採用面接における”評価基準”の大切さ:成功を引き寄せる評価フォーマットを紹介します
皆さんこんにちは 🙋🏻♀️ ポテンシャライトの阿部です。
ポテンシャライトでは、日頃からHRパートナーとして、採用企業さまさまそれぞれのニーズを伺いながら、多岐にわたるお仕事をご一緒させていただいております。
採用活動を実施している企業さまで「絶対に切り離せないもの」といえば「採用選考( = 面接)」ですよね。昨今は多くの採用企業さまが選考体験の向上のため、様々な取り組みをされていると思います。
本noteのタイトルにもあるように、ズバリ「採用面接における評価基準設定とその運用まで設計されていること」が「よりハイレベルで効率的な採用活動のための必須条件ではないか」と感じています。採用面接って、採用企業さまにとっても、求職者さまにとっても、すごく大事な場面ですよね。限られた時間の中で正しい判断を下すためには、やはり「面接の評価基準」がしっかりしていることが大切だなと考えています。
このように疑問に思う方も多いかもしれません。そこで、本noteでは、「面接評価基準の重要性」と「その具体的なアプローチ」について考えていきます。少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
では、早速はじめましょう🚵♀️✨
1. なぜ「面接の評価基準」が重要なのか
採用面接では、求職者さまのスキルや経験だけでなく、採用企業さまの文化に合うかどうかも評価します。( = スキル的な見極めとカルチャーマッチの見極め)ここでの判断が、その後の採用企業さまと求職者さまの関係性に大きな影響を与えることは確かです。だからこそ、明確な評価基準が必要不可欠です。
たとえば、ある面接官が「この人はいい感じだな」と思ったとしても、それが他の面接官にとっても同じかどうかはわかりません。感覚や直感だけで判断すると、一貫性がなくなってしまう可能性が高いです。だからこそ、「評価基準を統一し、全員が同じ視点で求職者さまを評価できるようにすること」が大切です。
また、評価基準を設けることで、面接官の主観が介入しにくくなり、より客観的な評価が可能になります。これにより、求職者さまのポテンシャルや能力を見逃すことなく、公平な選考を行うことを可能にします。
採用面接の見極め項目と設計方法について、ホットトピックが故にポテンシャライトではたくさんのnoteをまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
2. 評価基準を設けるメリット
当社としても様々なノウハウをnoteでアウトプットしていますが、実際に採用企業さまがゼロから評価基準を設計することは、とっても負担の大きい事項であると思います。(人事採用担当の方だけで解決する問題でもないように思いますしね…🙌)では、面接の評価基準をしっかりと設けることで、得られるメリットにはどのようなものがあるか、いくつか整理します。
① 一貫性が保たれること
まず、評価基準を設けることで得られる最大のメリットは、「一貫性のある判断ができる」という点です。複数の面接官が関与する場合、評価がばらつかないようにすることができます。これにより、求職者さまに対して公平な判断ができるようになります。
② 面接の効率が上がること
また、明確な基準があると、何を重視すべきかがはっきりするため、面接がスムーズに進行します。これにより、面接官も効率的に判断を下すことができ、面接後のフィードバックも的確に行えるようになります。これは、求職者さまにとっても価値のある体験となります。次のポイントにも通ずる部分ですが、採用企業さまの印象がぐんと良い方向に上がります。
③ 採用企業さまのブランドイメージが向上すること
透明性が高く、公平な選考プロセスを実施する採用企業さまは、求職者さまにとって魅力的に映ります。エージェント / 採用媒体各社さまからの印象もよくなり、応募が応募を呼ぶようになります。また、採用には至らなかった求職者さまも選考後にネガティブな口コミ掲載などにつながるリスクが軽減されるでしょう。
④ 的確なフィードバックが可能になること
最後に、評価基準を設けることで得られるもう一つのメリットは、「フィードバックがしやすくなる」という点です。評価基準に基づいて求職者さまを評価することで、面接後に具体的でわかりやすいフィードバックを提供することができます。これにより、求職者さまも自身の強みや改善点を把握しやすくなり、今後のキャリアに活かすことができるでしょう。選考体験設計としてはとてもポジティブな効果があると思います。
3. 具体的な「評価指標」について
面接の評価基準を策定する際に、「何を指標としてジャッジするのか」はとても重要です。本項では具体的な「評価指標」についてお話しします。採用面接での評価指標には、「定量的」なものと「定性的」なものがあるかと思いますが、もちろんどちらも重要です。
特に「定性的な評価をできるだけ定量的に数値として評価すること」が求められます。これにより、面接官ごとの主観的な判断を防ぎ、より客観的な評価が可能になります。
まず、「定量的指標」について考えてみます。これは、例えば「問題解決能力」や「コミュニケーションスキル」など、具体的なスキルを数値化して評価するものです。
評価する際には、各指標について1点から5点までのスコアを設定し、それぞれのスコアが何を意味するのかを明確に定義します。たとえば、1点は「基本的な理解が不足している」、3点は「標準的なレベルに達している」、5点は「非常に優れている」などです。
「定性的な指標」は、一見すると難しそうですが、面接の会話の中での印象や態度をもとに数値化することが可能です。たとえば、求職者さまの「前向きな態度」や「チームワークの姿勢」を観察し、それを数値で評価することができます。これにより、面接官ごとに評価が異なるリスクを軽減し、より公平な評価ができるようになります。
さらに、定性的指標を数値化する際には、「具体的なエピソードや事例をもとに評価を行うこと」が効果的です。たとえば、過去のプロジェクトでのリーダーシップの発揮状況や、チームメンバーとのコミュニケーションの取り方などをヒアリングし、それに基づいて評価を行うことができます。
これにより、求職者さまのスキルや能力をより具体的に把握することができ、採用企業さまが求める人材像にマッチしているかどうかを判断しやすくなります。
4. 定量的評価を導入する際のポイント
定量的な評価を導入する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
① 評価基準の「定義」を明確にすること
たとえば、先ほどお話ししたように、1点、3点、5点の意味を具体的に設定します。これにより「面接官全員が同じ基準で求職者さまを評価できる」ようになります。
② 評価基準を「定期的」に見直すこと
採用企業さまのニーズや業界のトレンドは常に変化しているため、それに応じて評価基準も柔軟に変更する必要があります。評価基準が時代に合っていないと、優秀な求職者さまを見逃してしまう可能性があるためです。
③ 面接官同士で評価基準の共有を徹底すること
こちらも上記2つ合わせて同様に重要です。定量的評価を導入したからといって、全てが数字で解決するわけではありません。「面接官間でのコミュニケーションを大切にし、評価基準の理解を深めること」が、より良い採用につながります。
④ 面接官のトレーニングを実施すること
③のポイントにも関わりますが、評価基準を設けた上で大切なのが「面接官トレーニング」です。評価基準を設定しても、それを正しく運用できなければ意味がなくなってしまいます。面接官が評価基準に基づいて求職者さまを正しく評価できるよう、定期的なトレーニングが必要です。
面接トレーニングについては こちらのnote が参考になるかもしれません、合わせてご覧ください。
5. 終わりに
いかがでしたでしょうか。
採用面接における評価基準の重要性について、整理しました。私自身も、面接を通じて求職者さまと向き合う際に、評価基準の大切さを改めて実感しています。( 見極めるのが難しくて苦手意識を持っており必死にトレーニング中です😭 )
採用面接は求職者さまにとっても採用企業さまにとっても大切な時間です。その時間を有効に活用し、双方にとって満足のいく結果を得るためには、やはり「評価基準」が鍵を握っていると思います。ぜひ、この記事を参考にして、採用面接の質をさらに向上させるきっかけになれば幸いです。
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