元木千春

24歳でファイナンシャルプランナーとして独立。妻、母親、経営者として同時進行の人生は待…

元木千春

24歳でファイナンシャルプランナーとして独立。妻、母親、経営者として同時進行の人生は待ったナシと苦労の連続!かなりの世話焼きな性格で、女性経営者らの悩みを受け止め課題解決するうちに駆け込み寺的な存在に。 ラーメン好き・中身はオヤジの47歳。株式会社エグゼクティブコンシェルジュ代表

最近の記事

違うこと言って迷わせないで

その後、私と同じ独立系FPの仲間たちが会社に合流してくれたこともあり、あんまり大人数でこの知り合いの社長さんのオフィスに出社するわけにもいかなくなってきたので、いよいよ表参道に自前のオフィスを構えた。 人が集まり、オフィスなど持とうものなら、「家賃を支払っていかれるか」「人件費を払えるか」「考え方の異なる独立系FPのみなさんとチームでどんな仕事を創出できるか」など、個人事業主として仕事をしていた時とは全く異なる次元の心配事が増えた。経営者の頭の中は24時間365日無休である

    • うちの社名とロゴマーク 実はすごいんです

      24歳。独立してすぐ、まだ個人事業主だったころは、顧客対応も、戻ってきてからの金融機関対応や事務処理もぜんぶ自分でやっていた。 いつの頃からか自分一人では業務が回らなくなり、事務処理をお願いできるスタッフを募集して週2日程手伝ってもらうようになった。 当時は自宅の3階を事務所として使っていたので通勤のための移動時間というものはなく、家事と仕事は気持ちの切り換えよう一つで効率よくこなせていた。言い換えれば、プライベートと仕事のメリハリがイマイチなかったとも言える。 間もなく

      • ファーストコールパーソン

        私は金融中心の仕事を通じて、ご相談者のみなさんからあらゆるジャンルのご相談がある。 「夫がしらない預金があるんだけれど、内緒にしておいて下さい」   ↑ これ多い! 「車を廃車するんだけれど、買い取ってくれる業者知りませんか?」 「独身でいたいとは思っていないけれど、出会いが無いんです。。。」 「奥さん以外の間に子供がデキたんだけれど、どうしよう。。。」 「犬を飼いたいんだけれど、ブリーダーでいい人いませんか」 「子供の小学校受験についてアドバイス下さい」 「秘

        • 自分の固定費

          みなさんは「自分の固定費」がいくらか把握しているでしょうか。 経営者であれば「固定費」という言葉はすぐに理解しますが、私たち一人ひとりが「お金」について考える際にも、この言葉はとても便利です。 個人としての私たちが「固定費」について考える際は、「自分が日々生きるのに必要な費用」と置き換えるとわかりやすいでしょう。 例えば ・賃貸住宅の家賃 ・持ち家の人の住宅ローン(家は資産ですが、ローンは毎月出ていくのでここでは固定費と捉えてみましょう) ・車のローン ・スポーツクラ

        違うこと言って迷わせないで

          平均の罠

          【問題】 「平均年齢17歳の6人の男女が集まって、将来について話し合っています」 さて、このグループは一体、どんな話をしていると思いますか? 大学受験について? 就職について? 恋愛について? 【答え】小学校受験について このグループは、【父34歳、母28歳、娘2歳】【母32歳、娘4歳、娘2歳】の2家族の集まりです。男女比は【男1:女5】です。 これが平均の罠です。 私は平均でモノを言うことに意味が無いと思っています。 以前にも「note」でそんなことを書いたことが

          平均の罠

          "人間ドックが苦手" なんて言える立場じゃない

          自分の誕生日に「人間ドック」を受けている友人が何人もいる。 私も一応、年末ギリギリに「人間ドック」の結果を受け取ってから新年を迎えるようには心掛けてはいるが、どうもこのイベントは苦手である。 私は長いこと「人生」と「お金」にまつわる仕事をしているので、「お金」のことであれば現状把握がいかに重要か、痛いほど理解している。 ということは、つまり、どうひっくり返しても、自分の健康状態について細かく分析して詳細に報告してくれる「人間ドック」の重要性も、頭ではしっかり理解している。

          "人間ドックが苦手" なんて言える立場じゃない

          金融の私たちがなぜ訪問看護ステーションを立ち上げたのか

          実にたくさんの方から質問されました。 「ライフプラン分析」「資産運用をスタートする」「必要な生命保険&損害保険に加入する」などなど、お金に関する心配事に対する対策の実行を一通り完了すると、次にみなさんにお会いするタイミングというのは ① 資産運用の運用状況報告 ② ライフプランに大きな変更が生じて生命&損害保険見直しが必要なとき ③ 保険金支払事由が発生したとき ④ ただの世間ばなし   ↑ これが一番多くて、しかも楽しい♪ ⑤ 経営者さんであれば事業全般に関するご相談

          金融の私たちがなぜ訪問看護ステーションを立ち上げたのか

          意気地ナシの私 ~こんな仕打ちが待っていたとは その4~

          前回の記事(その4)はこちらです→ アンドレアと懐かしのアイダホ州を旅行しようということで、シアトルから待ち合わせのボイシー空港までの国内線に乗り込んだ。 小さな旅客機には乗客が30人もいなかったと思う。 離陸前、機内からぼんやり窓の外を眺めていると、ひとりの客室乗務員が近づいてくる気配を感じた。その人は肩まで伸びるブロンドの髪の毛を掻き上げながら、私に向かって「優しい声」でこう言った。 「Fasten your seat belt, please.」 私は「Oh,

          意気地ナシの私 ~こんな仕打ちが待っていたとは その4~

          資産運用、やらないとダメ?

          最近、金融機関の窓口でもFacebookなどのSNSでも、「iDeCo、NISAを始めよう!」という広告を見ない日は無いように感じます。 これは30年前と現在の郵便貯金金利比較です。 【出典】日本銀行HP 時系列データ 郵便貯金金利 【参考】ゆうちょ銀行HP 金利一覧(2021年9月6時点) 【72の法則】72÷金利=元金が2倍になるまでの年数 30年前と言えば、まさに我々の親の現役時代です。当時はみんなと同じことをしていれば特に何も考えなくても資産が作れた時代でした。

          資産運用、やらないとダメ?

          刺激的すぎるティーン~ こんな仕打ちが待っていたとは その4~

          前回の記事(その3)はこちらです→ アンドレアとの生活は刺激的な毎日でした。 普段、学校へはアンドレアが運転する車で行きますが、私はテニス部の中でもいわゆるVarsityという学校の代表選手だったため、早朝の強化練習や近隣州への遠征試合も多く、イレギュラーな時間帯の送迎はアンドレアのママとパパも分担。 ママは、早朝5時から始まる強化練習には毎回、色っぽいネグリジェのままで送ってくれ(笑)、パパは放課後、試合が終わる頃に時間を合わせて仕事場から抜けてきてくれて、テニスコー

          刺激的すぎるティーン~ こんな仕打ちが待っていたとは その4~

          「遺留分」を侵害する遺言は要注意!

          相続財産は被相続人(亡くなる方)の所有物です。自分の財産を誰に相続させるかは被相続人の意思が尊重されるため、たとえ遺言書に「友人Aに全て相続させる」「息子Bに全て相続させる」と書かれていたとしても、その遺言書は有効です。 遺留分侵害額請求って? しかし、配偶者や子などの法定相続人が財産をいっさい相続できないとなると、その後の生活に支障が生じるかもしれません。法定相続人にとって過度に不利益な事態が生じることを防ぐため、一定範囲の法定相続人には民法で遺産の最低限度を保障していま

          「遺留分」を侵害する遺言は要注意!

          できれば争いたくない

          平成27年1月1日から相続税の改正が施行され、相続税の基礎控除が4割引き下げられたことにより、課税対象となる人の数がそれまでの1.8倍となりました。亡くなった方の8.3%、実に12人に1人が相続税課税対象者という計算です。 自分の親、もしくは自分自身はこの1/12に該当するでしょうか。 遺産が多いから争うのか 相続税の発生が「ある」「なし」とは関係なく、遺産の分け方をめぐって親族間で争いが起こるケースがあります。 最高裁判所HPで公表されている司法統計から、令和元年に認

          できれば争いたくない

          赤毛のシニア ~ こんな仕打ちが待っていたとは その3~

          前回の記事(その2)はこちらです→ 12月のアイダホ州ボイシー。アメリカに来て3か月が経過したが、ヨシコさん以外の日本人に会ったことがない。 こんな田舎であっても、Xmasシーズンを間近に控えた人々と街並みの様相は、まさに映画やドラマで観たことがある「これぞアメリカ!」だった。 一年で最もに賑やかなシーズンに相反して、私の心は晴れぬままだった。 ↑留学直後のわたし ヨシコさんにお世話になっている間、通っていた高校の教頭先生家族が私の次のホストファミリーとなることを申

          赤毛のシニア ~ こんな仕打ちが待っていたとは その3~

          核心を突いた看護師の言葉

          数年前までの5年間ほど、金融の仕事の他に「訪問看護事業」に従事していた。 東京都への新規立ち上げ申請から訪問看護ステーションを開業する不動産賃借契約、訪問看護師の採用(これが一番難しい)、事務机や電動自転車選び、訪問バッグの中身の聴診器、パルスオキシメーターなどの備品の調達などを1年掛かりで準備していた時のことだ。 訪問看護師の採用面接で、一人の看護師が言った言葉。 「訪問看護でご利用者様*のお宅に伺うと、リビングの真ん中の陽が当たるところにベッドを置いてもらっている人

          核心を突いた看護師の言葉

          僕はプロだから

          数年前、旅先のカナダ・バンクーバーで一人の宝飾職人と出会いました。 何気なく通りかかった滞在先ホテルのショーウィンドウに飾られたネックレスが私の目に飛び込んできたことがきっかけでした。 鮮やかな朱色に輝く珊瑚礁と、深い青空を思わせるターコイズのコンビネーション。 その対照的な色使いを見事な作品にしつらえている作り手の顔が無性に見たくなり、奥のギャラリーへと入っていくと、人の気配を感じた彼は「Hi!」 と気さくな挨拶と優しい眼差しで私を迎えてくれました。容姿、ファッションい

          僕はプロだから

          娘はインドネシア人

          私にはインドネシア人の娘がいます(笑) 高校生の時に留学したアメリカでは、ホストファミリーをはじめたくさんの人に助けてもらった経験があります。縁があって日本にいる人たちの助けになりたいと常々思っていたところ、当時住んでいた自治体から連絡があり、ASEAN諸国から招聘する留学生のホストファミリーを引き受けてもらえないかと打診があったため、喜んで引き受けました。 その招聘プログラムは2週間の予定でしたが、日本をえらく気に入ったリタワティはインドネシアへ帰国後すぐに日本の大学へ

          娘はインドネシア人