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2023(令和五)年11月2話・12月1話「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」

私小説『地球学徒の日記』

 この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇と併せて、お楽しみ頂ければ幸いです。



2023(令和五)年11月2話・12月1話
「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」

 風邪で倒れていた先月の気持ちを切り替え、晩秋11月(霜月)が始まりました…が、急に暑くなったり寒くなったりと、落ち着かない秋の終わりですね。


11月12日(日曜)
逗子の聖母神

神奈川県 相模地方 逗子市
神奈川県 相模地方 逗子市

 今夜はメグミさん達が、三浦半島・相模湾の逗子ずし市にある寺院を訪れました。逗子は元々、東隣の横須賀市の一部でしたが、1950(昭和二十五)年に逗子町として独立し、1954(昭和二十九)年には逗子市へと昇格し、湘南地方の観光地になっています。

 今夜、ここではインド(ヒンドゥー教)のカーリー(パールバティー・ドゥルガー)という女神(母神)への礼拝が行なわれており、寺院にはインド系らしき人々も多く参列していました。

メグミ
メグミ
「儀礼も、 インドの言葉で進められているね」
ヒジリ
ヒジリ
「ええ、そうですね。 これは…サンスクリット語でしょうか?」

 終了後は本館に移動し、参加者一同で夕食を頂きました。これは、神仏に供えた神饌しんせんを頂く「御下がり」の意味もありますが、新たに調理された分もあり、結構な量がありました。

メグミ
「神様と御一緒の食事を頂く、素敵な時間だね!」

 日本人の人口減少が続く一方で、パンデミックに伴う国境封鎖が解除され、今後は海外からの訪日が更に増えると思われます。外国の言語や宗教など、異文化への理解が大切になります。


  • 11月10日(金曜)
     
    記事の順序が前後しますが、今の仕事を続けるために必要な「受給者証」を更新するための書類を、蒲田(大田区)の区役所分館に提出しました。


11月18日(土曜)
目黒川と東京都市河川

 今日は、東京の目黒区から品川区までを流れる河川、目黒川を皆で散策する会が実施されました。参加者は大崎駅で集合し、そこから川沿いを北西に歩いて五反田駅を経由し、目黒区民センターでの昼食休憩を経て、中目黒公園(花と緑の学習館)に向かいました。

メグミ
「私達は、五反田駅から途中参加させて頂いたよ」

東京 目黒区
東京 目黒区

 目黒川は、約2万年前の氷河時代に(多摩川の浸蝕作用で)生まれた河川ですが、都市化と共に下水道として使われるようになり、残った下流域もコンクリート化され、自然の綺麗な雨水は減ってしまいました。そこで1995(平成七)年以降、淀橋(新宿区)で浄化された下水再生処理水を(税金で)購入し、それを地下の水道管から目黒川に流す事で、川に水が流れる景観を維持しています。

ヒジリ
「私達は、身近な川を『あって当然』だと思いがちですが、本当は再生処理水の放流で人為的に護られている景色なのですね」

 これは目黒川だけでなく、渋谷川(渋谷区)や呑川(大田区)も同様で、こうした「下水道化・コンクリート化による変貌を受けながらも、どうにか閉鎖されずに頑張っている川」を都市河川と呼びます。但し、目黒川の川底には自然の湧水が残っており、そのため川底にはコンクリート化されていない部分もあるそうです。


 休憩地の目黒区民センターでは「目黒商工リバーサイド祭」が開催されており、イタリア料理からクレープ、更には「宇宙食」の販売に至るまで、色々な屋台が出店していました。

アキ
アキ
「これは…飛行士が宇宙船内で食べる用の蛸焼と、アイスクリーム…?」

 目黒川の課題としては、下水道の流入による水質汚濁などが挙げられますが、これは呑川など他の都市河川とも共通するテーマです。また、目黒川で解決できる事は、呑川でも解決できると言えます。


11月23日(木曜)
妹と池袋で過ごす新嘗祭

東京 豊島区
東京 豊島区

 11月23日は、稲を始めとする穀物の収穫を祝い、それを神々にお供えする事で、来年の豊作を祈る新嘗祭(勤労感謝日)です。折角の祭日なので、妹のナナミと池袋に出掛け、カフェ・化粧品・飲食店を巡りました。

ナナミ
ナナミ
「…あ、探してたお店だ! ここで、お土産を買おうよ!」

 こちらの化粧品ブランドは、自然保護の理念を尊び、植物性の原料を使う事で、動物の命を奪わず、環境への負荷も少ない商品を開発しているそうです。

ヒジリ
「…あら、それは素晴らしい理念ですね。お姉ちゃんも、こちらの入浴剤などを使ってみたいですね」

ナナミ
「きゃっ!? またお姉ちゃんが瞬間移動して来た…」

 菜食志向のヒジリお姉ちゃんも、安心して利用できそうです。姉も妹も、末永く大切な家族の絆です。


11月25日(土曜)
横浜港博物館

 この日の午後は、横浜西区(みなとみらい地区)の横浜港博物館を見学しました。桜木町または馬車道の駅から、歩いて行けます。

 港博物館では「横浜村」と呼ばれていた前近代から、関東大震災などを経て現在の横浜市に至るまで、約160年に及ぶ横浜の歴史が展示されています。

「時間を掛けて、 じっくり勉強できそうな量の展示だね」

 また、博物館の隣に停泊している帆船は、太平洋戦争での緊急物資輸送(瀬戸内海・大阪湾)や、戦後も各地に取り残された残留国民の引き揚げと遺骨収集、更には朝鮮戦争への参加など、激動の昭和時代を体現した歴史を背負っています。

<帆船日本丸 臨時休館のお知らせ> 帆船日本丸は、2023年11月25日(土)・26日(日)に帆のとりはずし作業(アンベンディングセイル)を行うため臨時休館いたします。 皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願い申し上げます。 ※悪天候で作業が中止の場合は、12月2日(土)、3日(日)に延期します。 ※横浜みなと博物館は、通常営業いたします。

Posted by 帆船日本丸・横浜みなと博物館 on Tuesday, November 21, 2023

11月26日(日曜)
ウクライナ・ガザ・米中の展望

横浜市 青葉区
横浜市 青葉区

 今日は、大学の国際問題オンライン講座に参加しました。今、国際社会を騒がせている三つの事件「ガザ紛争・ウクライナ戦争・米中会談」に関して、来年のアメリカ大統領選挙を見据えながら、専門家による議論が交わされました。

イサミ
イサミ
「ウクライナだけでなく、 パレスチナでも第三次大戦の予兆とは、 いよいよ物騒な時代になったわね…後は、 台湾海峡がどうなるか次第ね」

11月29日(水曜)
蒲田矢口

 蒲田矢口にて相談支援専門員さんと面談し、来年の仕事に向けたサービス等利用計画案を作成しました。

東京 大田区 蒲田 矢口町 蓮沼
東京 大田区 蒲田 矢口町 蓮沼

 そして帰り道、結局こういう店に寄ってしまうわけです。

メグミ
「ん~…ここのキーマカレーも、美味しいね!」

 そろそろ読者の皆様から「この人いつもインドカレー食べてんなw」って思われていそう…。


12月4日(月曜)
地域の災害ボランティアと福祉

大田区 大森 池上町 堤方
大田区 大森 池上町 堤方

 初冬12月(師走)になりました。本日は、池上地域の行政サービスを管轄する出張所において、町興会による情報交換会が実施されました。大森・蒲田区域に拠点を置く災害ボランティア部隊の活動や、蒲田で長く営業している就労継続支援事業所(B型)の紹介などを経て、会食の時間が持たれました。

ヒジリ
「ん…こちらのお弁当、美味しいですね」

 この記事を書いている2024(令和六)年1月、能登半島(石川県)を中心とする北陸道地方で、津波を伴う震災が発生しました。非常時への備えが、常に必要である事を再認識させられましたね…。

 実を言うと、筆者の自宅から徒歩ですぐ行ける場所に就労継続支援事業所(A型・B型)が複数あるのですが、そこではデジタル制作活動を扱っていないようなので、筆者は(蒲田から多摩川を越えて)川崎・横浜のB型事業所を探して今に至るわけです。


12月6日(水曜)
日本自然保護大賞「呑川の会」

大森 池上町
大森 池上町

 大森・蒲田の河川である呑川(目黒川と同じ氷河時代の川)の研究・教育・保全に取り組んできた「呑川の会」が、長年の活動を評価され、日本自然保護協会の表彰である「日本自然保護大賞」に選ばれました。本日は、この呑川と長栄山(池上本門寺)に囲まれた公民館(池上会館)において、その授賞式が開催されました。多くの方々が来場され、地元出身の政治家(都議・区議・前区長)諸氏もいらっしゃいました。私達は飲み物の提供を手伝った後、館内レストランで御洒落なチキン・バターポーク相掛けカレーを頂きました。

アキ
「…結局、カレーを食べた話で終わるのね(苦笑)」



2024(令和六)年1月5日(金曜)
デジタルDアートAセンターC横浜(アキラ


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