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私の音楽note

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#モーツァルト

ジャンル別目次 音楽note

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12/14/19 私の音楽note はじめに
12/18/19 我が青春のブラ4
12/20/19 はげ山の夜明け
12/26/19 ニュルンベルクのマイスタージンガー
12/29/19 モーツァルト レクイエム : テンポと編成
12/31/19 モーツァルト レクイエム : 楽譜
1/2/20 合奏はテレパシーで
1/3/20 モーツァルトの倚音
1/5/20 モーツァルトの短調
1/6/20

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アンテナにかかったのはモーツァルトのト短調

アンテナにかかったのはモーツァルトのト短調

 40年近く前に,モーツァルトの全集を買った。レコード166枚。ちゃんと聴いたのはそのうちの十数枚のまま,「いつかは」と思うだけで何年も放置されていた。

 2014年の12月,あけてみると少しカビが生えているものがあった。そこで,ジャケット用の紙を買い,すべてを入れ替えるとともに,ディジタル化した。毎日1,2枚ずつ,プレーヤーにかけて,Macに取り込む。
 4ヶ月と数日をかけて,全曲をディジタル

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キースジャレットのモーツァルト

キースジャレットのモーツァルト

キースジャレットはジャズ界の名ピアニスト。

 1985年「第1回トーキョウ・ミュージック・ジョイ」でチック・コリアとキース・ジャレットのコンサートがあった。プログラムはジャズではなくモーツァルト。指揮は田中良和、管弦楽は「新日本フィルハーモニー交響楽団」である。
 たまたまだったかどうか,私はこれをテレビで聴き,録画もした。当時,キースジャレットの名は知っていたが演奏はほとんど聴いたことがなかっ

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2つのト短調交響曲

2つのト短調交響曲

 モーツァルトの2つのト短調交響曲,第25番と第40番について考察しようというのが今回のテーマ。
 なお,25番は演奏したことがないが,40番はクラリネットで演奏したことも指揮をしたこともある。その違いで,掘り下げかたが違うかもしれないが,その点はご了承願いたい。

 楽器編成を確認しておこう。弦は同じなので,管楽器。
25番はオーボエ,ファゴット,各2パート。ホルンは調性の違うものが2つ,全部で

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モーツァルトの短調

モーツァルトの短調

モーツァルトの短調の曲,といったら,どの曲を想起されるだろうか。
交響曲第40番が得票数が一番かな。
同じト短調で交響曲第25番もある。
ピアノ協奏曲なら第20番ニ短調か。
第24番も短調でこちらはハ短調。
レクイエムはニ短調。ミサ曲ハ短調と双璧。
ピアノソナタはK310のイ短調か,K457のハ短調。
あるいは幻想曲K397のニ短調。
ヴァイオリンソナタは,K304のホ短調。
ピアノ四重奏曲第1番

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モーツァルトの倚音

モーツァルトの倚音

 まず,倚音(アポジアトゥーラappoggiatura) について説明しておこう。
コトバンクによると,「強拍に置かれて2度進行で和声音に解決するもので,自由掛留音とも呼ばれる」となっている。
 私が倚音のことを初めて知ったのは,NHKの「フルートともに」だった。講師の吉田雅夫先生は,倚音の「倚」は,「よりかかる」という意味だと言っていた。
 フルートともにのテキストは楽譜だけで,倚音についての説

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モーツァルト レクイエム : テンポと編成

モーツァルト レクイエム : テンポと編成

 モーツァルトのレクイエムについて書こうと思っているのだが,楽譜のこと,演奏者のことなどいろいろあってまとまりがつかない。一度に書こうとするのが無理なので,少しずつ書くことにした。
 なお,書き始めるきっかけになったのは,岩代さんの note である。

今回は,テンポと編成について,好みの演奏の話。

 モーツァルトの音楽についていろいろ調べたのは大学6年(4年+2年)のときだったが,レクイエム

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