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【よかった動画】 徳島県神山町の町づくりの取り組み

去年から徳島県神山町のことを時々ワッチしています。自分の親の郷里で親近感があるという理由もあります。
神山町の町づくりは、以前から長い間、芸術やITによる「地方創生」の例として知られていましたが、先ほど見た動画でその全容が理解できました。

徳島県神山町~人口5000人の小さな町はなぜ進化し続けるのか

この動画は、神山町のNPO法人グリーンバレーが中心となって進めて来られた地方創生の取り組みについての、2021年のプレゼンの内容です。

成り立ちからコンセプト、現在に至るまでの変遷について分かりやすく説明されている素晴らしい内容ですが、今回初めて見つけたという状況です。

注目ポイント

地方創生というと、地方自治体が主導して実施する取り組みのようなイメージがありますが、この件に関しては自治体ではなくNPO法人が主導している点が特徴です。
しかも立ち上げた方が町内の出身で、米国留学中にシリコンバレーなどで得た知見をもとに、ご自身の事業の周辺からインフラ整備を始めたというのがプロジェクトの始まりとなっています。

自分が感じたキーワード

自分がとくに感じたキーワードを挙げます。
動画内で出てきたキーワード + 自分がまとめたキーワードです。

  • 可能性

  • 地産地食・経済循環

  • 人口(少子高齢化)・農業・働き方の解決

  • 異次元の地方創生

活動内容をよく知らなかったので、この動画を見て本当にさまざまな取り組みをされているなと驚きました。
最初から完璧な計画を立てるのではなく、できるところ、発想できるところから一つずつ実績を作っていきながら、それぞれのことが「自然に」繋がって大きなムーブメントになっているというところに、可能性を感じました。

何かを起こそうとするときに、まず必要なのは「人」だということ、そして活動できる「場」や「環境」そして「アイデア」があることが大切だと感じました。

町づくりに関して、とくに神山町には農業や林業のバックボーンがすでにあり、美しい自然もあります。資源や食料、居心地はすでに備わっており、改めてどこかから持って来なくてよかったという点が、人の集まる場所になり得た理由ではないかなと考えたりもします。

また、キーパーソンがしっかりしていて地域行政からの信頼があり、プロジェクトのガバナンスが効いていることも、プロジェクトがうまく行っている理由ではないかと感じるところもあります。

ブレイクダウンする力

アイデアを出したり課題を作ることはもちろん大切ですが、それらをブレイクダウンして具体的な形にするところで挫折するケースは多いのではないかと思います。
このプロジェクトでは、そこのところがうまく行っている印象があります。

形になり得る素材のようなものがあちこちに転がっていて、課題が生じたときに材料が見つかりやすいのかもしれませんね。
アイデアを出し合えるコミュニティの力もすごいと思うし、アウトプットにつなげる力もすごいなと感じました。

最後に

自分たちが住んでいる町も、最初は何もない野原だったり山だったりしたと思います。
そこに自然に人が集まり、田畑を耕し、家を建て、商いをして、だんだんと大きな町になったのが今の自分たちの町であるということを考えます。
この動画では、そのような町の形成の原点を見るような気がしました。

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