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好奇心まんまんの老人達に託す未来

 というわけで、犬との長旅を終えてもどりました。

平均年齢がおそらく70歳以上の日本人観光ツアーの人々が、日本からずっと一緒でした。みなさん元気で、機内でもトランジットの空港でもトフを可愛いがってくれました。飛行時間だけでも約20時間、乗り換えをいれると丸1日。エコノミーで、しかも混んでいたので横にもなれなかったのに、到着してみなさん疲れてるはずなのに、入国審査の列の中から「わんちゃん頑張ったね!」とトフに声をかけてくれました。みなさんこれからの観光にワクワクしてる感じでした。私は心のなかで「頑張ったのは皆さんですよ!」と思ってました。そして、私もまだまだ頑張るぞ!と、なんだかすごく元気をもらいました。

近所の優しい気持ちにしてくれるおじいさん、おばあさんを思い出しました。


なんだか今回の帰国では老人達に元気づけられたなあ。自分が老人の域に入ってきたからだろうか。

冗談でも皮肉でもなく、これからの日本を背負うのは、内向きなのに選挙にも行かず、(もう過去の幻想でしかない)安定した職につこうと、みんなと同じ時に同じ服きて(勉強もせずに)就職活動させられて、なのに給料は安くて、日本クレーム社会にがんじがらめの可哀想な若者ではなくて、こういう元気な老人ではないだろうかと思ってしまったよ。

おじいさん、おばあさん、どうか若者たちに元気と好奇心と冒険心を与えてください。若者たちの背中を押してあげてください。

一度も吠えずに頑張ったトフ