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夫婦の在り方の変化

夫婦の在り方は昔と今でかなり変わっているから、今は今なりの考え方をしないといけないのでしょう。
なぜ変わったかというと、夫婦(あるいは男女)を取り巻く環境が変化したからですね。

むかし

ものすごく不思議なのは・・
昔は「大黒柱」である主人ひとりが外で働いて得た収入で、家族全員を養えたのですね。
子どもだけでなく、爺さん婆さんの面倒もみていました。どこにも預けずに。預ける施設もなかったですし。

お父さんが外で働いて、お母さんが家を守る。
そういう役割分担がはっきりしていたために、夫婦はそれぞれにできること、できないことが明確にあって、それらを補完し合う関係があったのです。

(その関係から外れた人はどうやって暮らしていたのだろう?という疑問もありますが)

いま

夫婦の間に、お互いがいないと生活が成り立たないという関係が、基本的に無いと思います。
役割分担もはっきりしません。
生活のなかのイベントは、どっちでもできるし、どっちが主役になってもいいという感じです。

だから夫婦を結びつける絆は、昔とは違う部分にあります。

目的

夫婦になる目的がないと、夫婦になれません。
目的が一致してないと、続かないでしょう。

昔の目的と、今の目的は違っていて、昔は家庭という社会を作って生活するのが基本的な目的でした。その次に、それぞれの家庭が考える目的があったと思います。

「共同作業」という言葉がありますが、昔の共同作業は家庭そのものを運営することに終始していたと思います。

いまは、お互いに一人でも生活はできる世の中だから、家庭を運営するという共同作業の意義が薄いのでしょう。
一緒にお店をやるとか、とにかく子どもが好きで沢山の子どもを育て上げたいとか、そのように明示的に共同作業を設定しないと、夫婦が成り立たない状況にあるのではないでしょうか。

矛盾

にも関わらずお互いが、あるいはどちらかが、昔のような捉え方をしている場合、しばらくすると矛盾に気がつくのではないでしょうか。
それが離婚の原因なのではないでしょうか。

もちろん、家庭を構成することにお互いの価値があるのなら、昔と同じようなスタンスで夫婦は成立すると思います。
でも今は、さまざまな価値観があり、それらを自由に選択できる世の中です。

今のやり方に合わせるというよりは、自分たちに合った選択をすることが必要だということではないでしょうか。

会社

会社と個人の関係も夫婦と似たところがありますが、すでに会社は転職自由な状況にあります。
ただ、アメリカのように個人のスキル中心で仕事を選べるような社会であれば問題ありませんが、日本はまだ過去を引きずっていて、転職は自由だけどそのあとは保証されないという社会的状況ですね。
まだまだ キャリア = 年数 です。

まとめ

夫婦の関係は会社のようにドライにはいきませんが、すでに夫婦を取り巻く環境が変わってしまっている今、昔のような捉え方から脱却して新しい捉え方をベースにする必要があると思います。

ビジネスのブランディング的な考え方から言えば・・
「添い遂げなければならない」という呪縛から逃れて、意義・目的をベースとした「パーパスドリブン」な夫婦関係を作ることが、結果的にお互いの持続的な将来を作るのではないかと考えるのです。

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