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「自叙伝8  己より賢きもの」FM佐藤本部長 Vol.80

FMグループ社内報Vol.80【投稿者:佐藤本部長】

第二新卒で入ったマンション業者(ディベロッパー)、時代はバブルにまっしぐら、まだバブルという言葉もない時期です。
ニワトリのようだと言わていた私も何とか人間扱いをしてもらえるようになっていました。

売り手市場の中、上場を目指していたとは言え中堅会社に新卒応募者が7,000人集まり(大手以上に多くの優秀な人材集めた実績を買われ、総務部長は大手にヘッドハンティングされると言うことも起きました)。
その中から厳選に厳選されて採用された新入社員は、有名大卒体育会キャプテン、学生起業経験者と多士済々で、その仕事ぶり言動ははっきり言って新人とは思えないものでした。

その数年前にそれなりに厳選されて入社したと自負している若い新米課長たち、そこにさらにパワーアップの新卒社員が入社し、部署のあちこちで起きる日々の衝突。
私の課に配属されてきた新入社員と仕事をしてみましたが、つまらないプライドを持たずに客観的に見て、明らかに私より優秀な人材たちでした。

このまま手をこまねいて、他の課長と同じことをしていたのでは自分の課もまとめられないと危惧した私は文字通り本を読み漁り、その中から、アメリカの大富豪アンドリュー・カネギーについて書かれた本の中のに書いてあったある言葉に出会いました。

「人間は、優れた仕事をするためには、自分一人でやるよりも、他人の助けを借りる方が良いものだと悟ったとき、偉大なる成長を遂げる」

また、アンドリュー・カーネギーの墓石には「己より賢きものを近づける術、知りたるものここに眠る」と記されています。

駆け出しの管理職の私にとっては、自分より優秀な仲間と仕事をする上でとても大きな気づきとなり、なぜか最後は4つの課をまとめる役割が回ってくると言うおまけまで付いてきました。
仕事を覚え始め、多少なりともうぬぼれが出てくる時期にこの経験を積めたことは、その後さまざまな仕事をしていく上で何より大きな体験となりました。

その時の新人は当然のように現在は経営者や役員となっており今では大切な友人です。
想像できないかもしれませんが、会社が成長して行くときに間違いなく起きてくる職場の日常風景です。

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