【読書】社会正義を考える/「Justice」から(後編)
正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いのか?当たり前のようで、突き詰めて考えた途端、手で掬った水がこぼれ落ちるかのごとく、掴みようのない正しさ/Justiceという概念。古代ギリシャから現代にまで続くこの議論を単純明快に整理した一冊、というか神書(後編)。
記事要約社会正義を語る上で、3つの視点が存在
モラル論の知的バックボーンであるカントの次に筆者が扱うのはジョン・ラウル/John RawlsのA Theory of Ju