高度な技術力」と”動作的フィジカル”「アジリティーの高さ」に特化して発展しているのではないかと感じています。 
実際に、海外からの”日本人の長所”についてのコメントには、「技術力の高さ」「真面目さ」「速さ」などのキーワードが多く見られます。  

続いて、現在の『和製ドリブラー』の短所も上げてみます。

ー短所ー

★スプリントドリブラーが少ない
★高速ドリブルになるとボールが足元から離れやすい
★視野が狭くなりやすい

以上が私が感じた現在の『和製ドリブラー』の課題です。
「スプリントドリブル」というのは短距離を全力で走りながらのドリブルを意味しています。
『和製ドリブラー』の特徴として全力で走りながらのドリブルをするとボールが足元から離れてしまう傾向があると感じており、「世界のドリブラー」達と見比べるとこの短所が如実に感じ取りました。
この短所に関しては、身体的な要素、つまり”姿勢”や”身体の使い方”などの未成熟さの表れではないかと考えています。

そして、ここに『和製ドリブラーの未来像』のヒントが隠されていると感じています。

このヒントからF-styleが考える『和製ドリブラーの未来像』を可視化していきましょう。


⚽F-styleが描く『和製ドリブラー』

F-styleが描く『和製ドリブラー』の前に、まずF-styleの思う「理想のfootball選手像」について簡単にお伝えします。

ーF-styleの「理想の選手像」ー

「ボールを持てばいつでもパス・ドリブル・シュートが何でもできる選手」
=「自由な選手」
”その選手がボールを持てば観ててワクワクする”
”敵対すると何をしてくるかわからないから怖い”

このような選手がF-styleの思い描く「理想の選手像」です。
そして『和製ドリブラーの未来像』でもこの考えは変わりません。

ーF-styleが描く『和製ドリブラー』ー 

F-styleが描く『和製ドリブラーの未来像』は以下の通りです。  

〇 いつでも”前後左右”どこにでも移動できる。
〇 いつでも短/長のパスが出せる。
〇 いつでもシュートが打てる。
〇 そのうえでフェイントも織り交ぜ相手を混乱させられる。
〇 密集地でも”すばしっこいドリブル”で切り裂ける。
〇 さらに相手をぶっちぎるスプリントドリブルもあれば鬼に金棒。

さぁ、このような『和製ドリブラー』が誕生すればどうでしょう?
観ていてワクワクしませんか? もし対戦したら怖くありませんか??

『いつでもパス・ドリブル・シュートが何でもできる和製ドリブラー』  

数年後の未来にはこの様な『”怪物”和製ドリブラー』達が日本中至る所に現れ、日本が世界と渡り合える切り札/エースとなることを心から楽しみにしています。 

それでは、どうすれば実際に私たちの”理想”を”現実”にできるのか?
ようやくF-styleの『和製ドリブラー革新』の内容をお伝えします。


⚽『和製ドリブラー革新』現実と理想

現在の日本を代表する『和製ドリブラー』〇〇選手です。
(一応、顔と番号と名前は隠します、、、)
この写真には『和製ドリブラー』の現状がよく詰まっていると感じています。

では、このドリブルシーンで気になるポイントを見ていきましょう。

☟☟☟

ー現実ー

わかりますか??
状況的に相手2人に挟まれているのでおそらく高速ドリブルで相手を振り切ろうとしているのではないでしょうか。
この選手は、走りながらでも技術力がほとんど変わらない、まさしく”上手くてすばしっこいドリブラー”の典型的な選手だと言えます。
しかし、F-styleが思い描く『和製ドリブラーの未来像』とは少し違います。
この写真で気になったポイントは赤線や〇、▽の箇所です。
では、一つ一つ見ていきましょう。

ー考察ー

まずは姿勢の観点からお伝えします。
見ての通り、決してこの選手の姿勢が悪いわけではありません。常に背筋が伸び、普段の歩いている時でも綺麗な姿勢をされている印象があります。
ただし、重要なのは『見た目が綺麗な姿勢』ではなく『footballに理想的な姿勢』なのです。
※姿勢については以下の記事をご参照ください☟

では、写真を見返してみてください。
まず、一番のポイントは、「骨盤の向き」と「背筋」の関係です。写真では赤線や▽の部分です。
この写真では、「骨盤の向き」が”前傾している状態”です。そして、そこから真っ直ぐ綺麗に「背筋」が伸びています。
すると、上半身が斜め前に傾いています。この姿勢が結果的に様々な不都合をもたらします。
一見、上半身が前に傾いていると重心が前に出る事で、速く走れる様に思われるかもしれませんが、それは、間違いです。なぜなら「脚が前に出にくくなる」からです。
試しに前かがみの状態と背筋を真上に伸ばした状態での脚の上がり方を比べてみてください。違いがわかるでしょうか?
脚が上がらず、前に出なくなれば、一歩の『ストライド』が伸びません。『ストライド』が伸びなければ速く走ることは難しくなります。
※ストライドの重要性は下記の記事をご参照ください☟

もう一度『和製ドリブラー』の写真を見てもらうと、脚が前に出ていない事がわかりますでしょうか?
さらに脚が前に出ないことでさらなる問題が生まれます。
それは、”蹴脚”と”ボール”との距離が離れやすくなる事です。

よくディフェンスのボールの奪い方で「ボールが足から離れた時」と聞いたこと/伝えたことはありませんか?
つまり、ボールが足元から離れてしまうと相手に奪われるチャンスを与えてしまう事になります。
では、ボールを前に出さないようにボールタッチすればいいのか??
いえいえ、それをしてしまうと『ストライド』が短くなってしまいますよ?
さらにボールが足元に入りすぎると目線が下がり、視野も狭くなります。
そんな状態で”いつでもシュート”が打てますか?味方にパスが出せますか??
結果「周りが見えないドリブラー」となってしまう可能性がでてきます。

では、早くこの状況を脱出するために速く走り去ろう!!とお考えではないでしょうか?
この姿勢の状態で速く走ろうとすれば、地面を蹴って前に進もうとします。そうしなければ「ストライド」が伸びません。
この選手も地面を蹴って走っている様子が写真から伺えます。
しかし、この走り方は理想的とは言えません。
地面を蹴った脚が後ろに残ってしまい、次の一歩が遅れてしまいます。
すると今度は「ピッチ」が遅くなってしまい、またまた走る速さに影響を及ぼすこととなってしまいます。

いかがでしょう。

★スプリントドリブラーが少ない
★高速ドリブルになるとボールが足元から離れやすい
★視野が狭くなりやすい  

この様にこの写真には私たちが考える、現在の『和製ドリブラー』の課題が全て詰まっています。

では何を変えていけばいいのか??
F-styleの思い描く”理想”についてお伝えします。

ー理想ー

まずは、やはり姿勢からです。
骨盤が前傾する事は前に走るのに関しては決して悪いことではありません。
ただし、そこから伸びている上半身は前に傾かない事が理想的です。
上半身が傾く事で上記のような様々な問題が生じてきます。
重心移動での初動時以外では、できる限り上体を起こし”脚が前に出る姿勢”を心掛けて欲しいと思います。

”脚が前に出る姿勢”に関してもう少しお伝えしますと、骨盤の向きが前傾してしまうと脚の付け根が体の後ろに下がってしまいます。理想的には骨盤を真っ直ぐ立たせた状態をお勧めしております。
また、日本人の姿勢では骨盤が後傾している”猫背”タイプが非常に多いです。それでは様々な力がしっかりと活用できません。
それも踏まえて、まずは骨盤を真っ直ぐ立たせるよう矯正して欲しいと思います。  

上半身が整うことで、”視野の確保”と脚が前に出るようになり、スプリントとしての”理想的な身体操作”が行えるようになります。
そこで次のポイントは、ボールの置き所を『オープンエリア』にすることです。
※ボールの置き所に関しては下記の記事をご参照ください☟

ボールの置き所が変われば、見える世界・プレーの幅が変わります。
”理想的な姿勢”を保つことで、ボールの置き所を少し前に出してもいつでもボールを扱えるようになり、結果、足元からボールが離れにくくなります

そして、最後は走り方です。

理想的な走り方とは、地面からの反力を利用した反動を用いて「ストライド」を伸ばす事と、脚の回転を速くし「ピッチ」を上げる事です。
特にfootballのドリブル時では、蹴脚はボールを扱い、軸足で体を支えながら前後左右に運ばなければいけません。つまり片脚だけで反動を用いた走りが必要となります。
その為には、理想的な姿勢で正しい身体の使い方をすることがとても大切なのです。
※理想的な走り方についてはまた別の記事を書く予定です。
しばらくお待ちください。

そして理想的な走り方とは、歩く延長でもあります。正しい歩き方ができれば自然と走り方も良くなると言えます。
そこでF-styleがお伝えしているのが歩く技術『Switch』です。
※『Switch』については下記の記事をご参照ください☟

さらに、”ドリブル”も”高速ドリブル・スプリントドリブル"もこの『Switch』の延長にあると考えています。
是非とも「ドリブラー」を目指す方にはSwitchでの歩法を取り入れてもらい、ボールと一緒に歩くことから始めて欲しいなと思います。  

ポイントは、
軸脚で体を支えながら、地面からの反力をしっかりと扱い斜め前に弾む。
そして常に蹴脚は自由にしボールタッチ後は素早く軸脚と蹴脚を切り替える(Switchする)事で、いつでもボールの傍に蹴脚がある状態を保ちます。
『Switch』こそがスプリントドリブルに必要な走る姿勢を身に付ける重要な技術だと信じています。  

ー『和製ドリブラー革新』ー

以上が、今の『和製ドリブラー』の長所を残しつつ、更に進化させる『和製ドリブラー革新』の考え方です。

軸脚(体を支える+反動で前に進む)+蹴脚(自由+Switch)+姿勢(骨盤の向き&背筋)+ボールの置き所(オープンエリア)  

そしてこれがF-styleが描く『和製ドリブラー革新』の新しい計算式です。
ただし、これはあくまで『和製ドリブラー』の特徴から導き出した一つの考え方であり、すべてのドリブラーに当てはまるものとは限りません。
自身の姿勢、フォーム、身体の使い方、ボールとの距離感などを見直し、自分自身と対話していかなければなりません。

そして、日々の姿勢や歩き方が悪ければ、今すぐに改めてください。

少しでも多くの方がこの記事を読み行動を起こして頂けたら、もしかしたら、この”理想”が”現実”に現れる日もそう遠くはないのかもしれません。 
F-styleは、あなたが『和製ドリブラーの革新者』となるお手伝いをさせて頂きます。
その時こそ世界に勝る『和製ドリブラー革新』が起こる時でしょう。  

⚽まとめ

私たちは、今の『和製ドリブラー』をさらに進化させることで、日本のfootballをさらに発展させる切り札になるだろうと心から期待しています。
これがF-styleが思う『和製ドリブラー革新』です。
観ていてワクワクさせる/相手から恐れられるような選手がゴロゴロといる強い日本代表が誕生することを楽しみにしています。
そして、私たちF-styleのこの記事やこれからの活動が日本のfootballの更なる発展のお力添えができれば幸いです。


~綺麗な姿勢があなたを変える⚽F-style~

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