10年の営業経験を活かして。いいものづくりを体現できる人になりたい。
エバーセンスでは、「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」というビジョンのもと、家族の幸せをサポートするプロダクトを作っています。妊娠アプリ「ninaru」を中心としたninaruシリーズにはいくつかありますが、その中のひとつ、パパ専用アプリ「パパninaru」が先日BabyTech® Award Japan 2021の妊活と妊娠部門で大賞を受賞しました!
今回は、そのプロダクトオーナー(以下、PO)を務める三木にインタビューを実施。三木はもともと営業部メンバーとしてエバーセンスにジョインしましたが、今年の5月から事業部と兼務になり、「パパninaru」のPOにもチャレンジすることになりました。
またエバーセンスでおもしろいキャリアのメンバーが増えたなぁと思い、いずれ話を聞いてみたいと思っていたメンバーです。そんな時、今回の大賞受賞の結果が舞い込み、ここぞとばかりにインタビューをオファー(笑)エバーセンスのものづくりや自身のキャリアについて、これからの「パパninaru」についても聞いてみました。
話し手:三木悠輝(「パパninaru」プロダクトオーナー/営業部)
聞き手:真辺藍(コーポレート)
営業は好き。ただ、事業も作れる人になりたかった。
真辺 まずは「パパninaru」、大賞受賞おめでとうございます!
三木 ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいですね。男性育休の法改正の動きも出てきた中で、改めて「パパninaru」としてもより多くの方の子育てをサポートしていきたいなと思っています。
▲妊活と妊娠部門にて大賞を受賞した「パパninaru」。
真辺 ミキティ(※三木のニックネームです)はもともと営業としてエバーセンスに入社していて、今年の春頃から兼務という形で「パパninaru」のPOを担当することになったんですよね。これまでのキャリアはずっと営業だったんですか?
三木 そうですね。新卒で入社した会社から10年以上営業をしてきました。最初は関西のラジオ局で広告営業を担当して、ラジオのCMや番組を売っていましたね。その後ラジオ以外のこともやってみたいと思って、当時SNSが伸び始めていたこともあり、SNSマーケティングの会社に転職したんです。そこは代理店機能もありましたが、自社プロダクトも持っている会社で、こういう事業が作れる会社っておもしろそうだなぁと思って入社しました。
真辺 そうだったんですね。その頃から事業作りに興味があった、ということですか?
三木 営業は好きだし、自分でも向いているとは思っていたんですが、これから先もずっと営業だけでやっていけるかわからない、という気持ちがその時からありましたね。だから自分で何かしら事業を作れるようにもなりたいな、と思っていました。
真辺 おもしろいですね。営業の方って営業一筋!みたいな方が多いのかと思っていました。
三木 そうですよね(笑)もちろん営業を極めたい気持ちもありましたが、結局2社目での経験を通して、事業をどう作っているか、ユーザーを考えたものづくりをしているか、ということが、僕にとって大事にしたい部分なんだなとわかりました。それで次に入ったのが、クラウドファンディングを運営する事業会社です。業界自体もどんどん大きくなると思いましたし、何よりも圧倒的にいいプロダクトでしたね。親や親友にも自信を持って紹介できる、ユーザーファーストなものづくりをしている会社でした。そういう点はエバーセンスと同じだなと思います。
真辺 ものづくりへの姿勢が似てたんですね。エバーセンスとの出会いはなにがきっかけだったんですか?
三木 知人の方から、エバーセンスを紹介してもらったのが最初ですね。特に転職は考えていなかったんですが、代表の牧野さんと話して興味が湧いて。ユーザーを大切にしたものづくりと、きちんと事業として成立させているところと、そのバランスが取れているのがすごいなと。ただプロダクトについては本当にユーザーファーストなものづくりをしているのかを確認したくて、責任者の方にも会いたいと言いましたね。
真辺 なるほど、それで納得して入社に至ったんですね。
三木 はい。もちろん営業部の部長であるまこさんにも会いましたし、会った人全員からプロダクト愛をものすごく感じたんですよね。これはみなさんお話ししたらわかると思いますが。
▲営業部部長まこさんのプロダクト愛を感じるインタビュー。
真辺 本当にそうですよね。面談でそれを感じて入社したメンバーは多いと思います。それでは、事業もやりたい、ということは入社時から話していたんですか?
三木 そうですね。牧野さんにもそれを話して入社しました。
神は細部に宿る。エバーセンスのものづくりの強みを改めて実感。
真辺 入社して1年間は営業をしていましたが、「パパninaru」のPOになったのはどんなきっかけだったんですか?
三木 もともと自分のキャリアパス(※)としては、いずれ事業の方もやりたいと伝えていましたが、特にいつからというのは決めていませんでした。入社して1年経った今年の4月くらいに、上長に改めて話してみたんです。そしたら、たまたま会社としても「パパninaru」に投資していきたいという時期だったんですよね。
(※エバーセンスでは、自分で今後のキャリアを描く「セルフキャリアパス制度」を設けています)
真辺 ちょうどいい時期でしたね!
三木 そこから1ヶ月後の5月には、4月に入社した新卒2人の研修も兼ねて、「パパninaru」の改善に取り組み始めました。
真辺 実際に事業に関わってみて、どうですか?
三木 営業のときとは頭の使い方が全く違いますね、やっぱり。めちゃくちゃ細部にこだわって作るんだなぁということを、改めて実感しています。「神は細部に宿る」という言葉をエバーセンスではよく使いますが、本当にその通りですね。
例えば「パパninaru」で言えば、”今日のパパへ”の一言にものすごくこだわって作っています。語尾も含めて、です。それを以前牧野さんに話したら、「いやぁ、やっぱりそういうことにもこだわっていきたいじゃん」って。
しかも、そうした細かい部分まで一つひとつ外部に頼ることなく、自分たちで仮説を立てて検証して実行して…というのを繰り返すから、ちゃんと力になっていく。僕もそれを今、「パパninaru」を通して実践しているところです。
真辺 基本的に、みんな職人気質ですよね。
三木 うちの会社って、最新の技術を使ったり、流行物を作るというわけでもないじゃないですか。エバーセンスに入る前は、SNSやクラファンといったプロダクトの近くにいたので、実はそこに少し不安もあったんです。でもよく考えてみたら、ユーザーファーストなものづくりにこだわって、ここまでユーザーの信頼も獲得できるプロダクトを作れるって、ものすごい強みだなと。いま改めて、そう思いますね。
真辺 たしかに流行というよりは、ずっと愛されるものを作る、という方がエバーセンスらしいですね。
ゆくゆくは、事業や関連会社を引っ張っていく立場を目指して。
三木 その強みを活かして、今年設立したノーススターのように、他の企業と組んでいく事例が増えていったらおもしろいなと思いますね。
▲今年1月に設立した株式会社ノーススターでは、三井物産と一緒に、小児の時間外の健康相談アプリ「キッズドクター」を展開しています。
三木 うちの会社は40人くらいの小さな会社ですけど、その強みがあるからこそ、例えばデジタルで何かしたいけどどうしたらいいかわからないと考えている、大きな企業と組むこともできる。それで一つの事業が生まれたり、他社の持っているコンテンツをより広めたりできるのはおもしろいですよね。
真辺 実際に少しずつ他社さんとの繋がりが生まれていますよね。フェリシモさんとの取り組みもミキティが担当していましたよね。
▲フェリシモさんとコラボしたマザーズリュック、大人気です!
三木 僕、実は前職で協業の推進にも携わっていたんです。会社の強みと強みを生かして新しい事業やプロダクトを作る、という経験ができたことで、営業以外にも幅を広げることができて。その時の経験が、今につながっているなぁと思います。
真辺 まだ未発表の案件ですが、別の会社さんとも協業の取り組みが来年始まります。それもきっかけを作ったのはミキティでしたよね。ノーススターのように、エバーセンスと同じ志を持つ関連会社が増えていくのはすごく楽しみです。
三木 そうですね。その案件も、たまたま営業でお付き合いのあるクライアントの担当者が、新規事業の責任者だったんです。特になにをやるかは決まっていませんでしたが、まずはうちの社長と話してみませんか、と話したところから始まりましたね。
真辺 これまでの協業の経験もあるので、そういった、誰かと誰かをつなぐポジションが向いてるのかもしれないですね。それも担当の方がミキティを信頼していないと成立しなかったことだと思います。
三木 ありがたいですね。そういった人をつなぐポジションも含め、ゆくゆくは自分もいずれかの事業や関連会社を引っ張っていく立場になれたらと思っています。うちは自社を大きくするのではなく、関連会社を増やしてより良い社会を作っていく、という考え方なので、おもしろいチャレンジができそうです。
真辺 いいですね。関連会社も同じ志を持つ仲間だと思っているので、そういったポジションのメンバー、どんどん必要になっていくと思います。うちは本人のWILLがあるからやらせてもらえる、というわけではないけど、そのための努力をちゃんとすれば必ず光は見えてくる会社だなと思うし、ぜひチャレンジしていってほしいです!
▲エンジニアから関連会社の取締役にチャレンジした田中のインタビュー。エバーセンスは多様なキャリアをサポートしています。
三木 そのためにも、今はちゃんと力をつけていって、事業を成長させていくということに携わっていきたいですね。それに、僕自身がエバーセンスのアイデンティティや強みであるいいものづくりを体現できる人になりたい。それができなければやる意味がないと思っているので、今精一杯向き合っているところです。
自分自身を大切に生きる。お互いにそこを尊重できるようにサポートしていきたい。
真辺 ちなみに、家族やパパという領域についてはいかがですか?
三木 自分自身が結婚してからは、やはり家族というものが自分の中で大きくなっていきましたね。妻と妻の両親、それから自分の両親と、家族の繋がりを考えるようになりました。そんな中で、僕自身がすごく大事にしてきたことは、お互いが「自分自身を大切に生きる」ということです。
以前弊社で取ったアンケートで、家事育児分担の現状についてユーザーに聞いたとき、男女ともに家事育児分担を5:5にしたいにも関わらず、実際は7割以上を女性が担っているのが現状でした。
僕も結婚した当初はそのギャップに気が付いていなくて、よく妻ともケンカをしましたね。共働きですし、お互いがより良く生きることができるようにと考えながら、少しずつ話し合って改善していきました。僕自身はまだパパではないのですが、そういった自分の経験もあり、世の中に理想と現実のギャップがあるなら、その差を解消していかないといけないなと思います。
真辺 ついついジェンダーで語ってしまったり、平等に、と言いがちですが、「自分自身を大切に生きる」って本当にその通りだなぁと思います。純粋にそう言われる方が腑に落ちるというか。いい言葉ですね。
三木 そこをお互いに尊重していければいいんじゃないかなと思いますね。そもそもお互いの働き方のことで話し合うとか、育休もまずは取るかどうか話し合ってみるとか。何事も話し合うところから始まると思います。その上でどうするか、かなと。育休も取る取らないは家族によって違っていいと思うんですよね。
以前「パパninaru」のユーザーアンケートで、アプリがきっかけでコミュニケーションが増えたと答えた方が約8割いらっしゃったんです。
とにかくまずは話し合ってみようとか、意識がちょっとでも変わるようなことが、今後もサポートできたらいいなと思っています。
真辺 例えば、具体的に今考えていることってありますか?
三木 パパの育休体験談や具体的なデータについてはまだ世の中に足りていないので、どんどん充実させたいなと思っています。あとうちの会社はママ版の「ninaru」や「ninaru baby」もあるので、妊娠・出産・産後の女性の体のこともきちんとお伝えしたいなと。変化が多くて難しい時期なので、それを少しでも理解できるようにサポートできたらいいですね。
他にも、料理や家事、イベント、旅行などさまざまなコンテンツが考えられるなぁと思って、いま色々と施策を検討しているところですね。
真辺 先程の協業という面でも、パパはできることが多そうですね。
三木 そうなんですよね。そもそもパパの市場って本当にまだまだこれからで、うちの会社に限らずみんなでやっていかないといけないところだと思っています。アプリとしても、パパ専用として作っているのはまだうちくらいで。なので、もしパパに向けて一緒になにかしていきたい、と考えている方がいればぜひ声をかけてもらいたいですね。多くの方と新しい取り組みができることを楽しみにしています!
株式会社エバーセンス 「パパninaru」プロダクトオーナー/営業部
三木悠輝
関西のラジオ局、SNSマーケティング会社、クラウドファンディングの事業会社にてそれぞれ営業職に携わる。営業だけではなく、事業作りにも携わりたいと考え、知り合いの紹介からエバーセンスと出会う。2020年4月、営業部にジョイン。2021年5月からは営業部と「パパninaru」のプロダクトオーナーを兼務し、新しいキャリアに挑戦中。趣味は小3から続けているサッカー。20年以上経った現在も社会人チームで継続中。
インタビューを終えて
「自分自身を大切に生きる」。簡単なようで、実際には難しかったり、相手のその気持ちを尊重できなかった経験、多くの方にあると思います。
エバーセンスでは、メンバーのみんなが「ご機嫌に活き活きと人生を楽しむ」ことを大切に、さまざまな働き方をサポートしていますが、その考え方に通ずる部分があるなぁと思いました。
営業部と事業部の兼務はかなり大変かと思いますが、エバーセンスが培ってきたものづくりのノウハウと、これまでミキティが営業で経験してきたことが合わさり、「パパninaru」をよりパワーアップさせてくれると思っています!エバーセンスは自分で自分のキャリアを描く「セルフキャリアパス制度」を導入しているので、これからも枠組みにとらわれず、自分らしいキャリアにチャレンジできる会社であり続けたいなぁと改めて思いました。そのためにコーポレートとして、5年後10年後の働き方を見据えながら、メンバーのさまざまなチャレンジを受け止める土壌を作っていけたらなと思っています。
【取材・文】真辺藍 【撮影】山本幸恵
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