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WordPressとSEOは直接関係ありません

WordPressSEOが頭の中でごっちゃになっている人がそこそこ居られるようなので「特に関係はないですよ」ということを出来るだけ簡単に説明したいと思います。

WordPressとは

WordPressは、コンテンツ管理システム(CMS)の一種で、Webページに表示させるための内容を作成・管理するシステムです。

1. 管理する内容(コンテンツ)

コンテンツは、文章、画像、動画などがあります。
文章は、作成するとデータベースに記録されます。
画像動画は、アップするとサイト上に保存されます。

2. 動き方

WordPressで作られたブログのトップ(ホームページ)を訪れると・・

  1. トップページが呼び出されます。

  2. トップページは専用のテンプレートがあり、それを使ってページの構成を作ります。

  3. そこに文章画像動画を合体させて表示します。

(他のページも同様に、テンプレートがあってコンテンツと合体して表示します)
WordPressとその動作は、簡単に言うとこれだけです。

SEOとは

Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索を使って言葉(キーワード)が検索された時に、自分のWebページのインデックス(ページタイトルや概要など)がすぐに見つかるように、ページをチューニング(最適化)することです。

もう少し広い意味では、外部のサイトやSNSからのリンクまで注意を払って、いいリンク先から人が見に来てくれるようにするための、施策も含みます。

1. 検索エンジンとは

検索エンジンとは、GoogleやBingなどの検索システムの根幹となる重要なシステムのことです。
そのエンジンの中の「クローラー」という機能が、世の中のWebサイトをリンクをたどって訪問し、ページの内容や更新された内容などを、検索システムのデータベースに記録していきます。

2. 検索エンジンの動き方

検索窓からキーワードが入力された時に、検索エンジンが予め収集した全世界のページから、キーワードにマッチしたページを、より関連度が高く、より有益で、より高く評価されている順番に並べて表示します。

3. ページを最適化するということ

GoogleやBingなどの検索エンジン毎に、どんなページなら評価できるかという指針のようなものがあります。これは一般的に「アルゴリズム」と呼ばれます。
アルゴリズムはとても複雑ですし、公開されていないので、ユーザーにとって正確に最適化を行うことは不可能です。
ただ、専門家の研究によりある程度はその傾向がつかめているため、その最適化手法を実際のページに反映させることが、いわゆるSEOということになります。

4. 最適化の簡単な例

分かりやすいのは見出しです。
文章を書くときに、このページでもやっているように各章の頭に見出しをつけますね。まず大見出しがいくつかあって、それぞれの下に小見出しがいくつかあります。
これが文章構成上、正しく付けられているということは、評価の対象になります。

Webページは、HTMLという記述言語を使って書かれます。
HTMLでは、大見出しには<h1></h1>というタグを付けます。小見出しは<h2></h2>を付けます。さらに小さな見出しには3、4と数字を変えて付けていきます。
このページの場合は、

<h1>WordPressとは</h1>
・・・・・・・
<h2>管理する内容(コンテンツ)</h2>
・・・・・・・
<h2>動き方</h2>
・・・・・・・
<h1>SEOとは</h1>
・・・・・・・・

のようになります。
このように、見出しを正しく設けることは、SEOの一つの基本的な施策です。

結論

上記のように

  • WordPress → システム

  • SEO → ページに施すチューニング

ですから、全く違うものなのです。直接的な関係はありません。

1. システムはなんでもいい

SEOを行うのに、システムは何でも構いません。
例えばネットショップ専用CMSでEC-CUBEというのがありますが、それでもSEOはできます。

例えば「簡単にホームページが作れる」というサービスでも、ものによればSEOは可能です。サービスによって出来る範囲が異なります。

レンタルサーバーを借りて、そこに上記のようなCMSを設置して、ブログやホームページやネットショップを開設する場合、基本的にはSEOは無制限にできます。

2. どんなテンプレートを使うかが大事

WordPressでもJimdoでもDrupalでもEC-CUBEでも、どんなテンプレートを使う(作る)かによって、SEOの効果が変わってきます。

テンプレートとは文書の構成を決める「ひな型」のことで、コンテンツが配置される前の入れ物のようなものです。

例えば最適化の簡単な例に挙げたような「見出し」の場合、テンプレートにはHTMLの文字列とともに、

<h1>(大見出しがここに入る)</h1>
<h2>(小見出しがここに入る)</h2>
<h3>(さらに小さな見出しがここに入る)</h3>

といった見出し部分が記述されていて、実際にページが呼び出された時に、それぞれのタグの中に見出しが組み込まれて、ページとして表示できるようになるのです。

そのため、テンプレートには、SEOに適した見出しのHTMLタグが記述されていることが求められます。
もし、タグが無くて、見出し文字だけだった場合、その文書は「見出しが無い」と検索エンジンに理解されます。

分かりやすく書きましたが、実際には、見出しタグなどはどこのテンプレートにも普通は書かれているものですので、これ自体を心配する必要は普通はありません。

テンプレートと記事に関して、具体的には別に記事を書きましたので、そちらをご覧ください。

3. WordPressのテンプレートセットは「テーマ」と呼ばれる

トップページ、カテゴリページ、タグページ、記事ページなど、テンプレートにはいくつかの種類がありますが、これら一式のことをWordPressでは「テーマ」と呼んでいます。

テーマがSEOのことをよく考えて作られているか、それともデザインだけ立派なのか、見極めることはSEOを行う上で大切なことです。
SEOで効果を上げたいと思えば、テーマは選ぶ必要があります。

4. どんなテンプレート(テーマ)を選ぶか

素人はわからないですから、

  • 評判の良いプロやブログが紹介しているものを使う

  • 信頼できそうな制作会社等に相談する

などが良いですね。どこが評判いいなんてなかなか難しいですが。

自分でソースコードが見られる人は、テンプレートそのものや、それによって表示されているサンプルサイトのソースを見て、SEO上間違った記述がされていないかどうかをチェックすると良いかもしれません。

少なくとも間違った記述、よろしくない記述がされていなければ、基本的には問題ありません。

以上ですが、簡単にしようと思いましたが、意外と長くなってしまいました。
まだ少し補足すべき部分があるため、後日、別の記事で書ければいいなと思っています。

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