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SEOを考えた文書構成の実際のところ

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のなかの「どんなテンプレートを使うかが大事」で書いた内容は、テンプレートの意味合いを分かりやすく説明するために書いたもので、実際のところは少し違うのです。
WEBに表示するためにHTMLページを構成する上で、テンプレートで予め記述されている部分と、ユーザーが自分で書く部分が分かれていますので、そこについて説明します。

テンプレートはWordPressでも他のCMS(コンテンツ管理システム)でも大体同じような構成をしていますので、ここでは一般的な話をします。
ホームページ作成サービスなどもおそらく同様ですが、確認できていないので分かりません。
noteについては、特筆する必要がある場合、内容の中で説明します。

テンプレートで記述される部分

テンプレートは、一般的に配布されているものを使ったり、制作会社から提供されているものを使ったりしますので、通常はユーザーが触れるものではありません。
noteについても、全員が同じデザインになるようにシステムの中でテンプレートが組み込まれているので、ユーザーが変えることはできません。

1. 記事のタイトル

記事の作成画面では、タイトルは専用の入力欄があるため、そこに入力した文字は、HTMLページ上では、

<h1>入力した文字</h1>

のようにHTMLの大見出しタグ(h1)が付いた状態になります。これはテンプレートによって決められているものです。

通常、記事ページでは h1 ですが、カテゴリの一覧ページなどは、一覧のタイトルが <h1>〇〇カテゴリの一覧</h1> のようになる場合があるため、その中の個別の記事のタイトルには 小見出しタグ(h2)などが付けられる場合もあります。

2. ページのタイトル

Webページには、ブラウザのタブ部分などに表示されるページタイトルがあります。
記事ページの場合は、一般的に

記事のタイトル | サイト名

のように表示されますが、これは検索結果のタイトル部分に表示される内容と同じです。
これも、テンプレートによって決められているものですので、記事タイトル以外の部分は、テンプレートによって違う表示になることがあります。
SEO上は、サイト名以外にいろんな文字を入れるのは、よくないと思います。

3. ヘッダ画像

ページの上部に大きく表示される画像ですが、これは、記事の作成画面で記事ごとにアップできるものと、予めデザインで決められた画像が表示されるものがあります。
これも、どのように画像を表示するかは、テンプレートで決められています。

4. 記事の概要

例えば、記事の作成画面に、記事の「概要」を別に書く欄があるものがあります。その場合、概要欄に書いた内容は、ページの概要として検索エンジンに認識され、検索結果に表示されます。
欄が無いものは、概要が無いか、予めシステムで決まっていて触れないか、別の設定画面で入力できるようになっています。
概要は、通常は見ることができないHTMLの部分に記述されます。
noteでは概要を入れることができません。

5. その他

上記以外のHTMLページに記述すべき内容は、記事の内容を除いて、全てテンプレートに書かれています。

ユーザーが記述する部分

記事の作成画面においてユーザーが記述する部分は、記事のタイトルと内容ですが、タイトルはテンプレートによってHTMLタグが自動的に付けられますので、ユーザーがHTMLタグを設定できるのは、内容部分だけになります。

最近のシステムでは、内容部分はWordを使うのと同じように、見出しや強調などの文字修飾を行うアイコンがあって、文字を選択してアイコンをクリックすれば、そのようなデザインの表示になり、実際にページが表示される時に対応するHTMLタグが自動的に付くようになっています。
なので、改めてHTMLを意識する必要は無くなっています。

大事なことは、編集アイコンに用意されているような、

  • 見出し

  • 強調

  • 箇条書きリスト

  • 引用

を文章の中に適切に配置することです。
上記は note に用意されているアイコンの中で、SEOに関係するものを挙げました。

1. 見出し

見出しの大小によって、文章の中で何が大事な内容か、重みがどのくらいかをハッキリさせます。
noteの記事ページでは、記事のタイトルにh1タグが使われるため、内容の中で設定した大見出しにはh2タグが付き、小見出しにはh3タグが付きます。

2. 強調

文章内の重要な語句には強調を設定することで、その語句が大事だということを検索エンジンが知ることができます。
強調部分にはstrongタグが付きます。

3. 箇条書きリスト

内容を分かりやすくするために箇条書きリストを設けることも、見る人にとって親切な文章になります。
リスト全体と個別の記述にそれぞれタグが付きます。

4. 引用

引用は、その部分が他のコンテンツであることを意味します。
引用タグが付きます。

このように、文書の構成をきちんと作ることは、SEOにとって大事なことの一つですので、少なくとも記事内容の構成は、よく考えましょう。

SEOを意識したページ作り

SEOを意識するならば、少なくとも見出しや強調などは適切に行いましょう。
WordPress等のCMSでは、テンプレート選びも大事です。
noteはユーザーが選べるテンプレートが無いので、記事内容を工夫するしかありません。

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