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肉親の性格のせいで人生を棒に振らないために・・

と書いたのですが、その方法は非常に難しいから、これだ!とは言えないものがあります。

例えば、お互いに価値観や性格が合わない場合、夫婦ならば「離婚」という方法が使えますが、親子ならば縁を切ることはできません。

また、法的に切れなくても「別居」という方法は選択できますが、経済的あるいは身体的な理由でそれが出来ない場合もあります。

うちの場合

父はもう亡くなりましたが、理解があって優しい面も多かったですが、反面、非常に神経質で、他人に厳しく、怒ると乱暴で、それは父が子供の頃からそうだったようで、兄弟は、その矛先を巧みにかわしながら生活していたらしいです。

そんな父も、社会人になって仕事は真面目にやっていたけど、繁華街に遊びに行く癖があって、ヤバイ友達(笑)を作り、兄弟も変な嫁さん(彼女)を連れてくるんじゃないかと心配していたらしいですが、意外にもチョー真面目な普通の人を奥さんにしました。

そこに生まれたのが僕なのですが(笑)
おかげで自分の中のジレンマに随分と悩まされましたね。家庭環境なのかDNAなのか知らないですけど。

そんな感じで、長い間、うちの家は(特に母親は)父の機嫌を損ねないように営まれてきました。

僕は20代から遠く離れた場所に住み、父の影響を受けずに伸び伸びと(笑)生活していましたが、30代に近くに住むようになり、この数年は一緒に住んでいたので、色々と、やりたいことが制限されて、意見することは出来たけど、いつも喧嘩になり、特に新しくやろうとすることは、どんな小さなことでも何かを否定され、スッと出来た試しがありませんでした。

母はそんな父にずーーーーーーーと!何十年も寄り添ってきたのですね。

父がいなくなってから、母は最初のうちは父が乗り移ったのではないかと思うほど、性格がややこしくなって驚きましたが、最近は落ち着いて、のんびりと生活をして「毎日落ち着く」と言っています。

それでもやはり、母は毎日、家事ばっかりやっているんですよね。「好きなのか」と尋ねたら「やらなければしょうがない」と答えるんです。
外に出かけるのも面倒くさがって「家の中がいい」と言うんです。足が悪かったりするので、そのせいも多少はあると思いますが。

父がああいう性格じゃなかったら、母はもっと楽しく、見聞を広めて、老後は趣味を持って退屈せずに暮らせただろうに、と正直に思います。

離れること

肉親の性格によって、どうしても行動が制限されるとか、新しいことが出来ないとか、そういうストレスで抑圧されている気がしたら、やはり物理的に離れる必要はあると思うのですね。
病気の世話をしないといけないとかは、もう仕方がないことですし、法的に与えられている宿命からは逃れられないのですが、もしそうでなければ、肉親でも距離を置いて生活するのがいいと思います。

親と一緒に住んでいる若い人で、親の価値観に染められてそうだと感じる人は、出来るだけ早い時期に親元を離れて生活した方が、冷静・客観的に自分の人生を見つめ、発見することが出来るようになると思います。

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