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山桜桃 えみ
2019年12月8日 22:00
聖なる夜に12月 どこか浮き足立つ街に無垢なあなたと溶け込んでいく昼下がり小さな路地の先にある茶色いドアを押し開けてみた 窓際に並ぶ木箱を開けたとき爪弾かれた音の粒子が結ばれて いつかの冬に君とみた映画のエンドロールをなぞる「意味があることだけを成す人生は味気ないよ」と笑った君の横顔が"救済"の意味をもつことは 僕とサンタだけの秘密だ静寂が夜といっしょに訪れて 明日をたのしみに
2019年12月5日 21:40
混ざる。落ちる。飲み込んだ理不尽や、引っ込めた涙が、排水溝へ流れる水のようにぐるぐると渦巻きながら、私の中を流れ落ちていく。喉元から、胃、お腹の下の方を通って、つま先へ。流れ着いた先が行き止まりだったら、そのもやもやは身体に蓄積されていくのだろうか。スクランブル交差点を何も感じずに渡りきることができるようになった時、私たちは世の中の不条理をひとつ受け入れて「東京の人波」を構成する要素のひと