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死ぬ前には読んでおきたい本

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読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
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#読書

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
9か月前
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【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
23時間前
8

【読書】日本資本主義の父からの教訓/「論語と算盤」から

現代日本経済を支える多種多様な会社・経済団体を明治から昭和にかけて設立しまくった日本資本…

Brusco
3週間前
6

【読書】人生の教科書/「論語」から

人はどうあるべきか。どういう行動や振る舞いをすべきか。どのような人生を歩むべきか。このよ…

Brusco
3週間前
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【読書】哲学王からの教訓/「自省録」から

古代ローマ皇帝にして、ストア派哲学者として名高いマルクス・アウレリアスの書で、言わずと知…

Brusco
1か月前
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【読書】死を考える/「死の壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生。老年のさらに晩年に至った著者が向かい合う死とい…

Brusco
2か月前
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【読書】社会正義を考える/「Justice」から(後編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いのか?当たり前のようで、突き詰めて考えた途端、手で掬った水がこぼれ落ちるかのごとく、掴みようのない正しさ/Justiceという概念。古代ギリシャから現代にまで続くこの議論を単純明快に整理した一冊、というか神書(後編)。 記事要約社会正義を語る上で、3つの視点が存在 モラル論の知的バックボーンであるカントの次に筆者が扱うのはジョン・ラウル/John RawlsのA Theory of Ju

【読書】思考停止した現代社会を切る/「バカの壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生が今から20年前に書いた大ベストセラー、知る人ぞ知…

Brusco
3か月前
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【読書】金とのつきあい方/「Rich Dad, Poor Dad」から

稼ぎ方、使い方、増やし方等を含め、金とどう付き合うべきかを説いたキヨサキの一冊で、恐らく…

Brusco
4か月前
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【読書】思い込みや偏見のメカニズム/「FACTFULNESS」から

教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野について、インテリであればあるほどとらわ…

Brusco
6か月前
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【読書】強者による支配: 大量消費社会と富の再分配

大量消費&大量生産社会の根底には、強者がシステマチックに富を蓄えられる支配構造が出来上が…

Brusco
6か月前
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【読書】楽観主義vs悲観主義

人間の脳は、物事を楽観的に考えるように出来ているらしい。著者はこれを楽観主義バイアス/Opt…

Brusco
6か月前
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【読書】チャーチルの不屈の闘志と鋼の意志/「第二次世界大戦回顧録」から

評価は別れるが逆境をはねのける不屈の闘志と鋼鉄の意志と言えば、私の中ではウィンストン・チ…

Brusco
6か月前
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【読書】信じるなら政府じゃなく市場!/「Free to Choose」から

左派進歩主義的インテリ層/経済学者のやり玉に上がる市場原理主義、その知的バックボーンがシカゴ学派のミルトン・フリードマン。ノーベル経済学賞を受賞した著者の経済哲学が詰め込められた一冊。 要約富の分配が不公平な問題は、共産主義だろうがなんだろうが結局、どんな経済システムにも存在する。批判対象が市場なのか政府なのかの差でしかない。 政府が介入するとろくなことがない(政府の失敗)。それは一部の選ばれた人間(エリート)が税金で巻き上げた他人の金(国民)を使ってやるため。 人の金