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ジャムの法則

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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「ジャムの法則」をご存知だろうか。

簡単に言うと、選択肢が多すぎると、選べなくなってしまうという心理現象のことをさす。

実際に実験が行われた。二つのグループに分けた。6 種類のジャムを試食販売するAグループ。 24 種類のジャムを試食販売するBグループ。試食後の結果、「品揃えが少ない方が売れる」という結果となった。

このような結果になった原因はいくつか考えられる。24種類は多すぎて全部試食することができない。多すぎる選択肢は、吟味できない選択肢を与えることになる。吟味できない選択肢の中にもっと良いものがあるかもしれないと思い、決定できなくなってしまう。この結果から、「選択肢は多い方が良いに決まっている」という考えは必ずしも正しくないことがわかる。

このジャムの法則はマーケティング戦略などでよく用いられるが、幸福度との関連も示唆されている。

心理学者のバリー・シュワルツさんは、「選択肢の多さが、逆に幸福度を下げている」といいます。理由は以下の3つ。

(1)選択肢が多くて、「選択できない」もしくは「選択を先延ばしにしてしまう」など、自分自身への無力感が生まれてしまう。
(2)選択できたとしても、「その選択が本当に正しかったのか」と疑念をもったり、「あっちを選んだほうが良かったかも」と後悔したりしてしまう。
(3)そもそも選択肢が多いと、「自分にピッタリのものがあるのでは」と期待値が上がってしまうので、満足することが難しくなってしまう。
https://www.lifehacker.jp/amp/eudaemonics-in-our-era-volume8/

選択肢が多いことは豊かなことかもしれない。しかし、人間の心までも豊かにするとは限らないのだ。自分の同期で大学院2年生の人がいる。最近内定をもらって就活が終わったのだが、不安がっているようだった。というのも、受けた企業が2社しかなく、本当にそこでいいのかと思っていたようだった。説明会は30近くいったものの、ピンとくるものがほとんどなかったため、絞って2社にしたらしい。はたから見たら、希望業種の第1志望に受かっているから幸せなはずなのに不安がっていた。

就活、就職なんて完全にジャムの法則だ。会社や事務所なんて5万とある。そうなると選択肢はほぼ無限と言っても過言ではない。友人は幸福度の話の(2)の状態になっている。私はほぼニートで力になれることなんてあるのか分からないが、幸福度の話やジャムの法則について話して不安を解消しようと心がけた。不安が少しでも無くなっていれば幸いだ。

他人の相談にのったものの、私も就職に関してはかなり迷っている。建築を学んでおり、建築が人よりもちょっと好きだと分かってきた最近。前までは設計職として関わりたいと思っていた建築という分野だが、形はどうであれ関わることが出来ればいいなと思うようになってきた。そうなると選択肢は格段に広がる。昨年は自分の知らない分野を知るために色々な場所でインターンをして、今もしている。広く学び、見識の広い厚みのある人間になることはいいことだろう。しかし、広く見えすぎてしまったことで、絶賛幸福度爆下がり中だ。

広い世界なんか見ずに、地元じゃ負け知らずでいた方が幸せだったのかな、なんて思うことある。広く見ること。深く知ること。どちらも大事だが、そこのバランスが難しい。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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