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Reverse Thinking

50
小説第一弾、Reverse Thinking の記事をまとめたマガジン 毎週月水金曜日の21時に更新していました。 全50話です。
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#ノンケ

50 そして、ついに、世界は戻った

50 そして、ついに、世界は戻った

朝 目が覚めたとき、なんとなく違和感を感じた。あの日感じた違和感と同じだ。でも今日は、あの日と同じ日なんだ。

一輝の父「おはよう一輝。今日から高校生だな!3年間だけの高校生活、思いっきり楽しめよ!」
一輝「…!…おはよう。まあ楽しむよ。」
一輝の父「今日入学式終わったら、俺いつもの人とまた会ってくるから。」
一輝「…うん、頑張って。」

家を出て、見慣れた通学路を歩く。すると、見慣れた顔が現れた

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49 彼の想い

49 彼の想い

[ある病院に一人の男の子がいた。その男の子は入学式の当日に自殺をはかり、意識不明の状態で緊急搬送された。速やかに手術が行われ、一命は取り留めたが危険な状態が続いていた。]

[その危険な状態は7月の終わりまで続いた。彼は最後まで意識が戻ることなく、そのまま息を引き取った。その日は、一輝が亮佑たちと戦ったあの日だった。]

ーーーーー

ハッと目が覚めた。

辺りを見渡す。ここはどこだ。周り一面、灰

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48 決着

48 決着

亮佑「お、お前、こんな状況で何してんだ!」

頭を離そうとする夢花を押さえつけ、逃がさない。その内に夢花は全身の力が抜けるように倒れこんだ。

一輝「今だっ!」

俺のその声でみんな気付いたようだ。すかさず輩への反撃を開始した。

しばらくして、敵は全滅した。

…ホントに夢花はノンケだったんだな…。

地面に倒れ込み苦しそうにする亮佑のもとに、痛みに耐えながら近付いて言った。

一輝「お前の負け

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47 拳の戦い

47 拳の戦い

雅也が亮佑の腹に一発くらわせた。

亮佑「あっ!」

確実な腹への一撃で、亮佑は地面にひざまづいた。

雅也「…あいにくお前は俺のタイプじゃないんでね。これ以上お前と戦うつもりはねえんだよ。おい、こいつは任せたぞ。」

そういうと雅也は周りの輩の方に歩いていった。

雅也「おほ〜、カッコいいお兄さんばっかりだねぇ。」

康太「ちょっと、雅也だって僕がサファイアオーシャンで透け乳首デブを見たときと同

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46 本心を

46 本心を

一輝「え…俊…!?」

康太「やっぱりそうだよね〜。知ってた〜。(笑)」

雅也「俊…そうだったのか。」

康太「え、僕しか気付いてなかったの〜。」

俊「俺は…入学式の次の日、一輝に初めて話しかけたときからもう一輝が好きだったんだ。」

あのとき…!

俊「一目惚れだよ。一輝の普通っぽい見た目がすごいタイプでさ。それで一緒にいるとすごく楽しくて、どんどん中身にも惹かれていった。」

俊「懇親旅行

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45 助っ人参上

45 助っ人参上

一輝「俊…!?」

亮佑「チッ。なんだよお前ら。」

顔を上げて見ると、俊の他に康太と雅也、それとクラスのやつが2人いた。

一輝「おまえら…なんで…。」

俊は息を切らせながら話した。

俊「ごめん、一輝。俺…一輝がノンケだって知ってショックで…ずっと避けてた。すまなかった!」

俊…!

亮佑「どうやってここが分かった。」

俊「雫と一緒に見てたんだよ。お前らが一輝を連れてくところを。それで、

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44 多数派の気持ち

44 多数派の気持ち

亮佑「ノンケだと分かった以上、俺らの制裁からは逃れられねえんだよ。しっかり痛めつけといたから、もうあいつらも復帰は出来ねえだろうな。」

な、健太郎たちまでやられたのか…。今 期待出来る助けといえばあいつらぐらいだったのに…。

亮佑「さて、最後に一つ聞いとくか。お前、誠慈を恨んでるか?」

一輝「誠慈…?…まあそりゃあ、バラしはしないで欲しかったな。しかもよりによってお前に。」

亮佑「あいつの

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43 ボコボコ

一輝「あのとき教えてくれた、ビーノンってなんだったんだよ!あれは…。」

夢花「…あんなの嘘よ。時間を稼ぐための嘘。適当に私が作った言葉よ。」

一輝「え…そんな…。」

亮佑「夢花、ビーノンってなんだ?」

夢花「ノンケ同士でお互いがノンケだって分かる能力としてビーノンって言っただけよ。別にあんたは気にすることないから。」

一輝「な…なんでそんな嘘を…。」

夢花「そんな能力でもなきゃ、あんた

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42 悲しい再会

42 悲しい再会

亮佑「と言っても、雫は何も知らないけどな。俺が上手く利用しようとしたんだ。雫がお前のことを好きなのは丸分かりだったし、お前はノンケだからフるのも分かってた。だから雫を唆して告白させたんだ。もしフラれたら理由を聞けって言った上でな。」

亮佑「もしかしたらお前がバカ正直に自分はノンケだから付き合えないとか言うかと思って証拠を押さえようとしたんだよ。その後その音声をクラスにバラしたらお前はバラしたのは

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41 最終決戦

41 最終決戦

従うしかなかった。有希さんが人質にとられている。昨日俺たちが話しているの、見られてたのか。雫のときが大丈夫だったから油断してた。

橋の下。人目につきにくい場所に移動させられた。

亮佑「俺がバラしたって全部教えてもらったんだろ?こいつは何も口を割らなかったけどな。」
有希「一輝くん…逃げて。」

有希さん…俺のせいで…ごめん…!

亮佑「俺は証拠が欲しかった。誠慈からお前のことを聞いたときはまだ

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40 対面

40 対面

家に帰ると、父さんと大輔さんがリビングで待っていた。

一輝の父「一輝、そこに座りなさい。」
一輝「…はい。」

ああ…ここでしっかりと話し合うんだな。まあ時期も時期だし…夏頃って言ってたからな、結婚。その前にしっかり整理しておくんだろう。

一輝の父「大輔といろいろ話し合った。大輔にいろいろ教えてもらった。…ノンケは悪いことじゃない。本人にもどうにも出来ない。する必要もない。…そうだな。よく理解

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39 彼女もまた

39 彼女もまた

一輝「…え、異世界?」

有希「そう。入学式の日からなの。朝起きたら違和感がしてね。パラレルワールドっていうのかな、基本的にはその前の日までと全く同じ世界なんだけど、お父さんが女の人になってたの。」

それってもしかして…。

有希「それでおかしいって気付いてよく世界を見てみたら、同性愛が普通の世の中だってことが分かったの。実は私が元いた世界では異性愛が普通で、男女で愛し合うのが多数派だったの。」

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38 真相に近づく

38 真相に近づく

有希さんか。初めて話すな。

有希「あの、突然ごめんね。良かったらちょっと話出来ない?」
一輝「あ、うん。いいけど…。」

有希さんは隣に来て腰を下ろした。

有希「最近、大丈夫?」
一輝「いや、まあ…ちょっとしんどいな。…有希さんは俺を避けたりしないんだな。」
有希「うん…私はね。」

一輝「あ、俺なんか監視されてるかもしれなくて、だからこうしてると有希さんまで危ないからあんまり一緒にいると…。

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37 理由なんか

37 理由なんか

にしても、家に届いたあの写真…。あれが撮れるとしたらあの輩だけだよな。なんでだ?俺の情報なんか何も持ってないはずなのに俺の家が何で分かったんだ。

そんなことを考えながらまた登校した。

廊下で亮佑と誠慈とすれ違った。誠慈は露骨に俺から目を逸らしていた。俺は誠慈が亮佑にバラしたんじゃないかと疑っている。

もしそうだとしたら、なんで今になってなんだ。最初の内は言わないでいてくれていたはずなのに。何

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